生まれて2週間で親離れ。自然の厳しさと命のたくましさを感じる1冊。
はるか、タテゴトアザラシって知ってる?
うーん、知らない。どんなアザラシ?
竪琴を弾いているアザラシだね!
竪琴は弾いていないんだけど(笑)大人になると背中に模様があらわれてこれが楽器のハープ(竪琴)に似ている事から名付けられたんだ。生まれて1週間で体が3倍大きくなって、2週間で親ばなれするんだ。すごいスピードで成長するよね。
え!たった2週間で親と別れるの?すごいけどちょっと寂しい気もするな・・・。
今日紹介する絵本はそんなタテゴトアザラシの子どもが主人公なんだ。早くに独り立ちして野生の世界で成長していく姿を描いているんだよ。
どんな風に成長していくんだろう?楽しみ。
タイトル: アザラシのアニュー
作者: あずみ虫
出版社: 童心社
対象年齢: 4歳~小学校低学年
生まれてわずか数週間で親元を離れ、自立して野生の世界で生きていくタテゴトアザラシ、アニューの冒険を描いた絵本。
育まれる心の種 冒険心
あらすじ
アニューは、タテゴトアザラシの子ども。たった2週間で親ばなれしたアニューは独り立ちをして北極を目指して冒険に出ます。
📚本の感想についての会話🗣️
*以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。ネタバレを避けたい方は、ここから先の内容をお控えいただくことをおすすめします!
生まれたばかりのアニュー、白くてふわふわで可愛かった!
ころころして氷の上で寝ちゃうところなんて抱きしめたくなるよね。
ボクは子どもの時はおたまじゃくしだけど、アニューは白色で大人になると色が灰色に変わっていくんだね。
アニューが母親と別れるシーンは切なかった・・・。やっぱり2週間で親と別れるなんて早すぎるよ。
そうだね。まだエサもとれないうちから独り立ちをしてシャチみたいな天敵がいる中を自力で生きていくのって野生の厳しさを感じるよね。
アニューがシャチに襲われた時、頑張れっ!て心の中で応援しちゃったよ。
うん、私も。氷の上にしがみついて最後まで落とされなかったの本当に嬉しかった!
手に汗握るシーンだったよね。でも最近、地球が暖かくなってきて氷がどんどん溶けてタテゴトアザラシの生きる場所が減っているんだよ。自然環境が変わるといろんな生き物が影響受けてしまうんだ。僕たち人間1人1人ができることを考えて実行していかないといけないよね。
ボクたちにできることって何かあるのかな?
もちろん!例えば電気をこまめに消したり、買い物はエコバックを使ってプラスチックゴミを減らしたりすることも地球温暖化対策の一つだよ。
それなら私もできそう!今日からこまめに電気を消すようにするね。
✨管理人が心に残った言葉、場面✨
「あなたの毛の色が灰色に変わったら北極に向かって泳ぎ始めなさい。」
ーアニューが親離れをする前に、お母さんアザラシから贈られた言葉
アニューが生まれてすぐにお互いの匂いを嗅ぎ合いながら、親子として認識し合うという愛おしい時間。それがたった2週間で終わりを迎える切なさが、この一言には詰まっているように思います。毛の色が変わったらという明確なタイミングは、親が子を送り出す合図のようで、まるで「信じているから大丈夫だよ」と背中を押しているようにも感じられます。この短い期間に築かれる濃密な絆と、別れの後の自立を描いた場面に、胸がぎゅっと締めつけられました。
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『アザラシのアニュー』は、かわいいアニューの冒険を通じて、命のたくましさや自然の厳しさを教えてくれる一冊です。生まれてたった2週間で親離れするなんて、驚きと切なさがいっぱい。でも、その後のアニューが自分の力で成長していく姿には、思わず「頑張れ!」と応援したくなります。
さらに、この絵本は地球温暖化の影響でアザラシたちがどんな環境で生きているかも感じさせてくれます。読んだ後には、「私たちにできることって何だろう?」なんて考えたくなるきっかけも。親子で読みながら、自然や環境について気軽に話せる素敵な一冊です。
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