『ぴっぽのたび』|絵本の感想|ひとりぼっちの旅路で見つけた、かけがえのない宝物

さびしさを知っているから、出会えた優しさがある

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🔍こんな人におすすめ!

🌱 お子さんへ:お友達との関係に悩み始めた子や、ちょっぴりさびしがり屋な子に。

👨‍👩‍👧‍👦 親や祖父母の方へ:子どもの心の成長や友情の大切さを、美しい絵とともに伝えたい方に。

📚 先生や保育士の方へ:お友達との関わり方や、思いやりの心をテーマにした読み聞かせに。

🌍 すべての人へ:孤独を感じたときに、そっと心に寄り添ってくれる優しい物語を探している方に。

📘 本に関する基本情報

📖 書名:ぴっぽのたび

✍️ 作:刀根里衣

🏢 出版社:NHK出版 

🎯 対象年齢:5歳〜

🌱 育まれる心の種:友情、思いやり、自己発見

📚 内容紹介

悲しいことばかりで、夢を見ることを忘れてしまった孤独なカエル“ぴっぽ”。ぴっぽは小さな羊と夢探しの旅に出る。そこで見つけたものとは…? イタリアで活躍する絵本作家・刀根里衣が贈る、待望の日本語版、ついに刊行! 世界が認めた絵本界の新星が、豊かな四季のうつろいと主人公の心の軌跡を、色鮮やかに、かつ細やかな筆致で描く。
現在イタリア・ミラノを拠点に制作に取り組んでいる絵本作家、刀根里衣。彼女の作品や創作活動はメディアでも取り上げられ、今、注目を浴びている作家のひとりである。2012年から2年連続で「ボローニャ国際絵本原画展」に入選。2013年、日本人としては初めて「国際イラストレーション賞」を受賞し、2014年に“EL viaje de PIPO”(『ぴっぽのたび』)をスペインのEdiciones SMより出版。待望の日本語版、発売!(出典:NHK出版 公式サイト)

📚 えほん深掘りトーク

※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。

ミドリ
ミドリ

皆さん、こんにちは!『今日は何読もう?』の時間です。今回は、孤独と友情、そして季節の移ろいの中での心の旅を描いた刀根里衣さんの幻想的で美しい絵本『ぴっぽのたび』(NHK出版/2014年)をご紹介します。

パパ
パパ

この絵本は初めて見るなあ。タイトルと表紙の絵がすごくきれいで、引き込まれるね。どんな旅なんだろう。さっそく読んでいきましょう!

はる
はる

わあ、カエルさんが主人公だ!かわいい!どこへお出かけするのかな?

アイシ
アイシ

おっ、僕の仲間が登場だ!これは期待できるぞ!どんな冒険が待っているのか楽しみだね。

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Scene 1 — さびしい夜とはじまりの出会い

ミドリ
ミドリ

物語は、ぴっぽがひとりぼっちで寂しさを感じる場面から始まります。 そこに現れる小さなひつじとの出会いが、とても静かで印象的でした。

パパ
パパ

さびしい気持ちを抱えているからこそ、出会いが特別に感じられるんだろうね。この出会いがぴっぽをどう変えていくのか、わくわくする始まり方だね。

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Scene 2 —  夢の中の美しい世界

ミドリ
ミドリ

ぴっぽとひつじが旅する夢の中の世界は、月ごとに風景が変わり、どれも息をのむほど美しいですよね。5月のポピー畑、7月のあさがお、どれも色鮮やかです。

はる
はる

お花がいっぱいで、ふわふわ飛んでるみたいだった!私もこの中に入ってみたいなあ。

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Scene 3 — みんなの「願い」

ミドリ
ミドリ

旅の途中で出会うポピーや金魚、クラゲたちには、それぞれ『こうだったらいいな』という願いがあります。 ぴっぽは、そんな彼らの話に静かに耳を傾けますね。

アイシ
アイシ

みんな、今の場所から一歩出てみたいっていう気持ちがあるんだね。ぴっぽもひとりぼっちだったから、その気持ちがわかるのかな。

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Scene 4 — ぴっぽの心の変化

ミドリ
ミドリ

旅を続けるうちに、ぴっぽの心に変化が訪れます。12月の場面で『もうひとりでもさびしくないや』と思うシーンは、成長を感じると同時に、少し切なくもなります。

パパ
パパ

羊と一緒にいることで強くなれたんだね。でも、その強さが、時として大切なものを見えなくさせてしまうのかもしれないなあ。

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Scene 5 —突然の別れ

ミドリ
ミドリ

そして、ぴっぽは小さなひつじを置いて、ひとりで先に行ってしまいます。 この展開には少し驚きましたが、とても重要な場面だと感じました。

はる
はる

えー、どうして置いていっちゃうの?ひつじさん、かわいそうだよ…。

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Scene 6 —ひとりぼっちの雪景色

ミドリ
ミドリ

でも、雪が降る中で再びひとりになったとき、ぴっぽはひつじの温かさを思い出します。 
失って初めて、その存在の大きさに気づくんですね。

パパ
パパ

自分の足で立ってみて初めて、今までどれだけ支えられていたかに気づく。これは大人になっても経験することだよね。ぴっぽの気持ちが痛いほどわかるよ。

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Scene 7 —大切なともだち

ミドリ
ミドリ

物語の最後、ぴっぽは必死にひつじを探し、再会します。 もうひとりぼっちではない、大切な友達のもとへ走り出すぴっぽの姿に胸が熱くなりました。

アイシ
アイシ

よかったあ!やっぱり一緒がいいよね。本当の宝物は、一緒に旅をしてくれる存在なんだな。


まとめ

ミドリ
ミドリ

今回は『ぴっぽのたび』をご紹介しました。孤独を知る主人公が、出会いと別れを通して、かけがえのない友情を見つける物語。刀根里衣さんの描く幻想的な世界観も相まって、深く心に残る作品でしたね。

パパ
パパ

そうだね。もし子どもが『さびしいな』と感じているときに、この絵本をそっと隣に置いてあげたいな。ぴっぽが、その気持ちに優しく寄り添ってくれるような気がするよ。

ミドリ
ミドリ

はい。今日も、素敵な絵本との出会いをお届けしました。次回もまた、皆さんの心に響く一冊をご紹介しますので、どうぞお楽しみに!それではまた〈今日は何読もう?〉でお会いしましょう!


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✨心に残った言葉、場面✨

もうひとりでもさびしくないや

ーぴっぽが旅を通して自信をつけ、ひとりで歩き出そうとする場面

juniwa
juniwa

誰かといることで得られる強さと、その関係の繊細さや難しさも感じさせる、とても深い一文だと思いました。この経験があったからこそ、ぴっぽは本当の友情の意味に気づけたのでしょう。

📝ちょっと深掘り!

作者の刀根里衣さんは、ボローニャ国際絵本原画展での入選をきっかけにイタリアで絵本を出版し、現在はイタリアを拠点に活動されています。 
本作『ぴっぽのたび』の原題は『El viaje de PIPO』で、2013年にボローニャ・ブックフェアでSM出版主催の「国際イラストレーション賞」を受賞した作品です。 
この賞は、才能ある若手アーティストの活動を後押しするもので、刀根さんは日本人として初めてこの賞を受賞しました。 
彼女の描く詩的で幻想的な世界は、国内外で高く評価されています。

絵本の感想

ひとりぼっちの寂しさから始まったぴっぽの旅。それは、美しい夢の世界を巡りながら、自分自身と向き合う旅でもありました。小さなひつじという存在がいたからこそ、ぴっぽは外の世界へ踏み出す勇気を持てたのだと思います。

旅の途中でぴっぽがひつじを置いていってしまう場面は、少し胸が痛みました。でも、これは私たちの人間関係の中でも起こりうることかもしれません。誰かに支えられていることに慣れてしまうと、その大切さを忘れてしまう。そんな普遍的なテーマが、静かに描かれています。

だからこそ、本当の宝物に気づける。読んだ後、自分の周りにいる大切な人たちのことを、想いたくなるような、優しく美しい一冊です。

📚 もっと読みたい!次の一冊リスト

『ぴっぽのたび』を読んだあなたへ

『おしいれのぼうけん』

作: ふるたたるひ、たばたせいいち

ひとりぼっちだったぴっぽが、ひつじと一緒だったから旅を続けられたように、この物語のさとしとあきらも、ふたり一緒だからこそ暗い押し入れの恐怖を乗り越え、大冒険へと出発します。子どもならではの想像力によって、押し入れが広大な世界へと姿を変える様子は、まさに幻想的。困難に立ち向かう中で深まっていく「友情の素晴らしさ」を力強く描いた名作です 。

『ゆめぎんこう』

作: コンドウアキ

ぴっぽが夢の中を旅したように、この絵本では「夢」そのものが物語の中心です。悪夢を食べてくれるバクの店長がいる「ゆめぎんこう」は、訪れるだけでワクワクする幻想的な場所。夢をアメに交換するというユニークな設定は、子どもたちの想像力をかき立てます 。ぴっぽとひつじが紡いだ優しい時間のように、読んだ後に心がほっこりと温かくなる、不思議で優しい世界が待っています。

どろぼうジャンボリ

作: 阿部 結

ぴっぽの旅が寂しさから始まったように、この物語の主人公ジャンボリも孤独な存在です。彼が集める宝物は、お金や宝石ではなく、ゴミ箱に捨てられた「手紙のたね」――誰にも届かなかった“はだかんぼうの気持ち”でした 


。一見価値がないように見えるものの中にこそ、心を豊かにする大きな力があるという視点は、ぴっぽが旅の経験を通して友情という見えない宝物を見つけたことと通じます。

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✍️この記事を書いた人

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juniwa(ジュニワ)

娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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