スティーヴン・キングが文章を手がけ、モーリス・センダックが絵を描いた『ヘンゼルとグレーテル』。誰もが知るグリム童話ですが、大人になって読み返すと、魔女の恐ろしさだけでなく、森から帰ろうとする兄妹の姿が心に残ります。

いやはや。
子どもの頃に読んだ昔話を、大人になって読み返すと、妙なところが気になるものでございます。
お菓子の家に住む魔女。子どもを食べようとするなんて、そりゃあ恐ろしい。
けれど、その子どもたちは、そもそもどうして森の奥にいたのでしょう。
本日ご紹介するのは、スティーヴン・キング文、モーリス・センダック絵、穂村弘訳、NHK出版より『ヘンゼルとグレーテル』。
センダックがオペラのために描いた絵に、ホラー小説の巨匠キングが新たに文章を添えた、少し変わった生い立ちの絵本でございます。
さて、昔から知っているはずの物語を、もう一度開いてみましょうか。
📘 本に関する基本情報
📖 書名: 『ヘンゼルとグレーテル』
✍️ 文: スティーヴン・キング
🖼️絵:モーリス・センダック
🗣️訳:穂村弘
🏢 出版社: NHK出版
🎯 対象年齢: 子どもから大人まで
📚 内容紹介(出版社HPより)
幻の原画から、世界的ベストセラー作家が新しく紡ぐ決定版。奇跡のコラボ絵本が誕生!
『かいじゅうたちのいるところ』の作者モーリス・センダックが生前のこした絵に、世界的ベストセラー作家スティーヴン・キングが文を紡いだ新しい「ヘンゼルとグレーテル」の物語。”出版界のおとぎ話”ともいえる、夢の組み合わせによる絵本が誕生。子どもたち、お菓子の家、そして邪悪な魔女――時を超えてよみがえるセンダックの世界を、キングの上質な文が際立たせる。未就学児から小学生、そして大人まで、物語を読むことの喜びを存分に味わえる、珠玉の作品。
🎙️えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

今日これにしようか。
『ヘンゼルとグレーテル』。

知ってる! お菓子の家が出てくるやつでしょ?

ああ、有名なグリム童話だな。
でも今回は、ホラー小説の巨匠スティーヴン・キングが文章を書いてるんだぜ。

ほほう。昔から親しまれてきたお話が、どんな姿になっているのでしょうな。
では、読んでみましょうか。
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メインセッション

魔女、めっちゃ怖かった!
あの顔、夢に出てきそう。

あれは怖いな(笑)。
お菓子の家も、全然おいしそうじゃねえし。

お父さんが、子どもたちを森に置いていくところ。
食べるものがないほど追い詰められていたのは分かるんだけど……。
それでも、自分の子どもを二度も置き去りにするって、なかなか理解できんのよね。

ああ。しかも、あの父親は子どもたちを嫌っているわけじゃない。
捨てたくないのに、結局、継母の言うことに従ってしまう。

森に置いていくとき、迎えに来るって言うんだよね。
あれが、なんとも……。

魔女は、実に分かりやすい悪者でございますな。
子どもを食べようとする恐ろしい存在ですから、退治されれば、こちらもほっとする。
けれど、父親はそう簡単には割り切れません。
子どもたちを愛していながら、二度も森に置き去りにしてしまう。
……そこが、この物語の厄介なところでございますな。

でもよ、あの親父、最後に二人が帰ってきたときは、心から喜んでるんだよな。
子どもたちを捨てたのも本当なら、帰ってきてうれしかったのも本当なんだろう。
なんとも複雑な親父だぜ。
🎵今日の余韻


でも、宝石は持って帰れてよかったじゃん。
もう食べるものに困らないかもしれないし。

でも、あんな怖い目に遭ったあとでも、グレーテルはちゃんと帰ることを考えてた。
……なんか、あの子のほうがずっとしっかりしてるな。

宝石がいくらあっても、森から出られなきゃ意味がねえからな。
まあ、俺だったら宝石も帰り道も、両方気になるけどよ(笑)。

ふふふ。
さて、今日のしおりは、宝石に夢中な兄と、帰り道を気にかける妹を描いた、この一文にいたしましょう。
🔖今日のしおり
あたまがいっぱいだけど、
女の子は人生においてほんとうに
大切なことを考えるのよ
毎回、絵本から拾い上げた一文を、
心のしおりとして残していきます。
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。



