
え〜、ようやく冬の重いコートを脱げるかと思えば、今度は目がかゆいの鼻がムズムズするのと、花粉の野郎が猛威を振るっておりますな。春の訪れってのは、どうしてこうも一筋縄ではいかないんでしょう。
近頃のお母さま方も、そんな鼻をすすりながら大変でございます。「自立心を育てなきゃ」なんてね、育児書を片手に眉間にシワを寄せてらっしゃる。けれど、子供を一人で外に出すってのは、これは親にとっちゃあ、「初めての海外旅行で、言葉も通じないのに一人でレストランの予約を任される」ような、そんな心細さを我が子に強いるようなもんでして。
「車は大丈夫か」「変な人に会わないか」……心配のタネを数え上げたら、千夜一夜物語より長くなる。不思議なもんで、親が心配すればするほど、子供ってのは背中が小さく見える。でもね、その小さな背中が、一歩、家の敷居をまたいだ瞬間、もう立派な一人の「冒険家」に化けるんですな。
今日ご紹介するのは、そんな冒険の第一歩。五歳のみいちゃんが、赤ちゃんの牛乳を一本買いに行く 。たったそれだけのことですが、これがもう、手に汗握る超大作のアクション映画も真っ青な大騒動……いや、大冒険でございます。ケロ!
📘 本に関する基本情報
📖 書名:はじめてのおつかい
✍️ 作・絵:筒井頼子 さく / 林明子 え
🏢 出版社:福音館書店
🎯 対象年齢:読んであげるなら3才から、自分で読むなら小学校初級むき
📚内容紹介(公式HPより)
みいちゃんはママに頼まれて牛乳を買いに出かけます。自転車にベルを鳴らされてどきんとしたり、坂道で転んでしまったり、ひとりで歩く道は緊張の連続です。坂をあがると、お店につきました。お店にはだれもいません。みいちゃんは深呼吸をして、「ぎゅうにゅうください」と言いました。でも、小さな声しかでません。お店の人は、小さいみいちゃんには気がつかないみたい……。小さな女の子の心の動きを鮮やかに描いた絵本です。
📚 えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

あ、パパ! この絵本の表紙の女の子、なんか『こんとあき』の「あき」ちゃんに似てる気がする!

おっ、はる鋭いねぇ! 大正解。この絵本も、『こんとあき』や『きょうはなんのひ?』でおなじみの、林明子さんが絵を描いているんだよ。パパもはるも、林さんの絵本大好きだもんね。

やっぱりー! 今日はきつねさん出てくるの?

今回はね、「みいちゃん」っていう5歳の女の子が、たった一人でお買い物に行くお話なんだよ。

Oh, Yeah!! 幼いKidsの目にも狂いはないぜ。林明子氏のArtには、いつだって魂を揺さぶるClassicなGrooveがあるからな! 『こん』とのEpic Journey(大冒険)も最高だったが、今回は完全なるSolo Missionだぜ!

いやはや、お子さんの目はごまかせませんな。林先生の描く子供ってのは、立ち姿ひとつとっても、本当にそこに生きているような温かみがあるんでございます。『きょうはなんのひ?』の知恵比べも痛快でしたが、今回は「たった一人のおつかい」という大勝負。さあさあ、みいちゃんの初舞台、とくと拝見いたしましょう!
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メインセッション

さて、お話の始まりは、ある日のことでございます。お家の中で、ママがみいちゃんに「一人でおつかい、できるかしら」と尋ねるんですな 。

みいちゃん、「ひとりで!」って、びっくりして飛び上がっちゃったね!

今まで一人で出かけたことなんて、一度もなかったんだったらドキドキするよね。

左様で。赤ちゃんが牛乳を欲しがっているんですが、ママは忙しくて手が離せない 。「一人で買ってこられる?」と頼まれて、みいちゃんは「うん! みいちゃん、もう五つだもん」と、胸を張って引き受けるわけです 。

Oh! Five years old! 自分の足で歩き出す、立派なLadyの決意表明だぜ!

そして、みいちゃんはママと二つの約束をいたします。車に気をつけることと、お釣りを忘れないこと 。百円玉を二つ、手にしっかり握りしめて、いざ出発でございます 。

でも道中には、チリンチリンとベルを鳴らして、風のように走り去る自転車が現れる……!

おっと、ここでアクシデント! 坂道で「すってーん!」と転んでしまいました 。手足はじんじん、お金はコロコロ…… 。

このシーン、親としては本当に「ああっ!」って声が出ちゃうよ。

いたい! いたいよー! でも、お金さがさなきゃ!

そう、みいちゃんは強い。お金のことが心配ですぐに立ち上がり、草の陰に光るお金を見つけ出し、元気にお店に到着しました 。ところが……お店には誰もいない 。大きく深呼吸をしてから声を出すけれど、これがまぁ、小さな声しか出ないんですな。

そこへ現れるのが、タバコを買いに来た強面の「めがねおじさん」だ 。みいちゃんはお店の隅っこで、ただ圧倒されるしかない。シビアなSocial distanceを感じるぜ……!

さらには、おしゃべり好きのふとったおばさんまで割り込んでくる始末 。みいちゃん、もう限界。胸はどっきんどっきん、目はしばしば…… 。そして、ついに自分でもびっくりするくらい大きな声で叫ぶんです! 「ぎゅうにゅう くださあい!」
🎸 GIB’S ROCKER ROOM


Listen up, Kids & Parents! 今回俺が語りたいのは、筒井頼子氏が紡ぎ出すTextの「Rhythm(リズム)」だ! 絵本ってのは黙読じゃなく「読み聞かせ」るもんだろ? この本には、声に出した時にSoulを揺さぶる極上のBeatが隠されてるんだぜ。
道中のトラブルを刻むドラムソロを聞いてみな。「すってーん!」と派手に転んで 、百円玉が「ころころ」と転がっていく 。手足は「じんじん」と痛むんだ 。この連続する擬音(オノマトペ)が、みいちゃんのピンチと緊張感をガンガン煽ってくるわけさ! そして極めつけは、お店でのシーンだ。限界を迎えたみいちゃんの胸が「どっきん どっきん」鳴って 、目まで「しばしば」音がする 。内なる心臓のBeatが最高潮に達したあと……最後は、張り詰めたギターの弦がフッと緩むように、「ぽろん」と一粒の涙が落ちるんだ 。
Oh, my… 完璧な楽曲構成(Arrangement)じゃねぇか! 目で見るArtだけじゃなく、「音」のGrooveまで計算し尽くされた、まさにAcousticな名盤だぜ!
🍵 アイシの「寸止め」絵本落語


え〜、物語もいよいよ大詰め。おばさんがようやくみいちゃんに気づきましてね。「まあまあ、ちいさなおきゃくさん。きがつかないでごめんなさい」。その優しい言葉を聞いた途端、我慢していた涙が「ぽろん」とこぼれ落ちる。みいちゃんは、手のひらで温かくなったお金を渡し、念願の牛乳を受け取ります。さぁ、あとはお家へ帰るだけ。坂の下ではママが赤ちゃんを抱っこして待っている 。 しかし、皆さん。みいちゃんが忘れていたことが一つ……。そう、ママとの二つ目の約束、「お釣り」はどうなったんでしょうか!? さぁ、ここからが見せ場!

Hey, Hey, STOOOOP!!!!!!!!! (激しいギターリフの音)

ゲコッ!? いいところなのに! あのラストのみいちゃんの顔は見えないけれど、絶対に最高の笑顔をしている様子を語らせてケロ〜!

No way! その「描かれない笑顔」をKidsとパパママが想像する余白こそが、この絵本最大のアンコールだぜ。野暮なネタバレはRule違反だ!

ケロケロ…。
🏠 まとめ


いやぁ、何度読んでもみいちゃんに感情移入して手に汗握っちゃうよ。あと、お店の「だいふく 40円」っていう貼り紙とか、昭和の匂いがする町並みの細やかな「背景の描き込み」がたまらなく好きだね。

はるはね、みいちゃんとおなじくらいの高さで町をあるいてるみたいだった! じてんしゃのおじさん、すっごくおっきくてこわかったもん!

みいちゃんの初めてのSolo Tour、転んだり声が出なかったりトラブル続きだったが、最後は自分の足でしっかりStageをやり遂げた。あのおつかいで買った牛乳は、どんな高級なDrinkよりSoulに染み渡るはずさ。

いやはや、大人はすぐに「危ないから」「まだ早いから」と先回りしてしまいがちですがね。子供ってのは、大人が思ってる以上に、転んでも自分で立ち上がる力を持ってるんでございます。「可愛い子には旅をさせよ」とはよく言ったもんで。

That’s right! 失敗したっていい、泣いちゃったっていいのさ。予定調和じゃないそのFreestyleなGrooveこそが、子育ての醍醐味ってもんだろ?

ええ、ええ。完璧なおつかいじゃなくたって、その日の出来事は家族の最高の笑い話になるんですから。大人の定規で測らずに、どーんと構えて見守るのが一番でございますな。……さて、最後にお客様へお題でございます。
「あなたのお子さんの『はじめての挑戦(おつかい、お留守番など)』、思わず笑ってしまったハプニングは何ですか?」
途中で道草を食った、違うものを買ってきたなど、皆様のご家庭の「珍道中」をぜひ教えてくださいな。
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。



