大切な人と「ずっと一緒」を願う気持ちを育む一冊
🔍こんな人におすすめ!
🌱 お子さんへ:
夜の読み聞かせで“言いにくい気持ち”をやさしく伝えたいとき。
👨👩👧👦 親や祖父母の方へ:結婚・記念日など“節目”の贈り物に。
📚 先生や保育士の方へ:友情や愛情、共感といったテーマで、子どもたちに語りかけたい時に
🌍 すべての人へ:大切な人に「いっしょにいたい」と伝える背中を押してほしい時に。
📘 本に関する基本情報
📖 書名:しろいうさぎとくろいうさぎ
✍️ 作/ 絵:ガース・ウィリアムズ
🗣️訳:まつおかきょうこ
🏢 出版社:福音館書店
🎯 対象年齢:4歳〜
🌱 育まれる心の種:愛、共感、絆
📚 内容紹介
出版社公式紹介より:
白いうさぎと黒いうさぎは、毎日いっしょに遊んでいました。でも、黒いうさぎはときおり悲しそうな顔で考えこんでいます。心配になった白いうさぎがたずねると「ぼく、ねがいごとをしているんだよ」と、黒いうさぎはこたえます。黒いうさぎが願っていたのは、白いうさぎといつまでも一緒にいられることでした。それを知った白いうさぎはどうしたでしょうか? 結婚式の贈り物に選ばれることも多い、優しく柔らかな2匹のうさぎの物語。
📚 えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
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Scene 1 — 森に暮らす二匹

今回ご紹介するのは、ガース・ウィリアムズさん作・絵、まつおかきょうこさん訳の『しろいうさぎとくろいうさぎ』です。 物語は、広い森で暮らす白いうさぎと黒いうさぎから始まります。

2匹は毎日いっしょに、跳んだり隠れたりして、のびのびと遊んでいるね。

楽しそうだね!私も友達と毎日遊びたい!
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Scene 2 — くろいうさぎの沈んだ表情

そんな楽しい日々の途中、くろいうさぎは時々悲しそうな顔で考え込む様子が描かれます。

くろいうさぎが物思いに耽っているのがよくわかる。

何か悩みがあるのかな、と心配になるよ。
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Scene 3 — 願い事の問いかけ

その様子を見て、しろうさぎは「どうしたの?」と優しく尋ねます。すると、くろいうさぎは「ぼく、ねがいごとをしているんだよ」と答えるんです。

相手の気持ちに寄り添い、何度目かに突っ込んで聞いてみるしろうさぎの優しさが素敵だね。

どんな願い事なんだろう?ドキドキする!
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Scene 4 — ずっと一緒にいたい

くろいうさぎの願いは、しろうさぎと「いつもいつまでも、いっしょにいられますように」というものでした。

楽しく遊んでいる時も、あの難しい顔をしていたのは、ずっと一緒にいたいってことだったんだね!びっくり!

遊んでいる時も、いつも願い事をしていたくろいうさぎの思いの強さが伝わってくるね。
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Scene 5 — 「いつもあなたといっしょにいる」

くろいうさぎの真剣な願いを聞いたしろうさぎは、目を大きく開いて深く考えた後、「もっといっしょうけんめいねがってごらんなさいよ」と応えます。

冗談みたいに聞こえるけど、しろいうさぎなりの照れ隠しなんだろうね。本当はうれしくてたまらないのに、すぐに「はい」とは言えない気持ち、わかるなあ。

あの目を大きく見開いてびっくりしているお互いのうさぎが可愛かった。
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Scene 6 — うさぎたちの結婚式

しろいうさぎとくろいうさぎがお互いの気持ちを確認し合った後、2匹が手を取り合い喜びを分かち合うと、他のうさぎたちも集まってきて、満月の夜に結婚式のダンスを踊り始めます。

うさぎのたんぽぽの花飾りが可愛いね。

夜の森の中、月明かりだけで照らされた白黒の世界に、たんぽぽの黄色がひときわ輝いて見えたよ。
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Scene 7 — ずっと幸せに

こうして、しろうさぎとくろいうさぎは結婚し、大きな森でいつまでも幸せに暮らしました。

くろうさぎ、ちゃんと願い事を打ち明けて良かったね。

「ずっと一緒にいたい」というシンプルな願いだからこそ、伝わってくるものがあったなあ。
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まとめ

『しろいうさぎとくろいうさぎ』は、愛する人と「ずっと一緒にいたい」という純粋な願いと、それに応えることの喜びを描いた、心温まる物語です。互いを思いやる気持ちが、二匹の幸せな未来を築いていくことを教えてくれます。

あれもこれもと欲張るのではなく、本当に大切な「心のつながり」を見つめ直すきっかけをくれる一冊ですね。
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✨心に残った言葉、場面✨
「いつもいつもいつまでも、きみといっしょにいられますように」
ーくろうさぎがしろうさぎに願い事を打ち明ける場面

黒いうさぎがやっと口にできた“願い”。シンプルだからこそ、時代や国を越えてまっすぐ心に届くんだろうと思いました。
📝ちょっと深掘り!
この絵本の作者は、ガース・ウィリアムズさんです。彼の作品で有名なものには、他にも『大草原の小さな家』シリーズの挿絵があります。
この『しろいうさぎとくろいうさぎ』は、1958年に原作が出版されました。当時のアメリカでは公民権運動が活発な時期であり、白いうさぎと黒いうさぎを主人公に選んだことには、人種差別への反対や、共存と愛のメッセージが込められていたのではないか、という考察もされています。人へのいたわりを訴える作者の強い思想が感じられる一冊です。
絵本の感想
シンプルでまっすぐな言葉は、心にすっと入ります。けれど、それだけで十分になるのは、いつも隣で同じ時間を重ねているから。
「一緒にいる」という日々が、その言葉にちゃんとした重みを与えてくれる――
『しろいうさぎとくろいうさぎ』を読んで、そう感じました。
結婚祝いのプレゼントにこの本が選ばれるのも納得です。
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✍️この記事を書いた人


juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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