「メリークリスマス!」って、だれに言う?
🔍こんな人におすすめ!
🌱 お子さんへ:クリスマスがどうやって始まったのか知りたい子に。
👨👩👧👦 親や祖父母の方へ:クリスマスの「当たり前」の楽しさや、誰かを想うことの大切さを伝えたいときに。
📚 先生や保育士の方へ:クリスマス会での読み聞かせに。子どもたちと「とくべつなこと」について話すきっかけにも。
🌍 すべての人へ:自分だけの「とくべつな日」のヒントをくれます。
📘 本に関する基本情報
📖 書名:はじめてのクリスマス
✍️ 作・絵:
シドニー・スミス 絵
なかがわちひろ 訳
🏢 出版社:偕成社
🎯 対象年齢:4歳〜
🌱 育まれる心の種:お祝いする喜び、誰かを想う心、伝統のはじまり
📚 内容紹介
むかしむかし。サンタのクリスマスは、さびしいものでした。世界中の子どもたちにプレゼントをくばったあと、家にかえってねむったら、よく日からまた、おもちゃづくりをはじめるだけ。それを知ったしろくまは、エルフたちにいいました。「え、それだけ? クリスマスなのに?」エルフたちは、そうだんをはじめます。「サンタさんのために、なにか とくべつで すてきなことを やらなくちゃ!」さあ、サンタはどんなクリスマスをむかえることになったのでしょう。
人気絵本作家のマック・バーネットと国際アンデルセン賞画家賞を受賞したシドニー・スミスがタッグを組んだ、とびきりあたたかなクリスマス絵本!(偕成社公式サイトより)
📕あらすじ:
むかしむかし。サンタさんのクリスマスは、さびしいものでした 。 サンタさんは北極で、一年じゅうおもちゃを作っています 。クリスマスイブには、そのおもちゃを世界じゅうの子どもたちに配ってまわります 。 そして、ぜんぶ配りおわると、家に帰ってねむります 。クリスマスの朝、目を覚ますとすぐにまた、おもちゃ作りをはじめるのです 。
「え、それだけ?」 たまたま通りかかったしろくまが、驚いてききました 。 エルフたちは「いつもより30分だけねぼうする」と答えますが 、しろくまの言葉に、みんな恥ずかしくなってしまいました 。 「サンタさんのために、なにかとくべつですてきなことをやらなくちゃ!」 エルフたちの、サンタさんを喜ばせる「はじめて」の計画が始まります。
📚 えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。

皆さん、こんにちは!『今日は何読もう?』の時間です。今回は、クリスマスシーズンにぴったりの、マック・バーネットさんとシドニー・スミスさんによるあたたかい絵本『はじめてのクリスマス』(偕成社/2024年)をご紹介します。

サンタさんの『はじめて』か。なんだか『バットマン ビギンズ』みたいに、どうやってあのサンタさんが誕生したのか、起源の物語みたいでワクワクするね。

え、サンタさんって、最初からクリスマスやってたんじゃないの?

へい、らっしゃい。サンタさんも思わず高座に上がりたくなる、そんな『とくべつ』な一日が始まるお話でございます。

『はじめて』ねぇ… いつものサンタとは違う、どんな『ファースト・テイク』を見せてくれるのか、楽しみなワケだ
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Scene 1 — サンタさん、仕事人間すぎた

昔のサンタさん、クリスマスも朝からずっとお仕事だったと描かれています。

イブに世界中を飛び回って 、帰ったら即寝て、朝からまた仕事… 現代なら完全なブラック企業だよ。

えー、かわいそう!クリスマスなのにサンタさんちっとも楽しそうにない。

「ストイックすぎるぜ…そんな働き方、ソウルが枯れちまう。
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Scene 2 — きっかけは「しろくま」の素朴なギモン

そこに、しろくまさんが通りかかって、素朴な疑問を投げかけます。

『それだけ?』って、しろくま、よく言った! 30分寝坊するだけって、全然とくべつじゃないじゃん!

いやはや、世の中ってのはねぇ。当たり前を疑う『なんで?』の一言から、新しい『お楽しみ』が生まれるんでございますよ
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Scene 3 — はじめての「とくべつ」な朝

エルフたちの『サンタさんのために!』っていう一致団結がいいよね

まずは朝ごはんにドーナツをベッドへ 。サンタさん、『いったい、なにごとだい?』ってびっくりしてましたね。

も、ドーナツ食べたらすぐ仕事しようとするじゃん! 『まって!』ってエルフたちがあわてて止めてるの、ウケる(笑)
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Scene 4 — デカすぎるツリーと飾りつけ

次にクリスマスツリーを森へ選びに行くんですが…サンタさん、ちょっと張り切りすぎです。

『うん、みごとにおおきいなあ』 って。あれは絶対に家に入らないサイズだ!

デカけりゃいいってもんじゃないが…その『やりすぎ』ちまうグルーヴ、ロックだぜ
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Scene 5 —くつしたと「だれかさん」へのクッキー

自分の名前が入った大きなくつしたをもらって、うれしそうに暖炉につるしていましたね

クッキーを作るシーン 、『プレゼントをもってきてくれる だれかさんへの、おれいのクッキーですからね』って…それ、サンタ本人なのに(笑)

サンタ、アイシングに指つっこんで、台所から追い出されてるし! 7歳の私より子どもじゃん!
Scene 6 —謎の「だれかさん」が登場…!?

そして、ついにドアがバタンとあいて、『あかいふくをきたしろひげのひと』が…!

待ってました!真打登場!…って、あれ、サンタさんは椅子に座ってる のに、だれでございましょう?

『(これがだれなのか、サンタはすぐにわかりましたが、だまっていました。)』
…チッ、粋なことしやがるぜ。
Scene 7 — これが「はじめてのクリスマス」

最後はテーブルに並んだ、たくさんのごちそう 。サンタさん、うれしくて泣いていました。

『これからはまいとし、こんなふうにたのしくすごそう』 …この一言に、すべてが詰まってる。僕も泣きそうだよ

よかったね、サンタさん! これがサンタの、はじめてのクリスマスだ。
まとめ

『はじめてのクリスマス』 、いかがでしたか?仕事ばかりだったサンタさんに 、『お祝いする楽しさ』をプレゼントしたエルフたちと、しろくまさんの素朴な一言 が素敵でしたね

うん、僕も家族のために『とくべつなこと』、何か企画したくなったよ。まずはドーナツをベッドに運ぶところからかな?

私はツリーの飾りつけ、ブタのジンジャークッキーがいい!

いやはや、めでたい席でございました。これにて、おひらき。ケロっと忘れて、良いクリスマスを!

お祝いってのはこうじゃなきゃな。ソウルが震えるグルーヴだぜ。みんなも、ロックなクリスマスを過ごすんだ。メリークリスマス!

次回もまた、皆さんの心に響く一冊をご紹介しますので、どうぞお楽しみに! それではまた〈今日は何読もう?〉でお会いしましょう!
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✨心に残った言葉、場面✨
「うん。これからはまいとし、 こんなふうにたのしくすごそう」
ーエルフたちが用意した温かいごちそうと祝福にサンタさんが喜ぶ場面

エルフたちと「だれかさん」が用意した、はじめてのツリー、はじめてのプレゼント 、はじめてのごちそう 。 それらを前にして、サンタさんは顔をくしゃくしゃにして笑い、ひとみには涙が光っていました 。 仕事だけだった毎日から、「みんなで楽しく過ごす」という最高のお祝いの日が生まれた瞬間です。
📝ちょっと深掘り!
この絵本は、今や世界的な人気作家となったマック・バーネットさんと、2024年に国際アンデルセン賞画家賞を受賞したシドニー・スミスさんという、現代絵本界を代表する二人のタッグによって生まれました 。 バーネットさんは、機知に富んだ文章が持ち味 。一方、スミスさんは、繊細な光の表現で高い評価を得ています 。 この『はじめてのクリスマス』でも、雪景色の中にあたたかく灯る光 や、暖炉のまえの優しい時間が、スミスさんならではのタッチで描かれ、バーネットさんのユーモラスであたたかいお話を見事に引き立てています。
絵本の感想
クリスマスって、いつからか「準備が大変な日」になっていないでしょうか。 ツリーを出して、プレゼントを用意して、ごちそうを考えて…。我が家でも、毎年この時期はサンタ業務(プレゼント検討、ケーキの種類、ご馳走のグレード選定)で、なぜかピリピリとした空気が流れます(笑)
大切なのは、ご馳走の品数やプレゼントの豪華さじゃない。 「あなたのために、何か特別なことをしたい」 その気持ちが、サンタさんの心をあたためたんだと思います。 今年のクリスマスは、「完璧」を目指すより、「一緒に楽しむ」という原点を大切にしたいな、と素直に思わせてくれる一冊でした。
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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