大切なぬいぐるみと女の子の絆を描いた感動作
はるかってさ、昔からお出かけするときは絶対アイシを持っていくよね。
だって、どこかに行くときはアイシがいると安心するんだもん。
ボクもはるかと出かけるのは大好きだよ。冒険は2人でしなくちゃね!
今日紹介する『こんとあき』は、そんなぬいぐるみと子どもの絆がテーマのお話なんだよ。こんとあきが一緒に旅をする中で、いろんな冒険をするんだ。
私とアイシみたい。楽しみ!
タイトル: こんとあき 作者: 林明子 出版社: 福音館書店 対象年齢: 3歳~大人 『こんとあき』は、大切なぬいぐるみ「こん」と少女「あき」が、おばあちゃんの家を目指して繰り広げる冒険と成長の物語です。ぬいぐるみがただの「おもちゃ」ではなく、子どもにとってかけがえのない存在であることが描かれています。 育まれる心の種:絆、安心感、冒険心 あらすじ:少女あきとぬいぐるみのこんは、壊れてしまったこんを直してもらうために、おばあちゃんの家を目指して旅に出ますが、途中でさまざまな困難に出会いながら二人は協力し合いながら冒険を続けます。
📚本の感想についての会話🗣️
*以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。ネタバレを避けたい方は、ここから先の内容をお控えいただくことをおすすめします!
はじまりのこんがあかちゃんを持っている場面、すごく懐かしい気持ちになった。はるかの時にボクもこんのように待っていたからね!
そうそう、あきと一緒ではるかもアイシの顔をよだれで濡らしたり上にのっかったりしていたね。
写真で見た。アイシの足を引っ張ってひきずって歩いていたりね。あきと一緒だね(笑)
新幹線でこんが弁当を買いに行くシーン、ドアが閉まっても帰ってこなくてすごくドキドキしたよ!でも尻尾を挟まれてたなんて、こんが可哀そうだったけど、ちょっと笑っちゃった。
車掌さんにどうしたんですか!?と聞かれて「別に切符を持ってないわけじゃないんです。ちょっと尻尾をはさまれたもんですから…」ってこんのとぼけたセリフが、緊張感を一気に和らげたよね。
でも、こんも弁当をちゃんと買ってきて偉かったよね。尻尾が挟まれてたのは本当に大変そうだったけど。
犬に咥えられて砂丘に埋められちゃうシーンはびっくりした。
あれもハラハラした場面だったね。でも、砂丘で見つけたときにはさすがのこんも弱っちゃっていてね。
ボクだったら埋められた後でも絶対に大声を出して、助けを呼ぶからね!
こんがあきを支えているように見えるけど実はあきのほうがこんを支えているよね。
確かにそうだね。お互いがいなければおばあちゃんちまで無事に辿り着かなかったと思うよ。
ちなみにこの絵本に出てくる砂丘って鳥取砂丘?
そうよく知っているねアイシ。著者の林明子さんのご両親が鳥取のご出身で、あの裁縫が得意でこんを治してくれたおばあちゃんも林さんのおばあちゃんがモデルになってるんだって。
へえー。鳥取砂丘に今度、行ってみたいな。
行こう行こう!もしも犬が寄ってきたらその時はきゅうりをあげて仲間にしてみせるから任せておいて!
✨管理人が心に残った言葉✨
「あきちゃん、こわがらなくても大丈夫。ぼくがついているからね。」
— 砂丘で野犬が現れた時にあきを励ますこんのセリフ
突然松林から野犬が現れ、驚くあきを安心させるためにこんがかけた一言。頼もしさが溢れる名言です。
男前すぎる、こん!…と感心したのも束の間、その名言を放った次の瞬間、パクッ。犬がこんを咥えて、砂山をたたたたっと登っていってしまいました。そして、砂の中に埋められて出てくるこん。ちょっとかっこ悪いけど、それでもやっぱりかっこ良い。こんの愛と勇気が感じられる、忘れられない場面です。
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『こんとあき』は、ぬいぐるみと子どもの冒険を描いた心温まる名作絵本です。最近、SNSで「ぬい活」という言葉をよく耳にします。ぬいぐるみと一緒に旅先で写真を撮ったり、日常の一コマをシェアしたりする活動をさすみたいですが、そんな投稿を見ていると、思わず「うちのアイシも連れて旅行写真でも撮ろうかな…」なんて考えちゃいます(笑)。ぬいぐるみが単なる物ではなく「家族の一員」として心を通わせる対象に思える人が増えているんだろうなあと実感しますね。
物語の中のこんも、ただのぬいぐるみではなく、あきの心をしっかり支える大切な存在。旅の中で出会う困難を一緒に乗り越えながら、2人の絆がどんどん深まっていく様子が本当に感動的です。そして、読んでいるうちに、こんやあきの冒険が、私たちの心の中にも何か特別なものを残してくれる気がします。
ぬいぐるみと一緒に過ごす「ぬい活」が流行している今、こんとあきのようにぬいぐるみとの絆を深める旅や時間を過ごす人は、これからますます増えていくのかもしれませんね。
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