
え〜、世の中のモノっていうのは、実に不思議なもんでして。「これはこう使う」なんて、大人はついつい取扱説明書通りに考えちまう。でもね、子どもに掛かれば、座布団は空飛ぶ絨毯に、段ボールは立派なお城になっちまう。
我々落語家も扇子を箸や煙管(きせる)に見立てたりしますが、この「見立て」っていう想像力さえあれば、退屈な日常もパッとエンターテインメントに変わるんですな。「こうでなきゃいけない」なんて窮屈なルールは野暮ってえもんで、もっと自由でいいんです。
今日ご紹介する絵本は、そんな子どもの「見立て遊び」の極致とも言える一冊。ただの帽子が、想像力一つでとんでもない世界に広がっていくんですな……ってんで、お後がよろしいようで。 いやいや、いけねぇ。これからが本題でございます!
📘 本に関する基本情報
📖 書名:みどりのぼうし
✍️ 作・絵:五味太郎
🏢 出版社:福音館書店(1980年こどものとも年少版 / 1986年上製本発行)
🎯 対象年齢:2歳〜
📚内容紹介(公式HPより)
緑の帽子にチョウがとまったら、ウサギとキツネとタヌキがやってきて、緑の山で音楽会を始めました。カミナリも加わって太鼓をたたいたら、雨が降り出して……。でも帽子があるから大丈夫!
📚 えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

あー、せっかくのお休みだけど、雨が降ってきちゃったね。これじゃあ公園には行けないなぁ

えー! つまんなーい! お外であそびたかったのにー!

Hey, Hey, Hey! Little Lady! そんなRainy Dayにこそ、想像力(Imagination)でRockするGrooveが必要だぜ! 今日はこの絵本でセッションしようぜ!

左様でございます。外に出られねぇなら、絵本の中で遊べばいい。本日は、雨の日の憂鬱を吹き飛ばす、粋な『見立て遊び』のお噺でございますよ。
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メインセッション

さてさて、ページを開きますと、みどりのぼうしを深くかぶった可愛らしい子が立っておりますな。すると、そのぼうしにちょうちょさんがひらひらとやってきて、とまるんでございます。

ページをめくるごとに、描かれている『みどりのぼうし』が、画面いっぱいにどんどん大きくなっていくね。

ほんとだ! ぐーって、ちかづいてる! あ、うさぎさんがとびだしてきた! ラッパ持ってるよ!

これが五味太郎先生の粋な『カメラワーク』でございます。画面をグーッとクローズアップしていくことで、かぶっていた『みどりのぼうし』が、いつの間にか『みどりの山』という立派な舞台に早変わりしているんでございますよ。

きつねさんも、たぬきさんもやってきて、みんなでおんがくかいしてるじゃん!

でも、そこに雲に乗ったかみなりくんがやってきて……あらあら、雨がふりだしてしまったよ。

Sudden Rain(急な雨)ってやつだな。さあ、動物たちが逃げ出したこの『みどりの山』、この後どうなっちまうんだ!?
🎸 GIB’S ROCKER ROOM


Hey! ここで俺様が、この絵本のLegendaryな裏話をレクチャーするぜ。
作者はあの五味太郎大先生! 専門家の間じゃ、この作品は同じく五味先生の『ちいさな きしゃ』や『仔牛の春』の系譜を受け継ぐ、『見立て遊び』のVariation(バリエーション)だって言われてるんだ。そして、この『画面をクローズアップして別の世界が広がる』っていう最高にCoolなCamera Work……最近の絵本で何か思い当たらないか?

うーん……あ、もしかして、junaida(ジュナイダ)さんの『の』かな?

Bingo! 『の』はコートのポケットから果てしない想像の世界が繋がっていく名作だけど、実はこの『みどりのぼうし』も、帽子が山になるっていう同じVibeを持ってるんだぜ。時代を超えて、Masterpiece同士のSoulが共鳴してるってわけさ!

あ! そういえば、『の』にも、かみなりさんがでてきたよ! いっしょだね!

おっ、はるちゃん、お目が高い!帽子にせよポケットにせよ、見立ての世界と雷様っていうのは、どうにも相性がいいんでございますな。
🍵 アイシの「寸止め」絵本落語


さて、物語のほうに戻りましょう。雨はどんどん強くなってまいります。動物たちも逃げ出し、みどりの山には雨が降り注ぎます。
さぁ、ここからがこの絵本の一番の見せ場でございます。今まで『山』に見立てて、グーッとクローズアップしていたカメラ(視点)が、ここでスーッと引いていくんでございますな。
視点を引いていくと……そう、この大きな『みどりの山』が……

Stooooooop!! (ガシャンとシンバルを叩く音)

ケロロ!? びっくりした! なにするんですか、ギブさん!

そこから先の見事なZoom Out(視点の引き)を、ここでタダで見せるなんて、Rockじゃねぇ! 予定調和のネタバレなんてのは一番シラけるんだ。最後の最高のCamera Workは、本を開いた奴だけのお楽しみだぜ!

ケロケロ…。
🏠 まとめ


カメラが寄ったり引いたりする面白さと、リズミカルな言葉の響き。大人が読んでもハッとさせられるね。

ぼうしがお山になるなんて、魔法みたいだね!

子どもの自由な発想の前では、何だって遊び場になる。自分の好きなように見立てて、自然体で楽しむ。それが一番の正解でございます

That’s right! 雨が降ったって、見方を変えれば世界はいつでもRockなステージになるんだぜ!
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。


