荒井良二さんの絵本『はっぴぃさん』。のろのろな男の子と、あわてんぼうな女の子が、願いをかなえてくれる「はっぴぃさん」を探しに出かけます。自分の欠点が、誰かにはまったく違って見える。そんな不思議な発見を描いた、大人にも読んでほしい一冊です。

いやはや。
人には、できれば直したいところが一つや二つ、あるものでございます。
せっかち、心配性、優柔不断。
「もっと落ち着いて」と言われたり、「早く決めなさい」と急かされたり。
ところが不思議なもので、自分では困った性格だと思っていても、別の人には羨ましく映ることがある。
同じものを見ているはずなのに、ずいぶん違うものでございますな。
本日ご紹介するのは、荒井良二さん作・絵、偕成社より『はっぴぃさん』。
山の上にいるという、不思議な誰かを訪ねるお話でございます。
📘 本に関する基本情報
📖 書名: 『はっぴぃさん』
✍️ 作: 荒井良二
🏢 出版社: 偕成社
🎯 対象年齢: 子どもから大人まで
📚 内容紹介(出版社HPより)
願いをきいてくれるはっぴぃさんに、会いに出かけた男の子と女の子。何かを願うことへの作者の思いが静かに伝わってくる絵本。
🎙️えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

今日これにしようか。
『はっぴぃさん』。

はっぴぃさんって、名前?

さあな。でも、なんだか会ってみたくなる名前だな。

では、読んでみましょうか。
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メインセッション

この本、最初の絵が気になるな。
戦車が何台も描かれてるだろ。
あの黄色い表紙をめくって、いきなりこれだからな。

そうなんよ。
街の絵だけ、妙に物騒なんだよね。
あんなに明るい色の絵本なのに。

戦車って、戦争するときのやつでしょ?

そう、なんでこの絵を最初に描いたんだろうね。

戦車のある街と、山の上の明るい景色。
ずいぶん違う世界が、一冊の中にあるのでございますな。

戦車があるような場所で暮らしてたら、はっぴぃさんに何をお願いするんだろうね。
きっと、のろのろとか、あわてんぼうとか、それどころじゃない人もいるよね。

そうだろうな。
でも、あの二人にとっては、自分の性格がそれだけ気になることだったんだろ。

二人が相手の性格について話すところが好きだな。
自分では困ってることなのに、相手にはそんなに悪く見えてないんだよね。

もっとも、遅くて困ることも、急ぎすぎて失敗することもあるでしょう。

ただ、そういう自分のことを、別の見方で話してくれる人がいるって、ちょっといいなと思った。
🎵今日の余韻


でも、二人とも結局、のろのろとあわてんぼうのままなんでしょ?はっぴぃさんにも会えなかったし。

うん。

……ああ、ただあの二人、最後は楽しそうだったな。

あの雨宿りは、なかなかよい時間でございましたな。
🔖今日のしおり
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。

