
いやはや。
大人というものは、つい名前をつけたがりますな。
青は青。
黄色は黄色。
ぼくはぼく。
きみはきみ。
そう分けておくと、わかりやすい。
けれど、誰かと遊んだり、笑ったり、ぎゅっと抱き合ったりしているうちに、人は少しだけ、相手の色をもらってしまうことがあります。
服にはつかなくても、心には残る色というものがある。
本日ご紹介するのは、レオ・レオーニ作、藤田圭雄訳、至光社より
『あおくんときいろちゃん』。
青と黄色の小さな丸が、出会って、まざって、少し泣いて、また見つけてもらう。
とてもシンプルなのに、不思議と胸に残る一冊でございます。
📘 本に関する基本情報
📖 書名:あおくんときいろちゃん
✍️ 作・絵:レオ・レオーニ
🌐 訳:藤田圭雄
🏢 出版社:至光社
🎯 対象年齢:2歳〜
📚内容紹介(公式HPより)
青や黄色のまるが生き生きと動きまわり、絵本ならではの夢と感動をもたらしてくれる。作者が孫のために作ったという人間愛あふれる絵本。
🎙️えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

パパ、これ、まるだけじゃん。
顔もないし、手も足もない。

ほんとだね。
でも、これでお話になるんだね。

では、その丸たちに名前がついたところから、読んでみましょうか。
—————————————————————–
メインセッション

え、みどりになっちゃった。

青と黄色がくっつくと緑。
色の勉強みたいなんだけど、読んでると、それだけじゃない感じがするね。

ええ。
色の話でありながら、出会いの話でもありますな。

でもさ、ふたり、うれしくてぎゅーってしただけじゃん。

うれしさというものは、時々、形まで変えてしまうものだぜ。

でも、パパとママ、みどりだからわからなかったんでしょ?

見た目が変わると、見失ってしまうことってあるのかもしれないね。

えー。
でも中身はあおくんじゃん。

……そこをまっすぐ見られるのが、子どもの強さでございますな。

泣いたら、青と黄色に戻るところ。
あそこ、かわいいんだけど、ちょっと切ないんだよね

わかる。
戻れてよかったけど、泣かなきゃ戻れないのはな。

涙でほどけるものもあります。
でも、ほどけたからといって、なかったことになるわけではありませんな。

いっしょに遊んだ時間は、ちゃんと残ってるもんね。
🎸 GIB’S ROCKER ROOM


Hey!
この本の”裏側”話していいか。
レオ・レオーニ——1910年、オランダのアムステルダム生まれ。29歳でアメリカに渡って、グラフィックアーティストとして活躍した人だ。
で、この『あおくんときいろちゃん』がどうやって生まれたか知ってるか。
列車の中なんだよ。孫たちを乗せて長旅してる途中、子どもたちが退屈し始めた。その場で、手元にあった雑誌のページをビリビリ破って、『青い丸』と『黄色い丸』を作って、語りかけたのが始まりだって言われてる。

え、その場で?

その場で。だから、あの絵のタッチも、ちぎり紙なんだよ。なめらかに切られてるんじゃなくて、手でちぎったような輪郭。あれが偶然じゃなくて、そもそも列車の中で生まれた時の、そのままの形なんだ。
即興Unplugged Sessionだってことだ。

……訳者の藤田圭雄さんも、かきぞえでおっしゃっていましたな。『レオの画筆から滲み出た物語を』と。ビポとアンというお孫さんが、あの絵本を、どんなに目を輝かせてながめたことか——と
🎵今日の余韻


この本って、混ざることを怖がらなくていいって言ってるのかな。

でも、ずっとみどりじゃなくていいんじゃない?
遊ぶときはみどりで、帰るときはあおときいろ。

ああ、なるほど。
混ざってもいいし、戻ってもいい。

誰かと深く関わると、自分が変わる——それが怖い人もいるし、うれしい人もいる。その両方が、この絵本の中に入ってるんだよな

では今日のしおりは、この一文にいたしましょう。
🔖今日のしおり
毎回、絵本から大切に拾い上げた一文を、
心のしおりとして残していきます。
🗯️ あなたの声も聞かせてください!
この絵本を読んで「うちもそうだった!」「このセリフが好き!」
そんな“あなたの声”が、次の誰かの「読んでみたい!」につながります。
読んだ絵本について感じたことをぜひ教えてくださいね✍️
InstagramやXでは #今日は何読もう? での投稿も大歓迎📷
この記事が気に入ったら…
この記事が気に入ったら、ぜひフォローやいいねで応援していただけると嬉しいです!
皆さんのおすすめの本や感想もコメント欄でシェアしてくださいね!
✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。




