
え〜、早いものでもう3月。
暦の上では春とはいえ、朝晩はまだ冷え込みまして、お布団からなかなか出られない、なんてえ方も多いんじゃないでしょうか。
人間というのは不思議なもんでしてね。せっかく雨風や寒さを防ごうってんで、立派な『壁』を作って外の世界をシャットアウトしたはずなのに。どういうわけか、そこに『窓』なんてえ穴をあけたがるんですな。
外の世界から身を守って寝ていたってのに、朝起きて一番にガラッと窓を開けちまう。「あ〜寒い」なんて言いながら、冷たい風やご近所の生活音を部屋に招き入れて、初めて「あぁ、今日も一日が始まったな」と合点がいく。
結局のところ、人間ってえのは完全に閉じこもってちゃ生きていけねぇんです。自分が立っている『ここ』の空気を吸い込んで外と繋がる。これは理屈じゃねぇ、今日を生きるための大切な儀式なんじゃありませんかね。
今日ご紹介する絵本は、そんな「朝、窓を開ける」という、当たり前でかけがえのない瞬間を、鮮やかな色彩で切り取った一冊でございます。
📘 本に関する基本情報
📖 書名:あさになったので まどをあけますよ
✍️ 作・絵:荒井良二
🏢 出版社:偕成社
🎯 対象年齢:4歳から
📚内容紹介(公式HPより)
新しい1日をむかえるために窓をあける子どもたち。なにげない日々の繰り返し、その中にこそある生きることの喜びを描いた絵本。
📚 えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

はる、朝だぞー。起きてー。

むにゃむにゃ……まだねむいー。パパ、まどしめてよー。

春になったとはいえ、朝はまだちょっと肌寒いね。でも、空気の入れ替えをしないと!

Hey, Hey! MorningからLow tensionじゃないか! 新しい1日が始まるんだぜ? 窓を開けて、FreshなAirとGrooveを取り込もうぜ!

左様でございますケロ。きゅうりも、朝の風に吹かれてシャキッとしております。さぁさぁ、今日の一冊は、そんな朝にぴったりの名作でございますよ。
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メインセッション

表紙をめくりますってぇと、まずは山の朝でございますケロ。『やまは やっぱり そこにいて きは やっぱり ここにいる だから ぼくは ここがすき』……いやぁ、この緑色! シャキッとしていて、目に染み渡るようですな。

パパ、みてみて! やまがあって、きいろい光がピカーッてなってる! 絵の具の色が、すっごくきれいじゃん!

筆の跡が力強くて、朝の冷たい空気と、お日様の暖かさが伝わってくるみたいだ。『やっぱり そこにいて』って言葉、変わらないものがある安心感だね。

Hey! Mountainの次はCityのBeatだぜ! 『まちは やっぱりにぎやかで みんな やっぱりいそいでる だから わたしは ここがすき』。赤いビルディングの連なりから、朝の強烈なEnergyを感じるじゃねぇか!

くるまがいーっぱい!はるは、にぎやかなのもすきだよ!

川の風景も乙なもんでしてね。『かわは やっぱり ながれていて さかなは きっと はねていて だから ぼくらは ここがすき』。『きっと はねていて』ってえのがニクいじゃありませんか。目に見えなくても、そこに命の息吹をちゃんと感じてるんですな。

That’s right! どのページでも『あさになったので まどをあけますよ』ってPhraseが繰り返される 。これが最高のRhythmを生み出してるんだぜ!

そして、途中で読者に語りかけてくるんだよね。『きみのまちは はれてるかな?

はるのまちは、きょうは ちょっとくもりー!
🎸 GIB’S ROCKER ROOM


Hey, Listen! ここからは俺様、ギブのRocker Roomだぜ! 今回は作者の荒井良二さんにSpotlightを当てるぜ。荒井さんは2005年に日本人として初めて、児童文学のノーベル賞って呼ばれる『アストリッド・リンドグレーン記念文学賞』を受賞した、まさにWorld ClassなLegendなんだ!そして、この『あさになったので まどをあけますよ』が発行されたのは、2011年の12月だ 。東日本大震災のあった年だぜ。荒井さんは被災地を巡るワークショップを通じて、この絵本を描き上げたんだそうだ。

そうだったんだね……。当たり前の日常が、どれほど尊いものか。その背景を知ると、この『やっぱり そこにいて』『だから わたしは ここがすき』って言葉が、より深く心に響いてくるね。

Deepだろ? 何気ない日常を祝祭のように描く。まさにSoulfulな一冊だぜ!
🍵 アイシの「寸止め」絵本落語


いやはや、ギブさんの解説の後だと、あたしの出る幕がねぇような気がしますがね。この絵本の素晴らしいところは、『晴れ』ばっかりじゃないってところですケロ。『朝はこうあるべき』なんていう野暮なルールはねぇんです。雨が降ってようが、曇ってようが、自分のいる『ここ』が好きだと言える。自然体でいいじゃねぇかって、背中を押してくれるようでございます。そして、 いろんな風景を巡った後に、『あさになったので』……『まどをあけますよ』……白いカーテンの向こうに広がるのは、どこまでも続く……

Stop, Stop, Stooop!! アイシ、そこまでだぜ!

てやんでぇ、ケロ! 今、あたしァ最高にいい気分で、潮風を胸いっぱいに吸い込んでたところじゃないですかケロ!

No, No, No! その最高にCoolな景色を、お前の口から全部説明しちまうなんて、完全なる野暮……Rockじゃねぇ! カーテンの向こうに広がる世界は、読者が自分の目で見て、自分のSoulでFeelするもんだぜ!

ううっ……。あの胸がすくような圧倒的な解放感を、どうしても皆さんに伝えたかったんですがねぇ。この続きは、読者の皆さまの特権ってことにしておきましょうか。

That’s right! それに、この絵本の本当のラストシーンは本の中だけじゃ終わらない。本を読み終わった後、みんなが自分の部屋の『窓』をガラッと開けた時に、初めてこのGrooveが完成するのさ!

なるほど、読者の日常にまでしっかり余白を残してあるって寸法ですな。いやはや、荒井先生、おみそれいたしました。これにて、お後がよろしいようで!
🏠 まとめ


この絵本を読んでから、朝起きて窓を開けるのがちょっと楽しみになったよ。当たり前の景色が、なんだか特別なものに見えてくるから不思議だね。

はるも、あしたは じぶんで まどあけてみる!

世間じゃ『朝活』だなんだと騒ぎますがね、無理して何かするこたぁねぇんです。自分にとって楽なように、ただ窓を開けて、深呼吸する。それが一番の贅沢ってもんでございます。

Be natural, man! 自分のペースで、自分の『ここがすき』を見つければいいのさ。
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。



