長新太さんの絵本『へんてこ へんてこ』。山の中にある一本の橋を動物たちが渡ると、名前も体も、思いがけない形に伸びていきます。意味を考えるより先に、声に出して笑いたくなる一冊です。

え〜
言葉というものは、ほんの少し言い方を変えるだけで、ずいぶん別の顔を見せるものでございます。
たとえば、誰かの名前を長く呼んでみる。
短く呼べば返事をするだけなのに、ゆっくり伸ばして呼ぶと、急に遠くにいる人を呼んでいるようにも、
少しふざけているようにも聞こえてくる。
同じ言葉なのに、音の長さが変わるだけで、こちらの頭には妙な景色が浮かんでくる。
言葉は意味を伝える道具のようでいて、ときどき勝手に遊び始めるのでございます。
本日ご紹介するのは、長新太さん作、佼成出版社より『へんてこ へんてこ』。
言葉が伸びれば、絵まで一緒に伸びをする一冊でございます。
📘 本に関する基本情報
📖 書名:へんてこ へんてこ
✍️ 作:長新太
🏢 出版社:佼成出版社
🎯 対象年齢:4歳頃〜
📚 内容紹介(出版社公式より)
森の中にある橋は、とても不思議。なぜかというと、その橋を渡ると体がニューッと伸びてしまうから。
🎙️えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

今日はこれにしようか。
『へんてこ へんてこ』。

もうタイトルからへんてこだね。

タイトルで予防線張ってくるタイプのロック、嫌いじゃないぜ。

ええ。
では、その橋を渡ってみましょうか。
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メインセッション

結局なんだったんだ、この橋(笑)。

へんてこな橋。

いや、それは知ってる(笑)。
誰が作ったとかさ、何の橋なのかとか。
そういうの気になるじゃん。

気になりますな。
けれど、この絵本は最後まで教えてくれません。

普通だったら種明かしがあるんだよ。
「実は魔法でした」とか。
「昔こんな出来事があって」とか。
でも長新太さんは、その仕事を読者に丸投げして帰る。

でも読んでるうちに……
説明されたら逆につまらない気もしてきた。

説明されたら、想像はそこで終わりますからな。
🎵今日の余韻


こういう橋、子どもの頃なら本気で信じてたかもしれん。
「渡ったら何か起きるぞ」って。

今は信じないの?

うーん。
今は先に、「どういう仕組みなんだろう」って考えちゃうかな。

分かろうとするのも、大人の楽しみだ。
けれど、分からないまま笑って帰る日があってもよいんだろうな。

ええ。この橋は、たぶんそのままが一番おもしろい。
誰が作ったか分からないままで。
では、今日のしおりは、この一文にいたしましょう。
🔖今日のしおり
だれが つくったのだろう。
それは だれにも わかりません。
毎回、絵本から大切に拾い上げた一文を、
心のしおりとして残していきます。
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。

