『としょかんライオン』|絵本の感想|きまりとやさしさの間でゆれる、あたたかい一冊

ルールより大切なものに気づくとき

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🔍こんな人におすすめ!

🌱 お子さんへ:ルールを守る大切さと、時には勇気が必要なことを感じたい子に。

👨‍👩‍👧‍👦 親や祖父母の方へ:子どもの「なぜ?」に寄り添い、「きまり」の意味を一緒に考えたい方に。

📚 先生や保育士の方へ:集団生活のルールと、他者への思いやりをテーマにした読み聞かせに。

🌍 すべての人へ:自分の「居場所」や、大切な人を思う気持ちを再確認したい人に。

📘 本に関する基本情報

📖 書名:としょかんライオン

✍️ 作:ミシェル・ヌードセン

🖼️ :ケビン・ホークス 

🗣️ :福本友美子

🏢 出版社:岩崎書店  

🎯 対象年齢:5歳〜

🌱 育まれる心の種:おもいやり・きまりの大切さ・勇気

📚 内容紹介

いつも静かな図書館にライオンが現れ、みんな大あわて。
でも心やさしいライオンは、すぐにみんなと仲良しに。
ところがある日…。

深い感動を呼び世界で話題の絵本。(岩崎書店HPより)

📚 えほん深掘りトーク

※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。

ミドリ
ミドリ

皆さん、こんにちは!『今日は何読もう?』の時間です。今回は、きまりとやさしさ、そして友情を描いたミシェル・ヌードセン/作 ケビン・ホークス/絵 さんのあたたかい絵本『としょかんライオン』(岩崎書店/2007年)をご紹介します。

パパ
パパ

『としょかんライオン』、タイトルからしてユニークですね。図書館にライオンだなんて。さっそく読んでいきましょう!

はる
はる

図書館って静かにしなきゃいけないのに、ライオンがいたらびっくりしちゃう!

アイシ
アイシ

意外と図書館静かだからライオンさんのお昼寝にぴったりかもしれないね。ふかふかのカーペットの上とか。

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Scene 1 — 『としょかんライオン』とふしぎな館長

ミドリ
ミドリ

まず驚くのが、ライオンが図書館に入ってくるという大胆な設定ですよね 。でもメリウェザー館長は動じません。

パパ
パパ

『きまりをまもらないんですか?』と聞き返す館長、すごいですよね 
。普通はまず『ライオン!?』ってなりますよ。

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Scene 2 —  『としょかんライオン』とみんなの居場所

はる
はる

ライオンさん、大きな声を出して注意されたら、ちゃんと反省するところがいいな 。

ミドリ
ミドリ

そうなんです。一度は大きな声を出してしまいますが 、きちんと注意を受け入れて、次からは守る 。その姿が愛らしいですよね。

アイシ
アイシ

おかげで、図書館のみんなもライオンがいることが当たり前になっていく 。『やくにたつライオンだね』ってね。

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Scene 3 — 『としょかんライオン』とマクビーさんの戸惑い

はる
はる

でも、マクビーさんは、さいしょライオンがこわかったのかな? おもしろくないって。

ミドリ
ミドリ

きまりを重んじるマクビーさんにとって、ライオンはイレギュラーな存在だったんでしょうね。『としょかんにライオンがいるなんて、きいたことがありません』という彼の気持ちも分かります。

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Scene 4 — 館長の怪我と破られたきまり

パパ
パパ

そんな時、大事件が起こるんだよね。メリウェザー館長が、ふみだいから落ちて怪我をしてしまう。

ミドリ
ミドリ

ええ。館長はマクビーさんを呼ぼうとしますが声が届かない。そこでライオンが助けを呼ぶために、きまりを破ってほえるんです。

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Scene 5 —ライオンが来ない図書館

アイシ
アイシ

ライオンがいなくなって、みんながっかりだ。館長もさみしそうで…。

ミドリ
ミドリ

イオンの不在が、きまりに厳しかったマクビーさんの心も変えましたね。彼がライオンを探しに行くシーンは感動的です。

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Scene 6 —戻ってきたライオン

ミドリ
ミドリ

そして、ついにライオンが戻ってきます。マクビーさんがメリウェザー館長に『ライオンがいるんです。としょかんに』と報告するシーン、 今度はマクビーさんの方が嬉しそうでしたね。

はる
はる

館長、走っていっちゃった!あんなに走っちゃだめって、言ってたのに!

パパ
パパ

そうだね(笑)。でも、そんな館長にマクビーさんが『走ってはいけません!』って声をかけるでしょう。あれこそが、きまりを守りつつも心が通い合った、最高の瞬間だよね。


まとめ

ミドリ
ミドリ

『としょかんライオン』、いかがでしたか? きまりの大切さと、それを超える思いやりの温かさを描いた、本当に素敵な作品でしたね。

パパ
パパ

そうだね。決まりを守るだけじゃなく、ライオンがしたみたいに『時と場合によって考えて行動する勇気』も大切なんだって、子どもと話してみたくなったよ。

ミドリ
ミドリ

はい。ぜひ話してみてください。今日も、素敵な絵本との出会いをお届けしました。次回もまた、皆さんの心に響く一冊をご紹介しますので、どうぞお楽しみに!それではまた〈今日は何読もう?〉でお会いしましょう!


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✨心に残った言葉、場面✨

たまには、ちゃんとしたわけがあって、きまりをまもれないことだってあるんです。

ーライオンが図書館に戻ってきてみんな喜んでいる場面

juniwa
juniwa

「きまり」が絶対的なものに思えて、少し息苦しくなる時も正直あります。

ライオンは、ただきまりを守るだけではなく、図書館という場所を愛し、そこにいる人たちを大切に思っていたからこそ、きまりを破ってでも助けようとしました。最後にはきまりに厳格だったマクビーさんも、その行動を理解し、きまりのほうを見直すことを選んだ印象的なシーンです。

📝ちょっと深掘り!

この絵本が持つ独特のあたたかさは、作者、画家、そして訳者それぞれの「図書館」への深い思いから生まれています。

さくのミシェル・ヌードセンさんは、実際に図書館に勤めた経験があるそうです。彼女は図書館を「ほかとはちがった不思議な場所よね。だれでもはいれるし、なんでもできそうな場所」と語っており、 その開かれた眼差しが、ライオンという異質な存在をも受け入れるメリウェザー館長の姿に重なります。 実はこの本は、作者が「いつも新しい友だちを受け入れる心をもった人でした」と語る、実在の司書キャロル・J・バックリーさんに捧げられています。

絵のケビン・ホークスさんも、子どものころから読書が大好きで、「図書館に行くだけで、動物園に行くみたいにわくわくした」という幸せな記憶を思い出しながら、この絵を描いたと語っています。ライオンがゆったりとくつろぐ姿や、子どもたちがライオンに寄りかかっておはなしを聞く場面からは、彼が感じた図書館の心地よさが伝わってくるようです。

さらに、訳者の福本友美子さんも図書館に勤めた経験をお持ちです。「子どもたちには、ライオンに寄りかかるみたいにゆったりと本を読んでほしい」という訳者さんの願いが、 この絵本のやさしい日本語の響きを作っているのかもしれませんね。

絵本の感想

ライオンは、ただきまりを守るだけではなく、図書館という場所を愛し、そこにいる人たちを大切に思っていたからこそ、きまりを破ってでも助けようとしました 。そして、きまりに厳格だった人々も、ライオンへの思いやりから、きまりのほうを変えることを選びます 

ルールとは、誰かを罰するためではなく、みんなが心地よく過ごすためにある。そして時には、大切な人を守るためにもっと大事な行動がある事に改めて気づかせてくれます。

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✍️この記事を書いた人

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juniwa(ジュニワ)

娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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