『あんなにあんなに』|絵本の感想|過ぎゆく時間に気づく、優しい一冊

日常の「あんなに」が、未来の宝物になる魔法

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🔍こんな人におすすめ!

🌱 お子さんへ

日々の小さな変化や成長の喜びを、優しい絵と短い言葉で感じたい子に

👨‍👩‍👧‍👦 親や祖父母の方へ:子育ての「あんなに」を振り返り、子どもへの愛おしさを再確認したい方へ

📚 先生や保育士の方へ:子どもたちの成長を深く見つめ、日々の尊さを分かち合いたい方に

🌍 すべての人へ:過ぎゆく時間への愛おしさや、変わっていくことへの普遍的な感情に触れたい方に。

📘 本に関する基本情報

📖 書名:あんなに あんなに

✍️ 作/ 絵:ヨシタケ シンスケ

🏢 出版社:ポプラ社

🎯 対象年齢:5歳〜

🌱 育まれる心の種:共感、成長の喜び、時間の尊さ、家族の愛

📚 内容紹介

出版社公式紹介より:
子育ては「あんなに」の連続。あんなにほしがってたのに、あんなにしんぱいしたのに、あんなに小さかったのに―。日常にあふれるたくさんの「あんなに」の中で、子どもは大人になっていく―。
大人気の絵本作家・ヨシタケシンスケによる、こどもと昔こどもだったすべての人に届けたい、ちょっと目頭が熱くなっちゃうやさしい絵本。

📝あらすじ

この絵本は、子育ての日常にあふれる「あんなに」という言葉を軸に、過ぎ去った時間への愛おしさや、子どもの成長に伴う変化を優しく描いています。かつて夢中になっていた遊びや、小さかった頃の面影が、「もうこんな」という現在の姿と対比され、読む人の心にじんわりと温かい感情を呼び起こします。何気ない日々の瞬間一つ一つが、どれほどかけがえのないものなのかを教えてくれる、そんな物語です。

📚 えほん深掘りトーク

※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。

ミドリ
ミドリ

皆さん、こんにちは!『今日は何読もう?』の時間です。今回は、子育ての普遍的な感情を描いたヨシタケシンスケさんの優しい絵本『あんなに あんなに』(ポプラ社 2021年)をご紹介します。

パパ
パパ

ああ、『あんなに あんなに』ですね!このタイトルを聞くだけで、もう胸がいっぱいになります。さっそく読んでいきましょう!

はる
はる

『あんなに』って、何があんなになんだろう?

アイシ
アイシ

パパがもうすでに泣きそうだ!

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Scene 1 — 過ぎた日々への想い

ミドリ
ミドリ

この絵本を読んでいると、日々の『あんなに』が、どれも愛おしい思い出に変わっていくのを感じますね。

パパ
パパ

本当に。子育てって、『あんなに』の連続だって、改めて実感します。あんなに小さかったはるが、もうこんなに大きくなって…。

アイシ
アイシ

あ、もうパパの涙腺崩壊。早いなあ。

はる
はる

私も、昔のビデオを見ると『あんなにちっちゃかったのに!』ってびっくりするよ。

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Scene 2 —  親の視点と子どもの成長

ミドリ
ミドリ

特に印象的だったのは、大人の指をギュッと握る赤ちゃんの絵と『まだたりない』の言葉でしたね。

はる
はる

あのね、私、あの『まだたりない』のページで、なんだか、泣きそうになっちゃったんだ。

パパ
パパ

えっ、はるが?パパは、その言葉を聞くと、ぐっときちゃうけど…。

ミドリ
ミドリ

7歳のはるさんが『まだたりない』に心を動かされたのは、驚きでもありますね。

アイシ
アイシ

きっと楽しかった時間が終わっちゃう気がしたのかな…。

はる
はる

うん、もっと遊びたいとか、ずっとこのままでいたいって思ったのかな…。

パパ
パパ

パパも、はるがこんなに大きくなっても、もっと一緒にいたいって、いつも思うよ…。

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Scene 3 — タイムマシンの魔法

ミドリ
ミドリ

『あんなに』という短い言葉には、まるでタイムマシンに乗ったように、一瞬で過去の感情や情景が蘇る力があるんですね。

パパ
パパ

そして今の『もうこんな』という姿とのギャップが、成長の速さと、切なさ、愛おしさを感じさますよね。

アイシ
アイシ

あ、パパ復活。

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Scene 4 — 日常の細やかな変化

ミドリ
ミドリ

ヨシタケさんの観察眼の鋭さで、あんなに騒がしかった子がすやすや眠っていたり、短く切った髪があっという間に伸びたりする日常が鮮やかに描かれています。

パパ
パパ

ヨシタケさんの絵はすごくシンプルなのに、なぜか『わかる!』って強く共感できるんですよね。日常の風景や小物も、リアルな生活感を伝えてくれるからかな。

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Scene 5 — 普遍的な感情

ミドリ
ミドリ

この絵本は、子どもから大人まで、誰もが共感できる普遍的な心の種を育む力があると感じます。

パパ
パパ

うん、親が子どもの成長に感じる愛おしさや切なさって、どの家庭でも同じなんだろうな。

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まとめ今を大切に

ミドリ
ミドリ

『あんなに』の言葉が、過ぎ去った時間への愛おしさや変わっていくことの喜び、そして今のこの瞬間を大切にしたいという気持ちを改めて感じさせてくれますね。

パパ
パパ

今の『あんなに』も、数年後には懐かしい思い出になるんだと思うと、今日という一日をもっと大切にしたくなりますね。

ミドリ
ミドリ

ヨシタケシンスケさんの『あんなに あんなに』、日々のささやかな瞬間がどれほど尊いか、私たちに教えてくれる絵本でしたね。これからも心の種を育む素敵な絵本を、たくさんご紹介していきます。次回の『今日は何読もう?』もお楽しみに!


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✨心に残った言葉、場面✨

あんなにあんなにあんなにいろいろあったのに まだたりない

ー大人の指をギュッと掴む赤ちゃんの絵の場面

juniwa
juniwa

この言葉には、過ぎゆく時間への愛おしさや切なさ、そして永遠に続いてほしいと願う普遍的な親の気持ちが込められているように感じます。幼い子どもも、楽しい時間が終わることへの「足りない」という感情を、既に経験しているのかもしれません。

📝ちょっと深掘り!

ヨシタケシンスケさんは1973年神奈川県生まれで、筑波大学大学院で芸術を学ばれた絵本作家です。日常のさりげないひとコマを独特の視点とユーモラスな絵で切り取り、多くの人の心をつかんでいます。この『あんなに あんなに』は、2021年のMOE絵本屋さん大賞で第1位を受賞しており、その人気がうかがえます。ポプラ社からは「こどもと昔こどもだったすべての人に届けたい」というメッセージとともに、この作品が発売されました。絵本の表紙裏見返しに描かれた、猫やハサミ、ゲーム機など格子状に並んだ細かいイラストも、ヨシタケさん独特の世界観を表現しています。

絵本の感想

先日、7歳の娘とこの本を読みました。「あんなにあんなにあんなにいろいろあったのに まだたりない」のページで、娘が泣きそうになっているのに気づき、正直おどろきました。
この「まだたりない」に宿る、過ぎゆく時間へのいとおしさは、大人になってから深くわかる感情だと思っていたからです。けれど子どももまた、日々の中で「楽しかったのに、もう終わり?」「もっと遊びたい、まだ足りない」と、自分の時間の流れや変化を確かに感じているのかもしれません。
あるいは、親が心のどこかで願ってしまう「このままでいてほしい」を、やさしい語り口と絵を通して、幼いながらも受けとめたのかもしれません。

今、目の前にある「あんなに」を大切にしようと背中を押してくれる絵本でした。

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✍️この記事を書いた人

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juniwa(ジュニワ)

娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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