レオ・レオニ作、谷川俊太郎訳の絵本『びっくりたまご』。大きなたまごを見つけた三びきのかえるたち。ところが、そこから生まれたものをめぐる彼らの会話は、読んでいるこちらと少しずつ噛み合わなくなっていきます。

いやはや。
知らないものに出会った時、人はまず確かめたくなるものでございます。
これは何なのか。
どこから来たのか。
危なくないのか。
分かってから、近づく。
それは長く生きるうちに身につけた、まっとうな知恵なのでしょう。
けれど、ときどき、そんな順番をあまり気にしない者もおります。
よく分からない。
でも、ちょっと見てみたい。
知らない。
でも、近づいてみたい。
本日ご紹介するのは、レオ・レオニ作、谷川俊太郎訳『びっくりたまご』。
三びきのかえると、大きなたまごから始まるお話でございます。
📘 本に関する基本情報
📖 書名: びっくりたまご
✍️ 作: レオ・レオニ
📝 訳: 谷川俊太郎
🏢 出版社: 好学社
📚 内容紹介(出版社HPより)
3匹のかえる達がある日卵を見つけました。中からでてきたのはワニの子ども。でもかえる達は、ニワトリだと思い込んで…。
🎙️えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

今日これにしようか。
『びっくりたまご』。

この大きいの、たまご?

横にいるのはワニだ。

さて。
何が出てくるのでしょうな。
では、読んでみましょうか。
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メインセッション

……やっぱりワニだよね(笑)。

ワニだよ。
でも、みんなにわとりって言ってる。

ずっと、「いつ気づくんだろう」って思って読んでた。

ところが、なかなか気づきませんな。

ずっと遊んでたよ。

こんな知らない生きものが出てきたら、まず「何これ?」って思うけど。

この三びきには「知らないから離れておこう」という感じが、ないんだよな。

分からないまま、一緒にいられるんだ。

でも名前は間違ってるけどね。

そこが面白い。
正しく知るより先に、もう一緒に遊んじゃってる。

相手の名前を知ることと、その相手と過ごすこと。
どうやら順番は、ひとつではないようですな。
🎵今日の余韻


なんかさ。
子どもの頃って、知らない場所とか知らない人とか、今よりもう少しそのまま見てた気がする。

そのまま、ですか。

今はすぐ、「これはこういうもの」って分かったことにしたくなるんよね。
調べたり、名前つけたり。
でも、この三びきは最後まで間違ってるのに、全然それで困ってない。

にわとりじゃないけどね。

一緒に泳いで、遊んで。
気づいたら、もう仲良くなってる。

分かってから近づくこともあれば、
近づいているうちに、分かってくることもあるのでしょうな。
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。

