
え〜人はなぜ、古いものを捨てられないんでしょうな。
タンスの奥に眠る、色褪せた手紙。引き出しの隅の、欠けたボタン。誰かが「もう使わないなら捨てれば」と言っても、手が止まる。理屈じゃない。捨てたら何かが消える、という感覚が、指先にある。
世の中は「断捨離」「ミニマリスト」と、いかに持たずに生きるかを尊ぶ時代でございます。 でも、持っていることで生きている人もいる。
今日ご紹介するのは、M.B.ゴフスタイン 作・絵、谷川俊太郎 訳『おばあちゃんのはこぶね』。現代企画室から出ております。九十年を生きたおばあちゃんと、ちいさな木の箱舟のお話でございます。
📘 本に関する基本情報
📖 書名:おばあちゃんのはこぶね
✍️ 作・絵:M.B.ゴフスタイン/訳:谷川俊太郎
🏢 出版社:現代企画室(SUEMORI CHIEKO BOOKS)
🎯 対象年齢:大人・絵本好きな方すべてに
📚 内容紹介(奥付・帯より)
90歳になるおばあちゃんが、子供の頃にお父さんが作ってくれたノアの方舟と木の人形、動物たちを大切にしています。すっかり塗料のはげてしまった木の動物たちを宝物にしながら、旧約聖書にテーマを借りて、年をとった人も、ずっと前は子供だったことをユーモラスに伝えています。 (奥付・帯文より引用)
🎙️えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

前に大阪のブックセレクトショップの店主さんに教えてもらったんよ、ゴフスタインっていう作家。
やっと読めた。

では、読みましょうか。
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メインセッション

これ、本当に短いね。

けれど人生は長いですな。

あ。
たしかに。

子どもの頃にもらった箱舟の話が、そのままおばあちゃんになるまで続くんだもんな。

九十年近く一緒ってすごいよな。

そして、そういうものは大抵、古くなっていく。

塗りもはげてて、毛布ももうなくて。
なのに捨ててない。
そこがなんかいい。

たぶん箱舟そのものじゃなくなってるんだろうな。
思い出の入れ物になってる。

うちにも何かあったかな。
そういうの。

きっとございます。
思い出は、物より先になくなることはありませんから。
🎵今日の余韻


この箱舟は、持ち主の時間を運んできたんだよな。

ええ。
あと、「よろこびとかなしみは にじのよう」という言葉がありましたな。

ああ。虹が出てくる時は雨が降ってる。 晴れだけじゃ出ない。

そして、この絵本の最後の言葉。 だからこそ、今日のしおりは、この一文にいたしましょう。
🔖今日のしおり
おひさまのように。
毎回、絵本から大切に拾い上げた一文を、
心のしおりとして残していきます。
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。


