ぬいぐるみと子どもの絆に胸があたたまる感動の名作
🔍 こんな人におすすめ!
🌱 お子さんへ
大切なぬいぐるみやお気に入りのおもちゃと一緒に育っている子に。友情や思いやりの心を育んでくれます。
👨👩👧👦 親や祖父母の方へ
子どもがぬいぐるみや人形に向ける無償の愛らしさを、懐かしい気持ちで見守りたい方に。
📚 先生や保育士の方へ
小さな存在への優しさや、成長していく子どもの姿をテーマにした絵本を探している方に。
🌍 すべての人へ
離れても変わらない「絆」を、あたたかく、やさしく感じたいすべての人に。
📖 まとめ
ふと、子どもだった自分を思い出したいとき。誰かを大切に思う心に、そっと寄り添ってくれる一冊です。
💭 この本を読むきっかけ

はるってさ、昔からお出かけするときは絶対アイシを持っていくよね。

だって、どこかに行くときはアイシがいると安心するんだもん。

ボクもはると出かけるのは大好きだよ。冒険は2人でしなくちゃね!

今日紹介する『こんとあき』は、そんなぬいぐるみと子どもの絆がテーマのお話なんだよ。こんとあきが一緒に旅をする中で、いろんな冒険をするんだ。

私とアイシみたい。楽しみ!
📖本に関する基本情報
📚タイトル: こんとあき
✍️作者: 林明子
🏢出版社: 福音館書店
🎯対象年齢: 3歳~大人
『こんとあき』は、大切なぬいぐるみ「こん」と少女「あき」が、おばあちゃんの家を目指して繰り広げる冒険と成長の物語です。ぬいぐるみがただの「おもちゃ」ではなく、子どもにとってかけがえのない存在であることが描かれています。
🌱育まれる心の種
絆、安心感、冒険心
あらすじ:少女あきとぬいぐるみのこんは、壊れてしまったこんを直してもらうために、おばあちゃんの家を目指して旅に出ますが、途中でさまざまな困難に出会いながら二人は協力し合いながら冒険を続けます。
📖 本の感想についての会話🗣️
*以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。ネタバレを避けたい方は、ここから先の内容をお控えいただくことをおすすめします!

はじまりのこんがあかちゃんを持っている場面、すごく懐かしい気持ちになった。はるの時にボクもこんのように待っていたからね!

そうそう、あきと一緒ではるもアイシの顔をよだれで濡らしたり上にのっかったりしていたね。

写真で見た。アイシの足を引っ張ってひきずって歩いていたりね。あきと一緒だね(笑)

新幹線でこんが弁当を買いに行くシーン、ドアが閉まっても帰ってこなくてすごくドキドキしたよ!でも尻尾を挟まれてたなんて、こんが可哀そうだったけど、ちょっと笑っちゃった。

車掌さんにどうしたんですか!?と聞かれて「別に切符を持ってないわけじゃないんです。ちょっと尻尾をはさまれたもんですから…」ってこんのとぼけたセリフが、緊張感を一気に和らげたよね。

でも、こんも弁当をちゃんと買ってきて偉かったよね。尻尾が挟まれてたのは本当に大変そうだったけど。

犬に咥えられて砂丘に埋められちゃうシーンはびっくりした。

あれもハラハラした場面だったね。でも、砂丘で見つけたときにはさすがのこんも弱っちゃっていてね。

ボクだったら埋められた後でも絶対に大声を出して、助けを呼ぶからね!

こんがあきを支えているように見えるけど実はあきのほうがこんを支えているよね。

確かにそうだね。お互いがいなければおばあちゃんちまで無事に辿り着かなかったと思うよ。

ちなみにこの絵本に出てくる砂丘って鳥取砂丘?

そうよく知っているねアイシ。著者の林明子さんのご両親が鳥取のご出身で、あの裁縫が得意でこんを治してくれたおばあちゃんも林さんのおばあちゃんがモデルになってるんだって。

へえー。鳥取砂丘に今度、行ってみたいな。

行こう行こう!もしも犬が寄ってきたらその時はきゅうりをあげて仲間にしてみせるから任せておいて!
✨ 管理人が心に残った言葉、場面
「あきちゃん、こわがらなくても大丈夫。ぼくがついているからね。」
— 砂丘で野犬が現れた時にあきを励ますこんのセリフ

突然松林から野犬が現れ、驚くあきを安心させるためにこんがかけた一言。頼もしさが溢れる名言です。
男前すぎる、こん!…と感心したのも束の間、その名言を放った次の瞬間、パクッ。犬がこんを咥えて、砂山をたたたたっと登っていってしまいました。そして、砂の中に埋められて出てくるこん。ちょっとかっこ悪いけど、それでもやっぱりかっこ良い。こんの愛と勇気が感じられる、忘れられない場面です。
📝ちょっと深掘り!
🟢 『こんとあき』とは?
『こんとあき』は、林明子さんが作・絵を手掛けた絵本で、1989年に福音館書店から出版されました。
🟢 作者・林明子さんについて
林明子さんは、1945年東京生まれの絵本作家です。横浜国立大学教育学部美術科を卒業後、絵本作家としての活動を開始しました。代表作には『はじめてのおつかい』『おふろだいすき』『きょうはなんのひ?』などがあり、子どもの視点に立った温かい作品で知られています。
林さんは、作品制作にあたり「実物を見ないと絵が描けない」と語っており、『こんとあき』の制作時には、実際に「こん」のぬいぐるみを自作し、その写真をもとに絵を描いたそうです。また、物語の舞台となる列車のシーンでは、信越本線や山陰線などに取材に行き、特急列車のデザインや駅弁のシーンなど、細部にわたってリアリティを追求しています。
📚 参考: 福音館書店公式サイト
管理人のひとりごと
『こんとあき』は、ぬいぐるみと子どもの、小さな冒険の物語。
読んでいると、心の奥がふわっとあたたかくなります。
最近は「ぬい活」という言葉も広まり、ぬいぐるみと旅をする人も増えているみたい。
そんな話を耳にしながら、「うちのアイシも連れて行こうかな…」なんて思ったりして。
ぬいぐるみって、ただの物じゃない。小さな家族みたいな存在なんだなあ、と改めて感じました。
『こんとあき』も、旅の中で絆を深めていくふたりの姿が、心をあったかくしてくれます。
これからも、ぬいぐるみと物語をつむぐ人たちは、きっと増えていくんでしょうね。
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