「なんでそうなるの!?」と、親子でツッコまずにいられない。
🔍こんな人におすすめ!
- 🌱 お子さんへ
キャベツがしゃべる!? ふしぎでおかしな世界に引きこまれて、読むたびに想像がふくらみます。 - 👨👩👧👦 親や祖父母の方へ
「どうしてそうなるの?」と自然に会話が生まれる1冊。子どもの想像に寄り添える楽しい読み時間に。 - 📚 先生や保育士の方へ
ナンセンスの魅力がぎゅっと詰まった一冊。読み聞かせ後の“自由なおしゃべり”を引き出してくれます。 - 🌍 すべての人へ
子どもの視点で読むとおかしくて、大人の視点で読むとじわじわくる。読み返すたびに発見があります。 - 📖 まとめ
とびきり自由で、ちょっとシュール。親子の想像力をくすぐるロングセラー絵本です。
💭 この本を読むきっかけ

ねえパパ、聞いて聞いて!昨日、夢の中でゾウがパンになってた。

えっ!?ゾウがパン!? 食べたの?

ううん、食べようとしたら“まだ焼けてません”って言われちゃって。

わー、それぼくも見たかったな。ゾウパンってどんな味だろ…

夢の中って、変なことが当たり前みたいに起こるよね。今日読む絵本も、そんな感じなんだ

えっ、ゆめじゃないのに?

そう。起きてるときにも、ちょっと夢みたいな世界が広がるんだよ
📖本に関する基本情報
- 📘 書名:キャベツくん
- ✍️ 作者:長 新太(ちょう しんた)
- 🏢 出版社:文研出版
- 🎯 対象年齢:3歳ごろから
- 🌱 育まれる心の種:想像力、ナンセンスを楽しむ感性、自由な発想
読むたびに「なんで!?」があふれ出す、子どもも大人も楽しめる不思議な世界。
次にどんな展開が待っているのか、予想がつかない会話がどんどん広がります。
📝 内容紹介:文研出版公式サイトより抜粋
ライオンがキャベツを食べるとどうなるのかな?
じゃあクジラが食べると?
キャベツくんとブタヤマさんの楽しい会話のおもしろさ。
第4回日本の絵本賞「絵本にっぽん大賞」受賞!
📖 本の感想についての会話🗣️
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。

……キャベツの顔、ずーっと無表情だったね。

そうそう。ツッコミどころしかないのに、本人は冷静。そこがまたおもしろいよね。

ブタヤマさん、食べようとしてるのに、キャベツくんぜんぜん怒ってなかった。

それで“キャベツになっちゃうよ”って。どんな理屈!?

そのあとどんどん妄想がふくらんで、“キャベツになったライオン”とか“クジラ”とか…

会話と絵のギャップがクセになる。現実と空想のあいだを、ひょいひょい行ったり来たりしてる感じ。

なんか変だけど、読んでると“ブタヤマさんの毎回のブキャ!”が面白くなってきちゃった。

ツッコミ追いつかないけど、不思議と読後に“なんかいいな”って思えちゃう。そんな絵本なんだよね。
✨管理人が心に残った言葉、場面✨
ブタヤマさんのよだれが かぜにのって、やわらかくながれていきました。
ーブタやまさんがキャベツくんにおいしいレストランでごちそうしてあげると言われた場面

食べられそうになっていたキャベツくんが、まさかの“ごちそうしてあげる”発言。
それを聞いたブタヤマさん、よだれをダラ〜ン…。
しかもそのよだれが、まさかの風にのって「やわらかくながれていきました」。
よだれって流れるの? 風に? しかも“やわらかく”って、どんな質感?
言葉も絵も、全部ちょっとずつズレてるのに、なぜか場面としてピタッと収まってる。
この「なんか変なんだけど、妙に気持ちいい」感覚がクセになるんですよね。
意味なんてなくても、おもしろい。『キャベツくん』は、まさにその代表格です。
📝ちょっと深掘り!
『キャベツくん』の作者・長新太(ちょう しんた)さんは、日本のナンセンス絵本の第一人者として知られています。
元は新聞記者・漫画家としてスタートし、その後、自由な発想で数多くの絵本を生み出しました。
代表作には『ごろごろ にゃーん』『おしゃべりなたまごやき』『まるくて おいしいよ』などがあり、
一貫して「なにそれ!?」とツッコミたくなるような、型破りで想像の余地たっぷりの作品が並びます。
『キャベツくん』もまさにその代表格。物語というより“会話のキャッチボール”で進み、
ツッコミどころだらけの妄想が絵としてどんどん展開されていくのが特徴です。
しかもキャベツくん本人は終始まじめな顔。これがまた、ナンセンスの面白さに拍車をかけています。
ちなみに本作は、1980年に第4回「絵本にっぽん大賞」を受賞。
刊行から40年以上たった今でも読み継がれるロングセラーとして、多くの家庭や園、図書館で愛されています。
“ちゃんとしなきゃ”という日常の中で、何も考えず「なんだこれ?」って笑っていい。
そんなゆるさと自由さを、長新太さんは絵本を通じてずっと届けてくれているのかもしれません。
管理人のひとりごと
キャベツくんは、最初から最後までずっと無表情だった。
たぶん、何を言われても、あの顔のままなんだろう。ちょっとこわい。
ブタヤマさんは、そのキャベツくんを食べようとして、
キャベツになったライオンとか、キャベツになったゴリラとかを想像しはじめる。
よだれが風にのって流れていく、という描写だけは、いまだにうまく想像できない。
よだれって、そんなに軽かったっけ。
たぶんこれから、スーパーでキャベツと目が合ったら、私は少しだけ目をそらすと思う。
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