人でも、動物でも。仲良くなりたいと思うほど、距離を縮めたくなるものです。マリー・ホール・エッツの名作絵本『わたしとあそんで』は、その気持ちとは少し違う道を、静かに見せてくれます。

え〜人は「距離を縮める方法」はたくさん覚えるのでございます。
話しかける。
笑いかける。
連絡する。
誘ってみる。
けれど、「これ以上近づかない」という距離の取り方は、あまり教わりません。
近づけば近づくほど、相手は一歩下がる。
そんなことも、世の中にはございます。
本日ご紹介するのは、マリー・ホール・エッツ作、よだじゅんいち訳、福音館書店より『わたしとあそんで』。
静かな野原で、一人の女の子が教えてくれる、小さな距離のお話でございます。
📘 本に関する基本情報
📖 書名:わたしとあそんで
✍️ 作・絵:マリー・ホール・エッツ
訳:よだ じゅんいち
🏢 出版社:福音館書店
🎯 対象年齢:3歳頃〜
📚 内容紹介(出版社公式より)
野原で女の子と小さな動物たちとの心の交流
原っぱにやってきた女の子が、ばったや、かえるや、うさぎやしかと遊ぼうと、みんなをつかまえようとします。でも、つかまえようとするとみんな逃げていってしまいます。誰も遊んでくれないので、女の子はしかたなく池のそばにこしかけて、水すましを眺めてじっとしていました。すると、逃げていったみんなが女の子のそばにもどってきてくれました。しかは女の子を頬をぺろりとなめてくれました。女の子はとってもうれしそう、みんなもとっても楽しそう。
🎙️えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

今日これにしようか。
『わたしとあそんで』。

誰に言ってるんだろう。

タイトルだけなら、かなりストレートな誘いだな。

さて、返事をするのは誰でしょう。
では、読んでみましょうか。
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メインセッション

この子、ただ一緒に遊びたかったんだよね。
悪いことは何もしてない。

でも、みんな逃げる。

そこがちょっと、つらいな。
遊びたいから近づいたのに、そのたびに遠くなる。

気持ちが正しくても、距離の取り方まで
正しいとは限らないのでしょうな。

でも、この絵本の静かな場面。
何もしてないようで、まわりが変わってるんよね。

この子がみんなを動かそうとするのをやめたから、
みんなが自分で動けるようになったってことだな。

「こちらへ来て」と引っぱられるのと、
「ここにいても大丈夫」と思えるのでは、ずいぶん違います。

近づきたい気持ちは、そのままでいい。
でも、近づく速さは相手が決めることもある。
たぶん、そういうことなのかな。
🎵今日の余韻


でも、ずっと来なかったらどうするの?

それは、さみしいね。
待っていれば必ず来る、って話でもないんだと思う。

仲良くなるには無理に近づけるんじゃなくて、
「ここにいても大丈夫」
って思える時間が、先なのかもしれねーな。

ええ。
では、今日のしおりは、この一文にいたしましょう。
🔖今日のしおり
わたしとあそんでくれるんですもの。
毎回、絵本から大切に拾い上げた一文を、
心のしおりとして残していきます。
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。


