『しろちゃんとはりちゃん あめのいちにち』|絵本の感想|けんかしても大丈夫。仲良しふたりの雨の日絵本。

子どもも大人も、きっと誰かと仲直りしたくなる絵本です。

🔍 こんな人におすすめ!

  • 🌱 お子さんへ
    けんかしちゃったとき、どうしてモヤモヤするの?
    「ごめんね」ってどうやって言えばいいの?
    しろちゃんとはりちゃんが、やさしく見せてくれます。
  • 👨‍👩‍👧‍👦 親や祖父母の方へ
    「うちの子たちみたい」と笑って読んで、
    最後にはちょっと胸があたたかくなる——
    そんな雨の日にぴったりの絵本です。
  • 📚 先生や保育士の方へ
    けんかのきっかけから仲直りまでの“心の流れ”を丁寧に描写。
    感情をことばにする力を育む読み聞かせにもおすすめです。
  • 🌍 すべての人へ
    言いそびれた「ごめんね」や「ほんとは好きだよ」。
    そんな気持ちを、ふたりの姿が思い出させてくれます。
  • 📖 まとめ
    けんかしても、仲直りできるってうれしい。
    心にそっと傘をさしてくれるような、あたたかい絵本です。

💭 この本を読むきっかけ

アイシ
アイシ

ねえねえ、はる。雨やんだらさ、なにして遊ぶ〜?

はる
はる

んーとね、水たまりバシャバシャして、葉っぱの船ながしたい!

アイシ
アイシ

いいね、レースやろう!

パパ
パパ

ふふ、でも残念。天気予報じゃ、まだしばらく雨続くってさ

はる
はる

え〜…もうずーっと雨じゃん。おうちの中ってすぐけんかになるんだよ。

はる
はる

この間は、はるが僕の一生懸命作った折り紙の鶴を踏んじゃったから…。

パパ
パパ

それって「しろちゃんとはりちゃん」と一緒だね。

はる
はる

え?しろちゃんとはりちゃんって、カレーの子たち?

パパ
パパ

そう。続きのお話でね、雨の日にけんかしちゃうの。

アイシ
アイシ

え〜〜!またけんか!?でも仲直りはするんでしょ?しろちゃんとはりちゃんだもん!

パパ
パパ

今のはるとアイシにちょうど良いね。ということで、今日はしろちゃんとはりちゃんで「あめのいちにち」!

📖 本に関する基本情報

  • 📘 書名:しろちゃんとはりちゃん あめのいちにち
  • ✍️ 作者:たしろちさと/作・絵
  • 🏢 出版社:ひかりのくに
  • 📚 シリーズ名:しろちゃんとはりちゃん(第2作)
  • 🎯 対象年齢:4歳ごろから
  • 🌱 育まれる心の種:感情表現・共感力・仲直りする力

📚 出版社からの紹介文

うさぎのしろちゃんとハリネズミのはりちゃんのシリーズ第2作。
森の家で一緒に住んでいるふたりは、ある雨の日に、大ゲンカをしてしまいます。
けんかしてから仲直りするまでの、それぞれの葛藤にご注目!

※引用元:ひかりのくに公式紹介文より

📖 本の感想についての会話🗣️

※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。

はる
はる

しろちゃんとはりちゃん、仲が良いのに、またケンカしちゃったんだね…

パパ
パパ

でもさ、なんかわかるなあ。お互いに怒っちゃった手前、すぐには謝れなくて、意地張っちゃうこと、大人でもあるからね。

アイシ
アイシ

わかるー!“ほんとはごめんって言いたいのに!”ってモヤモヤしてるうちに、タイミング逃すやつ〜。

はる
はる

でもしろちゃん、ちゃんと反省してた。雨のなか、ひとりで花びん探しに行くなんてすごいよ。
びしょぬれで、どろんこになって“かんから”見つけて持って帰ってきたとこ、ちょっとうるっときちゃった…

アイシ
アイシ

はりちゃんもやさしかった!しろちゃんが帰ってこなくて、すぐ探しに行ったし、
『ごめんよ!』ってふたりで謝ってたの、ほんとジーンとした〜

パパ
パパ

そのあとの、はりちゃんの手紙が泣かせるんだよね…

パパ
パパ

あ〜あパパ鼻水垂らさず拭いてよ。。。

アイシ
アイシ

雨がやんで、虹が出て、ふたりでボール投げしてるの見て、“またいつものふたりに戻った”ってホッとしたよ。

パパ
パパ

今日は、しろちゃんとはりちゃんを見習って、二人も仲よく遊べそうだね。

アイシ
アイシ

よーし!じゃあ、お部屋の中でも“けんかしないレース”しよう!

はる
はる

なんそれ(笑)でもいいよ。こんどは仲よく、いっしょに遊ぼうね


✉️ みんなの感想

この絵本を読んだ人の声をご紹介します。

📖「うちの兄弟もよくケンカします。つい、「どっちが悪いの!?」って私が言っちゃうんですけど… この絵本を読んで、「あー、気持ちのすれ違いってこういうことかも」って思いました。 最後、ふたりが“ごめんね”って言い合う場面、なんだか胸がじーんとして。子どもたちにも、伝わってたらいいなあ。
— 二人っこママさん
📖「おはなしのテンポがよくて、娘と一緒にどきどきしながら読みました。花びんのプレゼントと手紙のくだりで、わたしのほうが泣いてしまった…。
— トマトパンさん

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✨管理人が心に残った言葉、場面✨

しろちゃんへ 
ごめんよしろちゃん ちょっとこわれちゃったけど おたんじょうび おめでとう 
はりちゃんより

ー欠けた花びんの隣に置かれていた手紙の文面。

管理人JUN
管理人JUN

……これはあかんです。

けんかの原因になった花びんが、ほんとはしろちゃんの誕生日プレゼントだったなんて。
ヒビが入った花瓶には、しろちゃんの絵が描いてあって。その横に置かれたはりちゃんの手紙。
はりちゃんの「ごめんね」って気持ちと、しろちゃんのことが「大好き」って気持ちが、辿々しい字面の手紙にギュッと詰まってて。涙腺崩壊しました。

📝ちょっと深掘り!

たしろちさとさんは、東京都生まれの絵本作家・イラストレーター。
大学卒業後に会社勤めを経て、2001年に『みんなの家』(福音館書店)で絵本作家としてデビューされました。
2003年には『ぼくはカメレオン』が世界7カ国語で同時出版されるなど、国内外で注目を集めた作家さんです。

代表作には、日本絵本賞を受賞した『5ひきのすてきなねずみ ひっこしだいさくせん』や、
『すずめくん どこで ごはん たべるの?』などがあり、いずれの作品も
やさしい色彩と繊細な感情表現が特徴です。
子どもたちの日常の中にある小さなゆれや発見を、丁寧にすくい上げるその作風は、
家庭だけでなく保育・教育現場でも高く評価されています。

📚『しろちゃんとはりちゃん』シリーズは、たしろさんの“心の奥にあるものをそっと描く”力が
特に発揮されている作品です。
第1作では、すれ違うふたりの想いが「カレーなんかどうだっていいんだよう!」という名セリフに込められ、
第2作『あめのいちにち』では、雨の日のけんかと仲直りを通して、
“気持ちを伝えることのむずかしさと尊さ”が静かに語られます。

📌管理人のひとりごと

ごめんって言えばいいのに、言えなくて、
言わなくてもわかってほしくて、
でもわかってもらえなくて、さらにムッとしたりして。

子どもって不器用だなあ、なんて思いながら読んでたら、
「いや、これ自分もじゃん」と気づくわけです。

ヒビが入った花びんと、たどたどしい手紙。

カレーより、花びんより、大事なものがそこにある気がした
雨の日の午後でした。

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