
えー、旅なんてものは、家に帰って「ただいま」と言うまでが旅だ、なんてことを申しますけども。
我々も先日来、五味太郎さんの『みち』を歩いて冒険し、その道中で『ひみつのがっき』なんてものを賑やかに奏でてまいりました。 さんざん歩いて、歌って、騒いで。 で、ふっと立ち止まったその目の前に、ドーンと広がっているのが……海、なんですね。
この「海」というやつが、まことに不思議なもんでございまして。 言ってみりゃあ、ただの水たまりのバカでかいやつなんですが(笑)、あの一直線の「水平線」ってやつを眺めているだけで、人間、「この先はいったいどうなっているんだ?」と、体がここにあっても、心だけが勝手に旅に出ちまう。
怖いような、でも、どうしても覗いてみたいような。
さあ、そんな「水平線の向こう側」へ、皆さんの想像力をグワーッと飛ばしていただこうという一冊。 心の帆をいっぱいに張って、いざ、面舵(おもかじ)いっぱいでございます。
📘 本に関する基本情報
📖 書名: うみのむこうは
✍️ 作・絵: 五味太郎
🏢 出版社: 絵本館
🎯 対象年齢: 3歳〜
📚内容紹介(公式HPより)
水平線のうえにひろがる世界。
うみのむこうへのおもいが次々に描かれていきます。
絵本が生みだす豊かな想像力。
自然と想像する力がわいてくる、こころがふるえる、そんな絵本です。
📚 えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング

(窓の外を眺めて、コーヒーをズズッ……) あー……海、行きたいなぁ。

パパ、どうしたの? おしごとつかれたの? さっきから「うみー、うみー」って言ってるよ。

いやいや、この一週間、五味太郎さんの絵本にどっぷり浸かってたからさ。 五味さんの絵本って、読んでると心がどこか遠くへ行きたくなるんだよね。

Hey, Daddy. センチメンタルになってる場合じゃないぜ。 Exhibition(展覧会)から始まったこの五味太郎Week。 「Road(みち)」、「Music(音楽)」ときて、次は……壮大な「Ocean(海)」だ!

波の音を聞きながら、想像の翼を広げる……いやはや、乙なもんですな。

うみのむこう? ハワイとか? ディズニーランドとか?

現実的だなぁ(笑)。 でもね、この絵本の女の子は、もっと不思議な世界を見ているんだよ。
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メインセッション

さあ、ページをめくりますと……。 そこには余計な言葉はいりませんな。 ただ、青い海と、広い空。そして、じっと向こうを見つめる女の子の背中があるだけでございます。

本当に静かな始まりだよね。 波の音しか聞こえないような場所で、女の子がつぶやくんだ。 「うみの むこうは どうなっているの」。

Simple is Best. 見てみろよ、このHorizon(水平線)。 ページをめくっても、この横一直線のラインはずーっと変わらない。 空と海を分けるこのLineこそが、この絵本の揺るぎないStage(舞台)なんだ。

ねえ、うみのむこうって、ずーっと、お水がつづいてるだけじゃないの?

大人はすぐ「地図」の話をしちゃうけど、この女の子の目はもっと違うものを見ているよ。 「たぶん うみの むこうは……」 次のページでは、なんと一面のお花畑! 「きれいな のはらで いっぱい だよ」。

塩っ辛い海の向こうに、甘い香りの花畑とは。 心の中ならどこへだって繋がれますな。 これぞ「見立て」の極意。。

あ! こんどは動物がいっぱい!

Yeah! It’s a Fantasy World! 見たことのないCreatureたちが、我が物顔で歩いている。 「ここではないどこか」への憧れ(Longing)……それが冒険の始まりなんだ。

おばけの世界は嫌だけどゆうえんちならいってみたいなあ。

こうやって想像を広げていくと、ただの海の向こうががどんどん賑やかな場所に変わっていくね。
🎸 GIB’S ROCKER ROOM


Listen! この『うみのむこうは』は1979年の作品だ。 『みち』や『ひみつのがっき』よりも少し後の作品になるな。
五味さんの絵本の中でも、この本は特に「色彩(Color)」がDeepだ。 海の青、空の広さ、そして想像の世界のカラフルさ。 「海」という動かないキャンバス(背景)があるからこそ、その上の想像(イメージ)がより鮮烈に浮かび上がる。
そして何より、主人公が一度もこっちを向かない。 ずっと「背中」で語っている。 これが読者を「女の子と同じ視点」に立たせるんだ。 俺たちも一緒に、あの水平線の向こうを睨みつけてるってわけさ。So Cool…!
🍵 アイシの「寸止め」絵本落語


え〜、さてさて。 花畑にお化け、お祭りにビルが立ち並ぶ都会……。 女の子の想像の旅は、とどまるところを知りません。
しかし、ふと思うのです。 広い広い海の向こう。 そこには、ただ景色があるだけでしょうか?
もしかしたら……。 もしかしたら、向こう岸にも「誰か」がいて。 その「誰か」も、今こうして、海を見つめているんじゃないか?

Wait a minute… アイシ、そのへんでAnchor(錨)を下ろせ。

てやんでぇ!ここからが一番、胸が「キュッ」となるところでしょうに。

だからこそだ! 一方的に「見る」だけじゃない。 想像力ってのは、海を越えて「誰か」と繋がるためのPowerなんだ。 ラストシーンで女の子が何に気づくのか……それは読者が自分の目で確かめるべき「真実(Truth)」だぜ。

……へいへい。 「見えない糸」で繋がる不思議な感覚。 野暮な説明はナシにして、今日は波音に耳を澄ませるとしましょうか。
🏠 まとめ


再び遠い目) うーん、深いなぁ。 五味太郎さんの絵本って、大人の固まった頭をほぐしてくれるマッサージ機みたいだ(笑)。
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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