
え〜、お出かけというのは不思議なもんでして。
目的地へ行くために車に乗ったはずなのに、あとから残っているのは、目的地そのものよりも、窓に流れた光だったり、急に降ってきた雨だったり、となりにいた人の声だったりする。
さて、本日ご紹介するのは、阿部結さんの絵本『コット、はじめてのドライブ』。
はじめてのドライブで、コットが見つけるのは、景色だけではございません。
移り変わっていくものの中に、ふっと浮かび上がる“かわらないもの”。
扇子をひと振りしまして、さあ、車窓の一席、出発でございます。
📘 本に関する基本情報
📖 書名: コット、はじめてのドライブ
✍️ 作・絵: 阿部結
🏢 出版社: 佼成出版社
🎯 対象年齢: 3歳から
📚内容紹介(公式HPより)
はじめてのドライブ。移ろいゆく景色の中で、おとうさんがコットに教えてくれたのは、「ずっと変わらない」大切なことでした――。
📚 えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

今日は、ドライブの絵本だよ。

ドライブ?
どこ行くの?

いや、今日は絵本の中でね。
コットっていう女の子が、おとうさんと初めてドライブに行くんだ。

ふーん。初めてのドライブって、そんなに特別?

はるさん。
初めて車の窓から見る景色というのは、なかなか大事件でございますよ。

ライブで言うと、初めてステージ袖から客席を見た瞬間みたいなもんだな。
世界の見え方が、ちょっと変わる。

うーん……。
でも、車の窓から外見るのは好き。
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メインセッション

さあさあ、絵本の幕開けでございます。主人公のコットちゃん、大好きなおとうさんと「はじめてのドライブ」へ出発ってえ寸法ですな。

くつもはいて、ベルトもしっかりしめて……「しゅっぱつ しんこう!」

Hey, Kids! ここ、要チェックだぜ。準備を終えて「しゅっぱつ しんこう!」って元気よく車が走り出した次のページを見てみな。ドドン! と見開きでタイトルが広がるんだ。

普通は表紙をめくってすぐのページにタイトルがあるのに、少しお話が進んでからタイトルロゴがバーンと出るんだね。なんだか、映画のオープニングみたいでカッコいいね。

粋な演出に痺れたところで、お空の機嫌は急降下。走り出して早々、いきなり「あめじゃあじゃあ」降ってくるんでございます。

Rain on the window!車内の暗さと外の光、そのコントラストがCoolなんだよ。
ただの移動シーンじゃない。音まで聞こえてくる絵だぜ。

そして、ここからトンネルに入ります。
暗い。こわい。おとうさんは別の見方をそっと差し出す。
鏡に映る自分の顔に注目させて、へんな顔で笑わせる。
いやはや、子育ての達人でございますよ。

へんな顔なら、はるもできるよ。
パパ見て。……アイーン!

出た、志村けんさんリスペクト。
でも運転中にそれやられたら、パパ笑って危ないかも。

Laugh & Safety、両立が大事だぜ。

トンネルを抜けたあとに、湖と白鳥が見える。
ここは本当に、ぱっと光が入る。

あの見開き、気持ちいいな。
暗いトンネルのあとだから、青と白が余計に効いている。

海かと思ったら湖で白鳥を見つけたり 、桜の木の蕾を見つけたり 。おとうさんは白鳥の旅のこと、桜の木のことをコットに話します。白鳥は旅に出る。桜の木は、つぼみから花へ、葉っぱへ、そしてまた次の季節へ。世界は止まらず、移ろっていく。

夕方のページも印象的だね。
赤い空のなかに、おとうさんとコットの影があって、時間がゆっくり遠くへ行くような感じがする。

ここは静かなバラードだな。
派手なサビじゃないけど、胸に残る。

そして夕焼けの中でパパとコットが並んで空を見るページがあります。コットはそこでふと聞きます。「ずっと かわらないことって あるのかな」と。

……これを子どもが聞くか。

今日一日、ぜんぶが変わっていくのを見てきたから——雨も晴れる、白鳥も飛んでいく、桜も散る——だから聞きたくなるんだな。

そしてパパが答えます。「そうだね。こうしているときも、めに みえないところで いろんなことが かわっていく。でもね コット、かわらないことだって ちゃんと あるんだよ」——それは なに? とコットが聞いて、パパが教えてくれます……それはね つまり——

Stop!!! No Spoiler!

ケロッ!?

No way!そこから先を話しちまうなんて、ロックじゃねぇ!変わらない愛のカタチは、実際にBookを手にして、Kidsと一緒にページをめくって感じるべきGrooveだぜ!

そうでございますな。これは、言葉にしてしまってはいけない類の答えでして…。
🎸 GIB’S ROCKER ROOM


Hey! ここからはGIB’S ROCKER ROOM!
この絵本のRockな背景を語るぜ。
『コット、はじめてのドライブ』の作・絵は、阿部結さん。
佼成出版社の著者プロフィールによると、阿部さんは1986年、宮城県気仙沼生まれ。中学校の美術教師であり画家でもあるお父さんの影響を受け、幼いころから絵に親しんで育ったそうだぜ。2020年に『あいたいな』で絵本作家デビューし、『ねたふりゆうちゃん』『おおきなかぜのよる』など、多くの絵本作品を手がけている。

お父さんとの思い出が、この作品の背景にあるんだね。

Exactly!
KUMONのmi:teに掲載された阿部結さんのコメントでは、子どものころ、お父さんの車で出かける時間が大切な思い出だったこと、助手席が特等席だったことが語られている。
ただし、時代の変化に合わせて、絵本の中ではコットは後部座席に座っているんだ。ここ、めちゃくちゃ大事だぜ。思い出の芯は残しながら、今の子どもたちの安全や現実に合わせて表現している。そして、出版社の編集者コメントでは、本作は阿部さんが小さいころにおとうさんとふたりでドライブに行った思い出をもとに描かれた、愛情あふれる一冊と紹介されている。光の描写、移ろいゆく景色も見どころだぜ。
🏠 結び


読み終わってさ、少しぼーっとしてた。移りゆく景色の中で、変わらないものを探してる。大人でも、それが知りたくなるときってあるよな。

ねえ、コットって最初から最後まで、全部パパに聞いてるじゃん。雨のことも、白鳥も、桜も、夕日も。なんでも聞けるパパがいるって、いいな。

……。

……はるちゃん、それは良い気づきでございますな。

じゃあ、お題いってみよう。あなたが子どもの頃、車の窓から見て覚えている景色はありますか?コメント欄で教えてください!
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。



