
え〜、人間ってぇのは、つくづく天邪鬼(あまのじゃく)な生き物でしてねぇ。「完璧なもの」を与えられると、人はどうも窮屈に感じちまうようでございます。
たとえば、予約の取れない三ツ星レストラン。フォークやナイフがズラッと並んで、隙のない完璧なサービスを受ける。そりゃあ素晴らしい経験ですが、店を出た途端にネクタイを緩めて「あぁ、ガード下の赤ちょうちんで、焼き鳥かじりてぇな」なんてボヤいちまう。
隙のない完璧なお膳立てより、ちょっと煙たくて、自分で七味をパッパと振るくらいの「余白」がある方が、人間ってのは案外ホッとできるもんでして。
本日ご紹介する絵本も、そんな「余白」だらけの……いや、余白どころか「穴」だらけの場所から始まる、粋な再生の物語でございます。
📘 本に関する基本情報
📖 書名: みんなのいえ
✍️ 作・絵: たしろちさと
🏢 出版社: 文溪堂
🎯 対象年齢: 5・6歳〜
📚内容紹介(公式HPより)
みんなに忘れられ荒れ果てた家に、旅人たちがやってきて、一緒に暮らしはじめます。木を切って屋根をなおし、畑をたがやし、井戸をほり、壁をなおし、椅子を作り…、世界でひとつの「みんなのいえ」を作りあげます。
📚 えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

ふう……。週末のDIYってなんでこんなに疲れるんだろう。カラーボックスひとつ組み立てるだけで、腰がバキバキだね……

パパ、ねじが1こ あまってるよ! これ、ほんとに だいじょうぶなの? ちょっとグラグラしてるじゃん!

おかしいな、説明書通りにやったはずなんだけど……まぁ、味があっていいじゃないか!

Hey, Hey, Hey! Papa、言い訳がダサいぜ! でも、その『Imperfect(不完全)』を楽しむGroove、嫌いじゃないぜ!

いやはや、パパさんの日曜大工はいつ見てもスリリングでございますな。ですが、今日ご紹介する絵本を読めば、そのグラグラのカラーボックスも『いっちょ、オイラの色に染めてやろう』って気になれるってもんで。さぁさぁ、魅惑のお家へご案内いたしましょう
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メインセッション

お話の始まりは、雪の降る寒い冬の日でございます。誰も住んでいない、忘れられたボロボロの家。そこへ一人の旅人が転がり込んでくるところから、幕が開くんでさぁ

この おうち、すっごく ボロボロ! くものすが いっぱいだし、やねに おおきな あなが あいてるよ。さむそう……

床にはほこりが積もってるし、天井も今にも崩れ落ちそう。僕ならちょっと、一晩泊まるのも遠慮したいレベルかな……

ところが、この旅人さん、『家というものは、少しは綺麗でないと』ってんで、せっせと掃除を始めるんですな。ここが偉い。文句を言う前に、まずは手を動かす!

まさにDIY Soulだぜ! 誰かが用意してくれたSweet Homeを待つんじゃなくて、自分の手で居場所をMakeする。最高にRockなオープニングじゃないか!

はるが きたよ! どんどん ひとが ふえてくね。

後から来た旅人たちも一緒になって家を直し始めるんだね。みんなで協力して自分たちの住処を作り上げていく過程が良いね。

てやんでぇ、ただ直すだけじゃございません。旅人たちが増えるごとに、それぞれの『得意なこと』や『好きなこと』が家に足されていくんで。それがまた、とんでもなくユニークでしてね!
🎸 GIB’S ROCKER ROOM


OK, Listen! ここからは俺様が、この絵本のVibesをさらにDeepに深掘りして解説するぜ!
この『みんなのいえ』、実は作者・たしろちさとサンのデビュー作なんだ! 2001年に月刊絵本『おおきなポケット』で発表された幻のトラックが、なんと2023年に文溪堂(ぶんけいどう)から単行本として『Remaster(復刻)』出版されたんだぜ! 20年以上の時を超えてよみがえるなんて、まさにLegendaryな名盤だろ?
何がCrazyって、この絵本が生まれたBackgroundさ! 作者が学生時代、イタリアを旅してた時にバスの窓から見かけた『荒れ果てた一軒の古い家』。屋根に穴が空いて梁が見えてるような廃屋を見て、『この家はどういう時間を過ごしてきたんだろう』ってSoulが激しく震えたのが、すべての始まりなんだと! Wow、インスピレーションの降り方が完全にRockミュージシャンじゃねぇか!
もっと制作秘話や、作者の熱いPassionを知りたいKids&Parentsは、以下のLinkもCheckしてみてくれよな!
🎸 GIB’S RECOMMENDED LINKS 🎸 👉 たしろちさとさん『みんなのいえ』刊行記念ページ(絵本ナビ) ※読者がオリジナルの「みんなのいえ」を描く熱いキャンペーンの様子が見れるぜ! 記事を読んだあとに子供とお絵かきするのにも最高のインスピレーションになるはずだ!
👉 絵本作家 たしろちさとさん インタビュー(mi:te) ※絵本作りは「世界をつくること」って語る、作者のCreativeな素顔や原点に迫れるインタビューだぜ!
🍵 アイシの「寸止め」絵本落語


最初はただ雨風をしのぐための修理だったのが、いつの間にか『面白れぇからやっちまおう!』ってな遊び心に変わっていくんですな。
世間じゃあ『家を建てるなら、まずは基礎から』とか『屋根はこうあるべき』なんてぇ堅苦しいルールがありまさぁ。でもね、この旅人たちにゃ、そんな野暮な法律はどこにもねぇんです。 大工仕事が得意なやつはトンカチを振るう。絵を描くのが好きなやつは壁に色を塗る。苦手なことは無理してやらねぇで、得意なやつに任せちまえばいい。みんなが一番『楽』で『自然体』でいられることを持ち寄った結果、この家はどんどん不思議な形に育っていくんでさぁ。
枕でお話しした『赤ちょうちん』と同じでございますよ。誰かが作った完璧なお膳立てで窮屈に過ごすより、自分たちで好きなように七味を振って作り上げる『余白』があるほうが、人間ってもんは案外居心地がいいもんで。
そして、季節が巡り……ついに10人の旅人が勢揃いいたしました。みんなの個性がぶつかり合ってできた、世界でたった一つの『みんなのいえ』。 さぁさぁ、きょうは『みんなのいえ』の完成を祝う、最高のパーティでさぁ! みんなでおいしいものを食べて、楽器を鳴らして、みんなはおおきな声で歌います!「こんないえって…」

STOOOOOP!! Hey, hey, hey! Stop the music!

ケロッ!?

その最高のPartyの続きをタダで聴かせるなんて野暮ってもんだぜ! 本当のフィナーレは、本を買ってページをめくったヤツだけのお楽しみだ!

ケロ〜ッ! 最後のあの『これには終わりがない』ってな余韻がたまらねぇのに〜!
🏠 まとめ


『みんなのいえ』って建物じゃなくて、そこにいる人たちの個性が合わさってできていく『家族そのもの』みたいだなって感じたよ。散らかす人、片付ける人、料理する人……みんな違うからこそ、でこぼこで温かい我が家になるんだよね

はるならね、ピンクのかべにして、おうちのなかに すべりだいを つくる!

シビれたのは、この10人の『Session(セッション)』だな。大工仕事、料理、絵描き……バラバラの個性がぶつかり合って、一つのHugeなGrooveを生み出してる。自分と同じヤツばかり集めても、いいBandにはならねぇ。違う音が重なるからこそ、最高にRockな家が建つんだぜ!

アタシが一番粋だと感じたのは、この家に『完成図』なんてものが最初から無ぇことでさぁ。計画通りにいかないことを面白がって、明日はどうなるか分からない『余白』を愛する。最初から完璧を目指して窮屈になるより、そんな風に『風まかせ、人まかせ』で形を変え続けるのが、一番自然体でいられるってぇもんです

というわけで、今回は『みんなのいえ』をご紹介しました! 読む人によって、注目する旅人や好きな部屋が全然違うのもこの絵本の魅力です。ぜひ皆さんも、お子さんと一緒に『自分ならどんな家にする?』と話し合いながら、自由にページをめくってみてくださいね!
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。

