
え〜、世の中には「最初からその姿だった」と、人間が勝手に思い込んじゃうものが結構あるもんで。たとえば「お母さん」なんてぇのは最たる例でございますな。自分が生まれた時からそこにいて、朝から晩まで世話を焼いてくれる。だから子どもってのは、お母さんを「お母さんという完成された生き物」として見ちまうんです。
でもね、理屈で考えりゃあすぐわかる。お母さんだって、最初からエプロン姿で生まれてきたわけじゃあございません。昔はランドセルを背負って走り回ってた女の子だったし、さらにその前は、お母さんの「お母さん」に甘えていた、ちっぽけな赤ん坊だった時代が確実にある。
世間じゃすぐ「母親らしくしなきゃ」なんてぇ型にはめようとしますがね、最初から立派な親だった人なんて、有史以来一人もいやしないんですな。野暮ってえもんで、もっと肩の力を抜いていい。
今日ご紹介する絵本は、そんな当たり前だけど忘れがちな事実を、五味太郎先生のカメラワークで鮮やかに巻き戻して見せてくれる、粋な一冊でございます。
📘 本に関する基本情報
📚 本の情報
📖 書名:おかあさん
✍️ 作・絵:五味太郎
🏢 出版社:絵本館
🎯 対象年齢:3歳〜
📚 内容紹介:(出版社HPより)
おかあさんにも、わたしみたいに子どものときがあったの?
わたし、おかあさんみたいになりたいな。
そのわけは…おかあさんに対するあこがれがいっぱいの絵本です。
📚 えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

はる、さっきから古いアルバムを引っ張り出してきてどうしたの?

うん……。この写真に写ってる女の子、本当にママなの? なんだか、はると同じくらいの「ふつうの女の子」って感じで、すっごく変な感じがする!

ああ、小学生の頃のママだね。はるにそっくりだ!でも、はるから見たら不思議だよね。はるが生まれた日からずっとママは「ママ」として頑張ってくれているから忘れそうになるけど……当然、ママにも子どもだった時代があるんだよな。

Hey! そこに気づくとは、今日のLittle Ladyは視点がDeepだぜ! 子どもからすりゃ、親は最初からLevel 99の「親」としてこの世にSpawn(出現)したように見えるもんな。だが、ママにもRookieの時代があり、誰かの娘として生きてきたHistory(歴史)があるのさ。

左様でございます。親なんてぇのは、子どもが産声を上げて初めて「親」という重たい看板を背負わされる、言わばド新兵にすぎません。本日は母の日を前に、世間のお母さんたちが背負っているその看板をそっと下ろして、「ただの女の子」だった頃へと時間を巻き戻す……そんな不思議なタイムトラベルへご案内いたしましょう。
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メインセッション

ページを開きますと、「わたしのおかあさんも すこしむかしは・・・ ただのおんなのひと」という、ハッとさせられる一言からこのタイムトラベルは幕を開けます。

「ただの女の人」か……。親になると忘れがちだけど、本当にその通りで。ママもパパも、「はるのお母さん・お父さん」になる前は、自分のためだけに生きるただの若者だったんだよなぁ。

そしてページをめくるたびに「ちょっとむかし」「またむかし」と、時間がRewind(巻き戻し)されていく。セーラー服、ランドセル……ママがどんどんLittle Girlに戻っていくこの疾走感、たまんねぇぜ!

このランドセルしょってるママ、今のはるとそっくり! ママもむかしは、はるみたいに学校でお友だちと遊んだり、「宿題いやだー!」って言ったりしてたのかな?

ふふ、きっとしてたと思うよ。はるが今毎日感じている「楽しい」とか「悔しい」っていう気持ちを、小さな頃のママも同じように感じて、いっぱい泣いたり笑ったりしながら大きくなったんだよ。

ええ。そして時間はさらに遡り、「そして そのまた むかしは・・・ こんなふう ・・・たぶん」と、ついに赤ん坊の姿に行き着きます。この「たぶん」ってぇのが、なんとも憎いじゃありませんか。

なんで「たぶん」なの?

そりゃあそうさ! 自分が生まれる前の親の姿なんて、誰もリアルタイムで見たことがないからな! 子どもからすりゃ、親が赤ん坊だったなんて、完全なるFantasy(想像の世界)なんだよ。

そうだね。でも、その「たぶん」という言葉にはね、「強くて完璧に見えるママにも、誰かに大切に抱っこされて、守られていた小さな頃が絶対にあったはずだ」っていう、すごく優しい想像が詰まっている気がするな。

そっかぁ……。なんか、ちっちゃいあかちゃんのママに、「よしよし」ってしてあげたくなっちゃった!
🎸 GIB’S ROCKER ROOM


Hey, Kids & Parents! この『おかあさん』が産声を上げたのは1980年。五味太郎先生の数あるMasterpiece(傑作)の中でも、ひときわ異彩を放つLegendaryな一冊だぜ!
五味先生ってのは、いつだって大人が作った「常識」ってやつに中指を立ててきた、最高のRock ‘n’ Rollerなんだ。世間一般の絵本じゃ、お母さんってのは「優しくて、完璧で、神聖な存在」として描かれがちだろ?
でも五味先生は違う。特有のPOPなLine(線)とColor(色彩)で、お母さんという重たいArmor(鎧)を軽やかに引ん剝いていくんだ! 「母親」から「ただの女の人」へ、そして「少女」から「赤ん坊」へ。読者を強引に過去へ引きずり込むこのTime TravelのBeat感、マジで痺れるぜ!
ただの「お母さん大好き」ってだけのSweetなLove Songじゃねぇ。「親だって最初から完璧なわけじゃない。誰だって最初はRookie(素人)で、弱い存在だったんだ」っていう、人間のRoots(ルーツ)を見事に暴き出している。40年以上前にこのGrooveを生み出していたなんて、まさにCrazyだぜ!
🍵 アイシの「寸止め」絵本落語


さぁさぁ、時間がどんどん遡り、ついに一番小さくなったお母さん。まだほんの小さな女の子が、自分のお母さんの顔を見上げて、未来に向けたとびっきりの「夢」を語るんでさぁ。そのセリフってぇのが……。
「いったとおもうの・・・『あのね おかあさん わたし おおきくなったら――』

ギャァァァーン!! ストーーーップ!!(激しいギターのチョーキング音)
おいおいアイシ、そのMagic Wordをタダで聴かせるなんて、マジで野暮だぜ! ロックじゃねぇ!!

てやんでぇ、ケロ!! 今まさに、ここを読んでる子どもたちが「あっ、わたしとおんなじだ!」って目を丸くするような、世紀の大サゲを綺麗に決めようとしてたところじゃねぇか!

過去の少女から現在のママへと時を超えて繋がる、その愛のGrooveは……本を手にとって、自分の目で確かめたKidsとParentsだけの特別な特権(アンコール)なのさ!

ケロケロ…
🏠 まとめ


ママだって、はるが生まれた日に初めて「お母さん」になったんだもんね。毎日「はるの完璧なママでいなきゃ」って一生懸命頑張ってくれているけれど、この本を読んで、たまには「ただの女の子」だった頃みたいに、肩の力を抜いてゆっくり休んでほしいなって思ったよ。

うん! わたし、ママに「ちっちゃいころ、どんなおんなのこだった?」っていーっぱい聞いてみる!

その意気でございます。「母親なんだから、こうあらねば」なんてぇ世間の窮屈なルールは、一旦押し入れの奥にでもしまっちまいましょう。無理して完璧な親を演じ続けるより、たまには「ただの女の人」に戻れる『余白』を心に残しておく。その方が、親も子も自然体で、よっぽど風通し良く笑い合えるってもんでさぁ。

Exactly! 肩書きや世間のRole(役割)なんて脱ぎ捨てて、自分が一番楽に呼吸できるGrooveでKidsと向き合えばいいのさ!
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。


