はるか、ぬいぐるみが増えてきたけど一番のお気に入りはどれ?
もちろんアイシだよ!小さい時からずっと一緒にいるもん。
嬉しい!ボクもはるかの事、大好き!きゅうりサービスしちゃう!
今日紹介する絵本はまさにそんな「愛されることで“ほんもの”になる」お話しなんだ。
えー。“ほんもの”になるってどういうことだろう?気になる!
タイトル: ビロードのうさぎ
原作: マージェリィ・W・ビアンコ
絵・抄訳: 酒井駒子
出版社: ブロンズ新社
対象年齢: 小学校低学年~大人
1922年に誕生した不朽の名作『ビロードのうさぎ』。酒井駒子さんの美しい絵とともに、愛されることでかけがえのないものになることの意味を静かに、そして深く描く一冊です。
育まれる心の種
愛情、絆、思い出の大切さ、ものを大事にする心
あらすじ
少年に愛されたビロードのうさぎは、最初はただのおもちゃでした。でも、少年と一緒に過ごすうちに、「ほんとうのうさぎになりたい」と願うようになります。やがてうさぎは、段々とボロボロにすりきれてしまいますが、それでも少年の「一番のお友達」であり続けます。しかし、病気になった少年のため、うさぎは捨てられてしまうことに…。
本の感想についての会話
ぼうやがビロードのうさぎを「おもちゃじゃなくて本当のうさぎだよ!」って言っている場面がすごくジーンときた。うさぎはそう言ってもらえて本当に嬉しかったんだろうなあ。
ぼうやのうさぎへの愛情が伝わってくる場面だったよね。
うん、擦り切れてボロボロになっても愛情持って接してくれたらボクも嬉しいもん。
でも、ぼうやが病気のせいでうさぎが捨てられそうになるシーンは「えっ!?」ってなった。うさぎはすりきれても、ずっとぼうやのことが大好きだったのに…。
確かにそこが辛いけれど、愛情が本物だったからこそ、最後に奇跡が起きたんだと思うな。
うさぎが「ほんとうのうさぎ」になった後、他のうさぎ達と遊んでいても遠くからぼうやを見ているシーンが忘れられないな。きっと愛された記憶は残っていたんだね。
うさぎ達と楽しそうにしているのに、心のどこかでぼうやのこと忘れていないんだよね。なんだか切なくて優しいシーンだった。
ボクもはるかが大人になっても遠くからずっと見守るんだ!
ありがとう。私もアイシを大事にし続けるよ。ずっとそばにいてほしいもん。
子供にとって「おもちゃ」って愛情次第でただのモノじゃなくて特別な存在になるんだよね。はるかにとってのアイシも一緒だよね。
パパから一言
誰にでも、子どもの頃に特別大切にしていた「宝物」のようなおもちゃがありますよね。
大人になって、押し入れの奥で眠っているそのおもちゃ――まるで自分にとっての「ビロードのうさぎ」のようです。
この絵本は、物を大切にする心や、変わらない愛情の尊さを静かに語りかけてくれます。
子どもと一緒に読みながら、自分自身の大切な記憶にもそっと触れてみたくなる1冊です。
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