見えないけれど「いる」ということ
🔍こんな人におすすめ!
🌱 お子さんへ:サンタさんの存在が気になり始めた子、お友だちに「いないよ」と言われて不安になっている子に。
👨👩👧👦 親や祖父母の方へ:子どもに「本当にいるの?」と聞かれた時、どう答えようか迷っている方に。
📚 先生や保育士の方へ:クリスマスの読み聞かせで、子どもたちのワクワクする気持ちを大切に育みたい時に。
🌍 すべての人へ:”信じる心”のあたたかさを、親子の対話を通して一緒に感じさせてくれる一冊です。
📘 本に関する基本情報
📖 書名:サンタクロースってほんとにいるの?
✍️ 作・絵:てるおか いつこ/文、すぎうら はんも/絵
🏢 出版社:福音館書店
🎯 対象年齢:4歳〜
🌱 育まれる心の種:信じる心、想像力、親子の対話、愛情
📚 内容紹介
親子でサンタクロースの謎について語りあう
「サンタクロースって本当にいるの?」「いるよ」煙突がなくても、ドアにかぎがかかっていても? お風呂に入りながら親子が話しています。「どうしてぼくのほしいものがわかるの?」「子どものほしがっているものがわかるひとだけがサンタになれるんだよ。」お風呂から出たあとも子どもたちの問いかけは続きます。「どうしてそんなにたくさんおくりものができるの?」親子の会話と愉快なイラストで、サンタの謎に迫ります。(福音館書店HPより)
📕あらすじ
男の子が素朴な疑問を口にします。「ねえ サンタクロースって ほんとにいるの?」 。それに対し、そばにいる大人はきっぱりと「いるよ」 と答えます。
安心したのもつかの間、男の子は次々とまっすぐな質問を続けます。 「えんとつがなくてもくるの?」 「どうして ぼくのほしいものが わかるの?」 「どうして よなかにくるの?」 「どうして おとうさんやおかあさんには こないの?」
大人は、そんな子どもの疑問一つひとつから逃げることなく、想像力をふくらませ、愛情を込めて答えていきます。
📚 えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。

皆さん、こんにちは!『今日は何読もう?』の時間です。今回は、クリスマスが近づくと子どもたちから必ず出てくる素朴な疑問を描いた、てるおか いつこさんとすぎうら はんもさんのあたたかい絵本『サンタクロースってほんとにいるの?』(福音館書店/1982年)をご紹介します。

お、この質問! どう答えるか、親の腕の見せ所ですよね。

学校の友だちは『サンタの正体は親だ』って言っているよ。だって、煙突もないし、ドアに鍵がかかってるのに、どうやって入ってくるの?非効率すぎない?

いやはや、世の中ってのはねぇ…。『信じる心』と『現実という壁』、どちらが上か。これはもう、『きのこの山』か『たけのこの里』かってくらい、古来続く大論争でございます。カエルの世界じゃ『雨乞いの踊り』か『気圧の低下』かで、毎年揉めてまさぁ、ケロケロ。

『ほんとにいるの?』 か。その問いの裏には、『本当はいないかもしれない』って気づき始めた心の葛藤があるワケだ。真実がどうかなんてより、その揺れ動くソウルにこそ、ロックを感じるぜ。
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Scene 1 — 子どもの素朴なギモン

お風呂での問答、という設定がユニークですよね。子どもたちのまっすぐな疑問が次々と飛び出します。

『えんとつがなくてもくるの?』 とか『かぎが かかっていてもくるの?』 とか、現実的で鋭いツッコミですよね。「へいきさ」一言で片づけるお父さんがステキ。

そこは『四次元ポケットから通り抜けフープを出す』とかさ、ちゃんとロジックで説明してほしいじゃん。

いやいや、はるちゃん。その『へいきさ』 が『粋』ってもんよ。カエルの世界でも、冬眠から目覚めたときに『どうやって息してたんだい?』って聞かれたら、ベテランは『へいきさ』って答えるもんだ。語らない美学でございます、ケロ。

物理的な侵入経路の心配か。ロックなやつはそんな常識(スクエア)な壁はぶち破って入ってくるもんだぜ。『へいきさ』 の一言、クールじゃねえか。
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Scene 2 — サンタになれる「資格」

『どうして ぼくのほしいものが わかるの?』 という質問への答えが、また素敵なんです。

『こどものほしがっているものが わかるひとだけが サンタになれるんだよ』 …これ、深いですよね。これはもう、愛そのものだよね。子どもが何を求めているかを深く理解する…。まるでニュータイプの感応能力みたいだ。親としての究極のスキルだよ。

『わかるひとだけがなれる』 …。そいつがサンタの資格ってワケだ。相手の魂の叫びを感じ取れねぇヤツは、ロックを語る資格もねぇ。そういうことだろ。
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Scene 3 — サンタはなぜ夜に来る?

どうしてサンタさんは、はるがねてるあいだにくるの?

絵本では『おれいをいわれるのが はずかしいからだろ』 と答えていますね。奥ゆかしい方なんですね。

チッ、シャイなやつだな。見返りを求めずに行動するってのは、ロックだ。
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Scene 4 — 『サンタクロースってほんとにいるの?』と、来ないうちがある理由

『こないうちもあるのはなぜ?』 という、子どもながらに現実を見ている鋭い質問もありましたね。

『びょうきのこのそばで あさまではなしこんでしまって まわりきれなくなったのかなあ』 って。優しさゆえの不完全さ。これがまた人間味があって良いね。

えー、それってサンタとしてどうなの?職務怠慢じゃない?一人の子と話し込んで、他の家を回れないなんて、効率悪すぎでしょ。

チッ…ホコリっぽいぜ、この部屋は…。ルールより目の前の一人の魂を選んだってことだろ。完璧じゃねぇ、その不器用な優しさこそが、最高にロックなんだよ。
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Scene 5 —『サンタクロースってほんとにいるの?』と、その本質

そして、核心です。『サンタなんていないって みんないってるよ!』 という息子の叫びに、パパは『いるとも ほんとだよ』 と答えます。

『いない』っていう事実を突きつけるんじゃなくて、『いる』っていう愛の存在を伝える。これが親の役目、伝説の継承なんだよな…。

『こどもをよろこばせるのが なによりのたのしみなのさ』 か。ふーん。まぁ、喜ばせるのが趣味ってことなら、いっか。それなら、私もサンタになれるかもね。

…フン。誰かの幸せが自分の幸せになるってグルーヴ、悪くねえって話だ。
まとめ

『サンタクロースってほんとにいるの?』は、子どもの素朴な疑問から始まり、信じる心と無償の愛という普遍的なテーマにたどり着く、あたたかい絵本でした。親子の対話の大切さも改めて感じさせてくれますね。

このお父さんの神回答、マスターしたい!これでいつ『真実』を問われても、愛とユーモアで伝説を継承できそうだよ。

『へいきさ』 とか『ヨットかな じてんしゃかな』 とか、ちょっと非効率でツッコミどころは満載だったけど…。でも、『喜ばせるのが楽しい』 っていうのは、まぁ、悪くないかも。ロックだね。

ケロっと!サンタの正体とは、『粋』な心意気。見返りを求めず、ただ人を喜ばせる。これぞ究極の『徳』ってもんでさぁ。さあ、今夜はあなたが、誰かのサンタになってごらんなさい!

愛を信じ、魂で応える。この親子のセッションは、まさにロックそのものだぜ。理屈じゃねぇ、心のグルーヴを感じ取れ。読まなきゃ損だぜ。

はい、この絵本を参考にぜひ親子で素敵な対話の時間をお過ごしください。次回もまた、皆さんの心に響く一冊をご紹介しますので、どうぞお楽しみに! それではまた〈今日は何読もう?〉でお会いしましょう!
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✨心に残った言葉、場面✨
「サンタクロースはね こどもをよろこばせるのが なによりのたのしみなのさ」
ーサンタクロースの存在理由語られ締めくくられる場面

この一文に、サンタクロースという存在の意義、そのすべてが詰まっている気がします。
子どもたちの「なぜ?」という疑問は、時に「本当に自分のことを思ってくれているの?」という、愛情を確かめるための問いだったりします。それに対して「きみが喜ぶことが、サンタの一番の楽しみなんだよ」と伝えること。それは、サンタクロースという存在を通して、親が子へ、大人が子どもたちへ送る無償の愛のメッセージそのものだと感じました。
📝ちょっと深掘り!
この絵本は、1961年12月に月刊絵本「かがくのとも」の一冊として発表されました 。作者のてるおかいつこさんは、当時まだ幼かったご自身のお子さんとの実際の会話をもとに、このお話を作られたそうです。
子どもの素朴でまっすぐな疑問と、それに応える親のあたたかな眼差し。この普遍的な親子の対話が、半世紀以上の時を超えて今もなお、多くの家族に読み継がれています。すぎうらはんもさんが描く、素朴でどこかユーモラスな絵も、このお風呂場でのあたたかな会話の雰囲気を一層引き立てていますね 。
(出典:福音館書店公式サイト https://www.fukuinkan.co.jp/book?id=459)
絵本の感想
大人は、子どもの夢を壊したくないけれど、ウソもつきたくない。そのジレンマに、この絵本は「サンタクロースは『いる』」と断言します。
それは「赤い服を着たおじいさん」という物理的な存在ではなく、「子どもを喜ばせたいと願う気持ち」や「目に見えないものを信じる心」そのものだ、と教えてくれているようです。「こどものほしがっているものが わかるひとだけが サンタになれる」 のですから、ある意味、お父さんやお母さんもサンタさんの一員なのかもしれません。
あの時、この絵本のように「いるよ」と堂々と言えていたら。そんなことを考えながら、今年は自信を持って「サンタさんは、いるよ」と答えようと決めた一冊でした。
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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