『だいじょうぶ だいじょうぶ』|絵本の感想|不安を乗り越える「しなやかな強さ」を育む一冊

おじいちゃんの言葉がくれる、しなやかな強さ

🔍こんな人におすすめ!

🌱 お子さんへ

新学期や新しい環境での不安な気持ちを抱えているお子さんへ、心に温かい安心感を与えてくれます。

👨‍👩‍👧‍👦 親や祖父母の方へ:子どもの不安にどう寄り添えばよいか、世代を超えた「大丈夫」の伝え方が参考に。

📚 先生や保育士の方へ:子どもの心を理解し、自ら困難を乗り越える力を育むためのヒントが欲しい方に。

🌍 すべての人へ:漠然とした不安に対し、自分なりの「大丈夫」を見つけるきっかけとなる一冊です。

📘 本に関する基本情報

📖 書名:だいじょうぶ だいじょうぶ

✍️ 作/ 絵:いとう ひろし

🗣️:小川仁央

🏢 出版社:講談社

🎯 対象年齢:4歳〜

🌱 育まれる心の種安心感、自己肯定感、レジリエンス(立ち直る力)、世代間のつながり

📚 内容紹介

出版社公式紹介より:
おじいちゃんと散歩しながらわかったこと。道ばたの小さなものにも声をかけるおじいちゃん。楽しい散歩をしながら不安なことや怖いものも知ったぼく。ぼくはこのままちゃんと大きくなれるんだろうか? 生きていくためのしなやかな強さを育む、心にしみる絵本です。

どくしゃのみなさんへ
おじいちゃん、おばあちゃんをさそって、みんなで、さんぽにでかけよう。ゆっくり、のんびり、あるいていけば、ほら、ぼくらのまわりは、こんなにも、たのしいことがあふれてる。――いとうひろし

📝あらすじ

大好きなおじいちゃんと散歩するのが日課の「ぼく」。楽しい時間の中で、世界の広さや、飛行機が空から落ちるかもしれないこと、ばい菌がうようよしていることなど、不安や怖いものも知っていきます。そんな「ぼく」に、おじいちゃんはいつも「だいじょうぶ だいじょうぶ」と優しく語りかけます。やがて「ぼく」は、その言葉の意味を心に刻みながら、少しずつ成長していくのですが…。

📚 えほん深掘りトーク

※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。

ミドリ
ミドリ

皆さん、こんにちは!『今日は何読もう?』の時間です。今回は、新学期の不安な気持ちにそっと寄り添う、いとうひろしさんの心温まる絵本『だいじょうぶ だいじょうぶ』(講談社 1995年)をご紹介します。

パパ
パパ

おっ、『だいじょうぶ だいじょうぶ』か!これは読んだことがないな。どんなお話か、表紙を見ただけでも優しい気持ちになるね。

はる
はる

夏休みが終わる時に、学校行くの嫌だなあって思ったけど、大丈夫って背中を押してくれるかな?

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Scene 1 — 子どもの不安な気持ち

ミドリ
ミドリ

この絵本は、子どもが成長していく中で感じる、様々な不安な気持ちが丁寧に描かれていますね。いじめられたり、勉強してもわからないんじゃないかとか、誰しもが一度は感じたことがあるような素直な感情です。

パパ
パパ

うんうん、すごくよく分かるなあ。いくら勉強したって次から次に難しい問題を解かないといけない、とか、このまま大きくなれるのかって不安になる気持ち、僕にもあった気がするよ。

アイシ
アイシ

不安は考え出すとキリがないよね!僕はこのキュウリ、ちゃんとおいしく育つかなって、毎日ドキドキしてるもん!

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Scene 2 —  おじいちゃんの温かい声

はる
はる

おじいちゃんが、『だいじょうぶ だいじょうぶ』って言ってくれるのが良いな。私も、お母さんに『大丈夫だよ』って言ってもらうと、安心するもん。

パパ
パパ

特別なことを言うわけじゃないけれど、その一言で不安が和らぐんだよね。

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Scene 3 — 生きていくための強さ

ミドリ
ミドリ

この絵本は、ただ安心させるだけでなく、『生きていくためのしなやかな強さを育む』というメッセージが込められています。

アイシ
アイシ

「ぼく」が自分で不安に思っていたことを乗り越えていっているの感心したよ!

パパ
パパ

そう、おじいちゃんは、ぼくがその力を身につける手助けをしているんだ。

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Scene 4 — 世代を超えた心の支え

ミドリ
ミドリ

ぼくは散歩を通して、楽しいことだけでなく、怖いことや不安なことも知っていきます。そして、それを克服できることを経験しながら成長していきます。

はる
はる

やってみると意外と簡単にできちゃったりすることあるもんね。

パパ
パパ

そうそう。まずはやってみること。それにはおじいちゃんの「だいじょうぶだいじょうぶ」というおまじないが助けになっているよね。

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Scene 5 — ぼくからおじいちゃんへ

ミドリ
ミドリ

そして、物語の終わりには、今度はおおきくなったぼくが、歳をとって弱ったおじいちゃんに『だいじょうぶ だいじょうぶ』と語りかける場面。

アイシ
アイシ

今度はおじいちゃんに「だいじょうぶ」って言ってあげているのがなんだかジーンと来た。

パパ
パパ

支えられて育った子が、今度はおじいちゃんを支える側に回る。うう、感動的だ・・・。

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まとめ

ミドリ
ミドリ

『だいじょうぶ だいじょうぶ』は、子どもの心の成長と家族の温かい絆を描いた、まさに心の種を育む一冊です。新学期の不安を感じる今だからこそ、ぜひ親子で読んで、安心と勇気を感じてほしいと思います。

パパ
パパ

そうですね。この絵本を読んで、子どもが感じている『だいじょうぶかな?』という気持ちに、改めて寄り添ってみようと思いました。今日から我が家でも、『だいじょうぶ、だいじょうぶ』がおまじないの言葉になりそうです!

ミドリ
ミドリ

次回も、皆さんの心に響くような、素敵な絵本をご紹介できるよう準備を進めています。どうぞお楽しみに!また次回の『今日は何読もう?』でお会いしましょう!


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✨心に残った言葉、場面✨

だいじょうぶ だいじょうぶ。だいじょうぶだよ、おじいちゃん。

ー物語の終盤、ぼくがおじいちゃんのてをにぎり、優しく語りかける場面

juniwa
juniwa

ぼくが、おじいちゃんからいつももらった温かいおまじないの言葉を、今度は自分がおじいちゃんに贈ります。この言葉には、おじいちゃんへの感謝と、「ぼく」が受け取ってきた安心感と、そこから育んだ「しなやかな強さ」が、凝縮されているように感じました。愛する人に寄り添い、支えようとする「ぼく」の成長に胸が熱くなります。

📝ちょっと深掘り!

『だいじょうぶ だいじょうぶ』はいとうひろしさんによる絵本で、1995年10月17日に講談社から刊行されました。日本図書館協会選定図書に選ばれ、講談社出版文化賞絵本賞も受賞しています。 初版から四半世紀以上経った今でも版を重ね続けるロングセラーであり、通常版に加えて読み聞かせに適した大型版も出版されています。作者のいとうひろしさんは、絵本の見返しで「おじいちゃん、おばあちゃんをさそって、みんなで、さんぽにでかけよう」と読者に呼びかけており、世代間の交流が育む生きる力を大切にするメッセージが込められています。その普遍的なテーマが、時代や世代を超えて多くの人々の心に響き続けている証拠と言えるでしょう。

絵本の感想

子どもが感じる漠然とした不安、それは大人になってもふとした瞬間に心をよぎります。

この絵本は、そんな不安な気持ちを否定せず、おじいちゃんの温かい「だいじょうぶ」という言葉が、

どうやって子どもの心に根を張り、やがて自分自身の「しなやかな強さ」として育っていくのかを丁寧に描いています。

特に、これまで守られる側だった「ぼく」が、今度は大切な人を支える側に回る姿には、私たち自身の成長のヒントが隠されているように感じました。心に深く残る一冊です。

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✍️この記事を書いた人

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juniwa(ジュニワ)

娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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