
え〜、人間の目ぇってのは、実によくできているようで、案外いい加減なもんですな。毎日歩いてるいつもの道でも、足元のブロックにどんな模様があるかなんて、誰も気にしちゃいねぇ。見ているつもりでも、脳みそが勝手に『ただの風景だ』と処理して、完全にスルーしちまってるんです。
ところが、『実はあのブロックの下に徳川埋蔵金の暗号がある』なんてぇ裏話を聞いちまうと、どうです? 次の日からただの道が違って見えるじゃありませんか。意味が腹に落ちた瞬間、景色がガラッと変わっちまう。今日ご紹介するのは、そんな『知ると景色が変わる裏設定』が、絵の隅々にまでこれでもかと仕掛けられた、とんでもねぇ夜行列車のお噺。
さぁさぁ、ただボーッと景色を眺めてちゃいけませんよ? 動物たちの持ち物から、汽車の窓の外まで、しかと目を凝らしてご乗車願いましょう。絵本『ある星の汽車』、出発進行でございます。
📘 本に関する基本情報
📖 書名: ある星の汽車
✍️ 作・絵: 森洋子
🏢 出版社: 福音館書店
🎯 対象年齢: 読んであげるなら5・6才から 自分で読むなら小学低学年から
📚 内容紹介:(出版社HPより)
絶滅動物は地球という同じ星にすむ隣人たち
【絶滅してしまった動物たちを描いた創作絵本】広い大地を走る汽車。汽車には、ドードーの紳士、卵を大事に抱えたオオウミガラスの夫婦、リョコウバトの団体客など、たくさんの乗客が乗っています。その中に、お父さんと旅をする男の子がひとり。男の子は車内をまわって、動物たちと会話をしたり、つぶやきを聞いたりします。しばらくすると、汽車が駅に止まり、ドードーの紳士が下車していきます。その後も駅に着くたびに、乗客がひとりずつ降りていき、徐々に車内は寂しくなっていきます。
📚 えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

今日は本のタイトルとなんだかノスタルジックな表紙に惹かれて、この絵本を選んでみたよ。森洋子さんの『ある星の汽車』。月明かりの下を夜行列車が走る、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』みたいなロマンチックなお話なのかな?

動物さんたち、みんな お洋服を着てて おしゃれしてる! ……でも、この表紙の鳥さん、なんだか ちょっとさびしそうなお顔をしてるね。これ、なんていう 鳥?

えーっと、なんて鳥だったかな……?(スマホを取り出して、慌てて調べようとする)

Hey! パパ、甘いぜ! 甘すぎる! スマホに頼る前に俺の話を聞きな! ただの『ロマンチックなファンタジー』だと思って油断してると、この絵本に仕掛けられた緻密すぎるトリックを見逃しちまうぜ? はるちゃんが感じたその『寂しそうな顔』……実はそれに、ものすごくデカい意味があるんだ!

てやんでぇ、ケロ! ただ静かで美しいだけの絵本なら、アッシらは紹介しねぇんです。表向きはふんわりしたファンタジーですが、その裏には……地球という星の『ある真実』に基づいた、大人も言葉を失うような鳥肌モノの裏設定が隠されてるんでございますよ!
—————————————————————–
メインセッション

さぁさぁ、ページをめくってみましょう。ゴトゴト シュッシュッ……明るい月明かりの下、汽車が走ります。木でできたレトロな車内には、男の子とお父さん、それにいろんな動物たちが乗って、おしゃべりに花を咲かせてるんですな。

パパ、見て! このウサギさん、和柄のステキなバッグを持ってるよ。あと、このトラさんが かぶってる帽子もカッコいい!

動物たちの毛並みはもちろんだけど、洋服の柄や小物の描き込みがすごいね。それぞれお気に入りのファッションで旅をしてるみたいだね。

Oh、はるちゃん、そこに気づくとはSharpだぜ! だがパパ、それはただのファッションじゃない! ウサギのバッグは『大島紬(おおしまつむぎ)』、トラの帽子はネパールの『トピ』。全部、その動物の【本当の生息地】にゆかりのあるアイテムなんだ!

えっ!? 嘘でしょ!? そんな細かいところまで設定されてるの!?
……あ、待って。じゃあ表紙にいたドードーのおじさんが大事そうに抱えてる『お花の鉢植え』って……

Bingo! あれは『カルバリア』っていう植物で、ドードーが実を食べてフンをしないと発芽できないんだ。だから一緒に汽車に乗ってるのさ。作者の森洋子さんは、専門家の先生にまで監修に入ってもらって、生態系のリアルをこの絵本に叩き込んでるんだぜ!

ねえねえ、駅の看板の『1681』『1800』っていう数字って駅名なの?

そうなんです。駅の看板には謎の数字。そこへ降りていく動物たち……。パパさん、この数字と降りていく乗客の正体、もうお分かりですな?

うーん……駅の名前じゃないよね? でも、この『数字』と、降りていく『動物の種類』……。ちょっと待って。これってもしかして、何かの『記録』……!? いや、だとしたらこの汽車って……
🎸 GIB’S ROCKER ROOM


Hey, listen! ここで絵本の舞台裏を熱く語らせてくれ! 作者の森洋子さんは、2024年にイギリスの絵本賞で銀賞に輝いたWorld Classのアーティストだ。彼女は、絶滅危惧種の動物たちが陽気に踊る『ペンギン・カフェ』というバレエ作品からインスピレーションを受けて、この『生存に関わる事情を持った乗客たち』の物語を生み出したんだ。
この息を呑むような夜の景色は、なんと【ほぼ鉛筆のみ】で描かれている! わずかに足された白と黄色の水彩が、満月や星空をドラマチックに演出してるんだ。ちなみに、このレトロな車内は、作者が子どもの頃に乗っていた『玉電(東急玉川線)』の木製車両がモデル。圧倒的な画力と、徹底的なリサーチが融合した、まさにLegendaryな一冊だぜ!
もっとDeepな制作秘話を知りたい奴は、ぜひこのインタビュー記事をCheckしてくれ! 👉 好書好日:森洋子さん『ある星の汽車』インタビュー
ここには、俺が語り尽くせなかった森洋子さんの熱いSoulと、作品への愛がたっぷり詰まってるぜ。これを読めば、この絵本に仕掛けられたGrooveを、さらに深く感じられること間違いなしだ!
🍵 アイシの「寸止め」絵本落語


いやはや、最初は『いろんな動物いるなあ』なんてめくってたページを、もう一度慌てて見返したくなる。落語でも『裏の意味』を知ってから聞き直すと、二度美味しいってぇもんですが、この絵本はまさにそれ!
たとえば、表紙のドードーが大事に抱えていた『お花の鉢植え』。あれが何なのかを知った時、彼が汽車に乗っている本当の理由が分かって胸が締め付けられる。
……ところがですな! ここからが最大のミステリー! 途中、駅で降りずに【窓から外へ飛んでいってしまったアホウドリの夫婦】がいるんです! みんなが順番に駅で降りていくこの汽車で、なぜ彼らだけが窓から脱出したのか!? そして最後、ガラガラになった車内に乗り込んでくる男の子の正体! この絵本に隠された、最大の仕掛けの真相はと言いますと……!

ストーーップ!!(ジャーン!とギターを激しくかき鳴らす)

ひゃあ! ビックリしたケロ!

そこから先のドラマをタダで聴かせるなんて、ロックじゃねぇ! この汽車がどこへ向かっているのか、そのアハ体験は、自分で本を開いて、自分のSoulで謎を解き明かした奴だけの特権だぜ!

ケロケロ…
🏠 まとめ


「いやぁ、やられた……! 生態系のリアル、細かすぎる衣装の設定、そして窓から飛んだ鳥の伏線。巻末のページまで読み切ってすべてを知った時、動物たちのたわいない会話すら、ものすごく深い意味を持って迫ってくるよ。子どもは純粋なファンタジーとして楽しめて、大人は知的好奇心をガンガン刺激される。読み終わった後、必ずもう一回読みたくなる本だね。

もういっかい さいしょから 読む! ほかにも 秘密が かくされてるかも しれないじゃん!

みんな同じ地球ってぇ大きな汽車に乗った、大事なご近所さん。いつまでも一緒に乗っていられるなんてぇ法律はどこにもねぇんです。だからこそ、ただの風景として見過ごすんじゃなく、相手をよーく見て、自然体で同じ時間を楽しむ。そういう心の余裕を持っていたいもんですな

That’s right! しかも作者は、ただ悲しい結末(End)を描いてるわけじゃねぇ。窓から飛んでいった鳥のように、俺たちの手で変えられる未来(Miracle)も確実にあるってことさ。この汽車がこれからどこへ向かうのか……答えは全部押し付けず、読者に最高の『余白』として残してある。そのSilentなメッセージを受け取って、どうBeatを刻むかは、本を読んだ俺たち次第だぜ!
🌟「この本を読んでみたい!」と思ったら🌟
🗯️ あなたの声も聞かせてください!
この絵本を読んで「うちもそうだった!」「このセリフが好き!」
そんな“あなたの声”が、次の誰かの「読んでみたい!」につながります。
読んだ絵本について感じたことをぜひ教えてくださいね✍️
InstagramやXでは #今日は何読もう? での投稿も大歓迎📷
この記事が気に入ったら…
この記事が気に入ったら、ぜひフォローやいいねで応援していただけると嬉しいです!
皆さんのおすすめの本や感想もコメント欄でシェアしてくださいね!
✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。



