『どうぞのいす』|絵本の感想|やさしさがめぐるロングセラー絵本

誰かのために「どうぞ」と思える心を育む

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🔍こんな人におすすめ!

🌱 お子さんへ: お友だちや兄弟と譲り合いを学び始めた頃に。やさしさの大切さが自然に伝わります。

👨‍👩‍👧‍👦 親や祖父母の方へ: 「やさしくしなさい」と言わずに伝えたい時に。親子の会話のきっかけに。

📚 先生や保育士の方へ: 園や学校で、思いやりをテーマに読み聞かせしたい時にぴったり。

🌍 すべての人へ: ちょっと心がとげとげした時に。やさしさっていいな、と素直に思えます。

📖 まとめ: 「どうぞ」の気持ちがつながっていく、ほっと心があたたまる絵本です。

💭 この本を読むきっかけ

はる
はる

さっき、バスでおばあちゃんに席をゆずったら、“ありがとう”って言ってくれたよ

パパ
パパ

それは良いことしたね。良いことをしたら巡り巡って帰ってくるもんだよ。

アイシ
アイシ

誰かがぼくにも、きゅうりをゆずってくれたりして!

はる
はる

そしたら、アイシも誰かに「どうぞ」ってしてあげるんだよ?

アイシ
アイシ

うーん。じゃあ…おたまじゃくしに小さい葉っぱのベッドを「どうぞ」ってする!

パパ
パパ

いいねえ。そのおたまじゃくしも、だれかに「どうぞ」ってするかもしれないね。

はる
はる

ぐるーっと回ってまた私たちに帰ってきたらおもしろいね。

パパ
パパ

今日読む絵本は、そんなふうに“どうぞ”の気持ちが森のなかをめぐっていくお話にしようか。

📘 本に関する基本情報

📖 書名:どうぞのいす

✍️ 作:香山美子/:柿本幸造

🏢 出版社:ひさかたチャイルド

🎯 対象年齢:3歳〜

🌱 育まれる心の種:やさしさ・思いやり・気づかい

📚 内容紹介

出版社公式紹介より:
うさぎさんが作った椅子をめぐって次々に繰りひろげられる取りかえっこ。「どうぞ」にこめられたやさしさが伝わってくるロングセラー絵本。

📃あらすじ

野原に置かれた一脚の「どうぞのいす」から物語がそっと動き出します。

小さな親切が思いがけない形で受け継がれ、静かに広がる“やさしさの連鎖”。

動物たちの姿を通して、与える喜びと受け取る温かさがにじみます。

読み終えた瞬間、きっとあなたも「どうぞ」と誰かに差し出したくなる一冊です。

📖 本の感想についての会話🗣️

※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。


はる
はる

うさぎさんが『どうぞのいす』を野原に置いたら、まるでプレゼント交換が始まったみたいで面白かったよ。

アイシ
アイシ

クマさんもキツネさんも、お腹いっぱいになったあと『空っぽじゃ申し訳ない』って、ちゃんと別のものを置いていくのが優しかったね。

パパ
パパ

うん、次に来る誰かを思いやる気持ちが、この絵本のいちばん大事なところだよね。

はる
はる

ロバさんがお昼寝から目を覚ましたら、かごの中身がどんぐりから栗に変わってて『えっ?』ってなるシーン、笑っちゃった〜。

アイシ
アイシ

どんぐりと、栗は似ているからね。寝ぼけてたら間違えるかも。よし、今日は絵本の動物を見習って僕も「おやつ」をみんなに「どうぞ」ってするよ。

はる
はる

ありがとう。でもアイシのおやつは「きゅうり」だからなあ…。

✉️ みんなの感想

この絵本を読んだ人の声をご紹介します。

📖 4歳の娘が読んだあとおやつを全部食べたら「おきのどく」だからとクッキーを半分こしてくれました(笑)
― 空飛ぶうさぎ 30代さん
📖 謝罪でも同情でもなく“配慮”を示す日本語として改めて「お気の毒」という言葉、面白いと感じました。相手を気遣いたい場面で使っていきたい。
— あいあい 40代さん

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✨心に残った言葉、場面✨

でも からっぽに してしまっては あとの ひとに おきのどく。

ー動物たちが椅子の上に置いてある食べ物を食べている時に話す場面

juniwa
juniwa

自分だけが満たされても、次に来る誰かが困るのなら。そう気づいて、そっと“埋め合わせ”をする優しさ。その思いやりが行動となり、次の優しさへと連鎖していくところが、何とも素敵ですよね。

📝ちょっと深掘り!

『どうぞのいす』が生まれたのは 1981 年。

文の 香山美子 さんは、身近な動物を主人公に“やさしさ”や“分かち合い”を描く名手で、本作もその代表格です。一方、絵を手がけた 柿本幸造 さんは、丸みのある温かなタッチで知られ、動物たちの表情を最小限の線と色でユーモラスに表現。ページをめくるごとに“次は誰が来るの?”と期待が高まる構図は、実は 紙芝居 の脚本づくりから着想したとも言われています。

注目したいのは、物語全体に流れる 〈贈与と返礼〉 のリズム。社会学では「互酬性(ギブ&テイク)」と呼ばれますが、本作では“おきのどく”という柔らかな言葉がその橋渡し役。読者は説教やルールではなく、動物たちの行動そのもの から気づきを得る設計になっています。

また、初版から 40 年以上経った今も版を重ね続ける理由のひとつは、場面の“汎用性”にあります。

家庭・保育・学校・職場――どんな立場でも「あとに続く人」を思い浮かべれば、物語の優しさをそのまま自分たちの生活へ重ねやすいんでしょうね。

juniwaのひとりごと

冷蔵庫を開けたら最後のアイスがひとつだけ。

一瞬、スプーンを握りしめたけど、

ふと「あとの ひとに おきのどく」という声が頭に浮かんで、

そっと閉めました。…かわりに残すものが無く残念。

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✍️この記事を書いた人

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juniwa(ジュニワ)

娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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