
いやはや。
日曜日というものは、不思議でございますな。
何かをしようと決めていたわけでもないのに、
ちょっと外へ出てみると、
思ってもいなかったものに出会ってしまう。
行かなくてもいい。
でも、気になる。
少しこわい。
でも、見てみたい。
子どもの頃の一日は、案外そんなふうに始まっていた気がいたします。
本日ご紹介するのは、長新太さん作、文研出版より
『キャベツくんのにちようび』。
理屈ではなく、ただ「見てしまった」ことが残る、
なんともシュールで、なんともおかしな一冊でございます。
📘 本に関する基本情報
📖 書名:『キャベツくんのにちようび』
✍️ 作・絵:長 新太
🏢 出版社:文研出版
🎯 対象年齢:3歳〜小学校低学年
📚内容紹介(公式HPより)
大きなネコ達が、キャベツくんとブタヤマさんを手招きしている。ふたりは、ちょっと恐いけれどついていった。「ブキャッ」ふたりはすごいものを見せられた。さあ……。
🎙️えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

今日はちょっと、変な絵本読むか。

え、変な絵本ってなに。

こわい……のかな。
でも、たぶん笑っちゃうやつ。

長新太さんでございますからな。
こわいのか、おかしいのか、その境目がふわっとしております。
—————————————————————–
メインセッション

……ネコ、でっか。

最初から、なんか様子がおかしいよね。
手招きしてるのに、歓迎されてる感じがしない。

「いらっしゃい」と言われているのに、安心できない。
そこがまず、たまりませんな。

でもキャベツくんもブタヤマさんも、ついていくじゃん。

そこなんよ。
普通なら逃げるのにね。

怖いもの見たさってやつだな。

ああ、それかもしれない。
子どもの頃って、変な路地とか、知らない店とか、ちょっと見に行きたくなったもんね。

好奇心というものは、いつも少しだけ危なっかしい顔をしております。

見せるものがまた、とんでもない。
キャベツの海。
ネコの海。
ブタの海。

あの見開き、最高だぜ。
オーケストラが静かに弦を鳴らしていたところから、ティンパニが響き、金管楽器が一斉に加わって大音量で盛り上がるフィナーレのようだ。

わたし、ブタヤマさんがブルッてなるのわかる。
多すぎると、ちょっとこわい。

うん、いっぱいあるだけで、急におかしくて、急に不安になる。

ビックリしたブタヤマさんは『ブキャッ』って言って、倒れてしまいます

『ブキャッ』(笑)!!!

『ブキャッ』は最高だぜ。擬音の中でも相当レベルが高い

あれだけ変なものを見たあとに、ぽつんと光って終わる。

なんだったの?ってなる。

でも、なんだったのか分からないのに、残る。
🎸 GIB’S ROCKER ROOM


Hey!
長新太さん、1927年生まれ。
2005年に亡くなるまで、現役で絵本を作り続けた人でな。
内容もスタイルも自由すぎて、
最初は「え、これアリ?」って思うかもしれん。
でも、その「え?」こそが長さんの狙いなんだぜ。

何冊くらい出してるの?

200冊以上ともいわれてる。しかも作風がバラバラで——静かで詩的なやつも、今日みたいにシュールでゲラゲラ笑えるやつも、全部同じ人が作ってる。自由で、変で、
でも妙に気持ちいい。

すごいなぁ。
なんであんなに自由な発想ができるんだろ?

たぶん、長さんは
「子どもだからわからない」
って思ってねえんだろーな。
子どもって、大人よりずっと自由やろ?
だから、変なものは変なまま。
おかしなものはおかしなまま。
説明しすぎずに、そのままドーンと出す。
それを大人も子どもも同じ目線で楽しめる。
つまり——この人、ロックだぜ。
🎵今日の余韻


なんかさ、読み終わったあとも、あのネコたちの声が残るね。

わかる。
やさしい感じなのに、ちょっとあやしい。

そうなんよ。
こわいことを言ってるわけじゃないのに、なんであんなに気になるんだろう。

本当にこわいものは、案外、やさしい声で近づいてくるからな。

では今日のしおりは、あの不思議な日曜日の入口にいたしましょう。
🔖今日のしおり
おいしいものがありますよー
毎回、絵本から大切に拾い上げた一文を、
心のしおりとして残していきます。
🗯️ あなたの声も聞かせてください!
この絵本を読んで「うちもそうだった!」「このセリフが好き!」
そんな“あなたの声”が、次の誰かの「読んでみたい!」につながります。
読んだ絵本について感じたことをぜひ教えてくださいね✍️
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。




