ヨックム・ノードストリュームの絵本『セーラーとペッカ、町へいく』セーラーと犬のペッカが、いくつもの用事を抱えて町へ出かけます。床屋へ寄ったり、洋服を買ったり、思わぬ出来事に出くわしたり。けれど、なぜか二人の一日は慌ただしく見えません。

いやはや。
港町というものは、少し時間がゆっくり流れて見えるものでございます。
船があって、海があって、道ばたには誰かがいる。
急いでいる人もいれば、ベンチに座っている人もいる。
けれど、この町では、どういうわけか急いでいる人のほうが目立ちません。
車が止まっても、歩けばいい。
知っている顔がいたら、ちょっと挨拶する。
本日ご紹介するのは、ヨックム・ノードストリューム作、菱木晃子訳『セーラーとペッカ、町へいく』。
今日は少し、この町をぶらぶらしてみましょうか。
📘 本に関する基本情報
📖 書名: セーラーとペッカ、町へいく
✍️ 作・ 絵: ヨックム・ノードストリューム
🌐 訳: 菱木晃子
🏢 出版社: 偕成社
🎯 対象年齢: 小学校低学年頃から/大人まで
📚 内容紹介
引退した船乗りのセーラーと、犬のペッカ。ある朝、町へ用事に出かけることになります。床屋、洋服屋、刺青屋……町のあちこちを歩きながら、二人の一日は思いがけない方向へ進んでいきます。
🎙️えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

今日これにしようか。
『セーラーとペッカ、町へいく』。

この犬、ちゃんと服着てるね。

しかも似合ってるじゃねえか。

なかなか洒落たおふたりでございます。
では、町へついて行ってみましょうか。
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メインセッション

車、壊れたよね?

うん。
煙いっぱい出てた。

……で、普通に歩いて行ったね。

天気いいからな。

ゆるいよね(笑)

よろしいのでしょうな。
少なくとも、このおふたりは。

でも車、置きっぱなしだよ。

そう。普通だったらさ、まず車どうするか考えるやん。
でも、この本って、そういうところで止まらないんだよね。

止まったのは車だけってことだな。

わたくしは、ここから先の道中が好きでしてね。
歩いているものですから、いろんな相手が視界に入ってまいります。
屋根の上から手をふるウサギの夫婦。
ベンチで声をかけるビーバー。
車に乗っていたら、ひとりも会っておりません。

ビーバーも「ちわあす」だけだし。

なんか、あれくらいでいいんよな。

町へ着いてからも、
用事だけを順番に済ませる一日にはなりません。

買い物来たついでにタトゥーも入れてびっくりした。

船乗りとタトゥーってのは、昔から縁が深いんだ。
無事に帰ってくるための願かけだったりな。

なるほど、だからあんなに普通に、
「鳥の絵がいいな」って選んでるのか。

床屋へ行く。
服を買う。
誰かと挨拶をする。
そして、少し予定になかったこともする。

この町、そういうこと全部を、
同じくらいの顔で受け入れてる感じがするな。
🎵今日の余韻


わたし、まだ車のこと考えてる。

あれはね…俺もあれ、置いていけるかなあ。

まあ、それはそれとして。
今日は、いい天気でございますからな。
🔖今日のしおり
天気がいいから、だいじょうぶ。
毎回、絵本から拾い上げた一文を、
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。

