斉藤倫さん・うきまるさん作、くらはしれいさん絵の絵本『レミーさんのひきだし』。
レミーおばあさんのたんすの奥で、役目を終えた小物たちが、次の出番を待つ物語です。
子どもには「ものたちの声が聞こえるお話」として。
大人には「もう一度、何かになれるかもしれない」という静かな希望として届く一冊です。

大人になると、捨てることが少し上手になりますな。
空き箱、空き瓶、リボン、包み紙。
役目を終えたものを、さっと片づける。
それはそれで、暮らしには必要なことなのでしょう。
けれども、ときどきございます。
もう使わないはずなのに、なぜか捨てられないものが。
それは、物ではなく、時間をしまっているからかもしれません。
本日ご紹介するのは、斉藤倫さん・うきまるさん作、くらはしれいさん絵、小学館より
『レミーさんのひきだし』。
ひきだしの奥で、次の出番を待つものたちの、小さな声に耳をすます一冊でございます。
📘 本に関する基本情報
📖 書名:レミーさんのひきだし
✍️ 作:斉藤倫・うきまる
🎨 絵:くらはしれい
🏢 出版社:小学館
🎯 対象年齢:幼児から/大人にも
📚 内容紹介(出版社公式サイトより)
耳をすますと、聞こえてくるのは誰の声?
レミーおばあさんのたんすのひきだしには、かつて活躍したたくさんの小物たちがしまわれています。
ある日そこに、チョコレートを宝石のように彩っていた小箱が仲間入り。周りのみんなは、次はどんな役割を与えられるか、ドキドキしていました。時が過ぎるにつれて、小物たちはレミーさんに新しい役割を与えられ、嬉しそうに、次々とひきだしの中から旅立っていきます。だんだんさびしくなっていくひきだしの中で、次第に不安になる小箱。
そんなとき、レオおじいさんが訪ねてきました。
🎙️えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

今日の本は『レミーさんのひきだし』。
なんか、タイトルだけで少し気になるね。ひきだしの中って、秘密がありそうで。

ええ。
それでは今日は、ひきだしをそっと開けるように、読んでみましょうか。
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メインセッション

レミーさんがすぐ捨てないところ、好きだった。
空き瓶とかリボンとか、ちゃんと見てる感じ。

使い終わったものを「終わったもの」として見てないんだよね。
まだ何かになれるかもしれない、って見てる。

人も物も、役目が一つだけとは限りませんからな。
名前が変わり、場所が変わり、使われ方が変わる。

あと、これって小箱の話だけじゃなくて、レミーさんの話でもあるよな。
レミーさんも、今までの暮らしをしまって、次の暮らしに向かってる。

まだ次があるんだ。

年を重ねることは、もう何にもなれないということではないのでしょう。
🎵今日の余韻


古くなったから終わり、ではない。
しまっていたものも、年を重ねた人も、また別の形でひらかれていく。

しまっていた時間も、ちゃんと次につながるんだ。

それでは、今日のしおりは、この一文にいたしましょう。
🔖今日のしおり
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。


