【お絵かき好きへ】『くれよんのくろくん』|みんな違ってみんないい

アイシ
アイシ

え〜、春になりますとね、新しい文房具なんぞを新調したくなるもんでして。真っ白なノートに、削りたての鉛筆。ピシッと揃った色鉛筆やクレヨンを見ますと、なんだか自分まで新しくなったような気がするから不思議なもんですな。

でもね、12色のクレヨンなんてぇのを見ますとね、どうしたって減り方に偏りが出るんです。赤や黄色なんざぁ、こどもが喜んで使うもんですからすぐにちびっこくなっちまうのに、白や黒なんてのはいつまでも新品同様で、箱の端っこでふんぞり返ってる。

「あいつら、必要ねぇじゃないか」なんて、大人目線で言っちゃいけませんよ。出番が少ない奴には、出番が少ないなりの、ここぞという『見せ場』ってもんが用意されてるんでして。世の中、無駄なものなんて一つもねぇんです。

えー、本日ご紹介するのは、そんな箱の隅っこで燻っていた、ある黒いクレヨンの大逆転劇でございます。

📘 本に関する基本情報

📖 書名: くれよんのくろくん

✍️ 作・絵: なかやみわ

🏢 出版社: 童心社

🎯 対象年齢: 3歳から

📚内容紹介(公式HPより)

新品のまま使われることなく、たいくつしていたくれよんたち。ある日、箱をとびだしたきいろくんは、まっしろな画用紙をみつけます。きいろくんが、クルクルッと画用紙にチョウを描いてみると、なんていい描き心地! 「そうだ。チョウには、おはながひつようだね」きいろくんに連れられて、あかさんとピンクちゃんもやってきました。あかさんがチューリップを、ピンクちゃんがコスモスをさかせます。「おはなにははっぱがひつようよ」今度はみどりくんときみどりさんが呼ばれ、そして次つぎとほかのみんなも集まって、絵ができあがっていきます。けれど、くろくんだけは、きれいに描いた絵を黒くされてはたまらないと、みんなの仲間に入れてもらえません。さみしそうなくろくんのところへ、シャープペンのおにいさんがやってきました。シャープペンのおにいさんが、くろくんに教えてくれたこととは……。

だれかを仲間はずれにするのではなく、ひとりひとりがちがった個性をもつ大切ですてきな存在であることが、お話を通して小さな子どもたちにも伝わります。シャープペンとくれよんを使ったおえかき遊びにもつながる、大人気「くれよんのくろくんシリーズ」の第1作。

📚 えほん深掘りトーク

※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。

オープニング

パパ
パパ

いや〜、最近はるも小学生になって、お絵かきがどんどん上手になってきたね。でもさ、クレヨンって絶対に使わない色が残っちゃうよね。その分使う色を2本に増やすとかしてくれると買い足さなくて良いんだけどなあ…。

はる
はる

え〜、はるは全部ちゃんとつかってるよ!ぜんぶの色がだいじなんだから!

ギブ
ギブ

Hey! Little Ladyの言う通りだぜ! どのColorにも、そいつにしか出せないGrooveってもんがあるのさ。パパ、大人の効率主義を持ち込むのはRockじゃねぇぜ?

アイシ
アイシ

いやはや、ギブさんの仰る通りで。人間界じゃあすぐに『役に立つ・立たない』で分けちまいますが、絵本の世界じゃあそうはいきません。今日ご紹介するのは、まさにその『残りがちな色』が主役を張る、痛快な一席でございますよ。

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メインセッション

アイシ
アイシ

さて、物語の始まりは、まだ一度も使われていない、新品のクレヨンたちでございます 。

はる
はる

クレヨンがトットコ走っていくの、かわいい〜 !

アイシ
アイシ

左様で。退屈から机の上を走っていったきいろくん、大きな真っ白の画用紙を見つけるんですな 。こりゃあ絵描きにとっては極上の舞台ってもんです。早速、クルクルッと黄色い蝶々を飛ばします。

パパ
パパ

『なんてよいかきごこち! さいこうだよ』って、そりゃあ新品のクレヨンで真っ白な紙に描くのは気持ちいいだろうね 。

ギブ
ギブ

そこからSessionの始まりだぜ! あかさんとピンクちゃんが呼ばれて、チューリップやコスモスを咲かせる ! さらにみどりくんと、きみどりさんが葉っぱをつけていくんだ !

はる
はる

ちゃいろくんと、おうどいろくんは、じめんと木をかいたよ!

アイシ
アイシ

そしてとどめは、あおくんとみずいろくんで、青空とふんわり雲を描き上げる 。みんな『ぼくらのえができてきたぞ!』と大満足でございます 。

パパ
パパ

ここまでは最高のチームワークだね。

アイシ
アイシ

いかにも。『ねえ、ぼくは? ぼくは、どこをかけばいいの?』と、くろくんがやってまいります 。

はる
はる

この場面、みんなひどいよね!『きれいに描いた絵をくろくされたらたまらない』って、くろくんを仲間に入れてくれないの !

ギブ
ギブ

Oh… 完璧なHarmonyを乱されたくないってか。シビアなArtの世界だぜ。でもよ、みんな絵を描くことに夢中になりすぎちまって、トラブル発生だ!

アイシ
アイシ

『わたしのかいたうえに、かくのはやめてよ』『きみこそ、ぼくのうえにかくなよ』と、せっかくの綺麗な絵が、めちゃくちゃになっちまうんですな 。さぁ、この混沌(カオス)をどう収めるのか……!

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✍️この記事を書いた人

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juniwa(ジュニワ)

娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。

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