あたたかいケーキが運ぶ、冬の日のやさしい奇跡
🔍こんな人におすすめ!
🌱 お子さんへ:おうちにだれか来てるかも? ドアを開けるまでのドキドキと、素敵なサプライズを楽しみたい子に。
👨👩👧👦 親や祖父母の方へ:クリスマスの読み聞かせに、心あたたまる定番の一冊を探している方に。
📚 先生や保育士の方へ:冬の行事の導入に。読み終わった後、みんなで「どんなお客さんだった?」と話が弾みます。
🌍 すべての人へ:「次はどうなるんだろう?」という期待感と、読んだ後の幸福感に包まれたい人に。
📘 本に関する基本情報
📖 書名:ぐりとぐらのおきゃくさま
✍️ 作・絵:作: なかがわりえこ 絵: やまわきゆりこ
🏢 出版社:福音館書店
🎯 対象年齢:4歳〜
🌱 育まれる心の種:おもてなしの心、想像力、クリスマスの喜び
📚 内容紹介
お客さまは誰? ぐりとぐらのクリスマス絵本
ぐりとぐらは、森で雪の上に大きな足あとを見つけました。足あとは森をぬけ、原っぱを通り、ぐりとぐらの家まで続いていました。ドアを開けると玄関には大きな長靴、壁には真っ赤なオーバーと白いマフラー、そして赤い帽子がかかっています。いったい誰? そのときいい匂いがしてきたので、台所にいってみると、そこにはまっ白なひげのおじいさんが焼きたてのケーキを作って、待っていました。ぐりとぐらのクリスマスの絵本です。(福音館書店公式サイトより)
📕あらすじ:
森で雪合戦をして遊んでいた、のねずみのぐりとぐら。 ふと見ると、雪の上に見慣れない、とても大きな足跡が続いています。 「きつねかな?」「くまかな?」 ふたりは、この大きな長靴の足跡の正体を確かめようと、森の中をどんどんついていくことにしました。 足跡をたどっていくと、二匹がたどり着いたのは、なんと自分たちの おうち。 でも、ドアの前で足跡は消えています。 不思議に思いながら家に入ると、そこには見知らぬ大きなオーバーや長靴、白い襟巻、赤い帽子が…。
📚 えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。

皆さん、こんにちは!『今日は何読もう?』の時間です。今回は、クリスマスと冬のわくわくする訪問者を描いた、なかがわりえこさん作、やまわきゆりこさん絵の『ぐりとぐらのおきゃくさま』(福音館書店/1967年)をご紹介します。

おお、『ぐりとぐら』! 僕らが子どもの頃からの大定番だね。この赤い服と青い服を見ると、なんだか安心するよ。

ぐりとぐらって、いつもおいしいもの食べてない?今度はなにをつくるんだろう?

へい、らっしゃい! 雪の中の足跡ときたら、こいつは謎解きの始まりですな。足跡を追ったら自分の家でした、なんて、まるで出来すぎた噺(はなし)のようで、いやはや、ケロっと驚きですぜ。

『おきゃくさま』、ね。招かれざる客じゃなきゃいいんだがな。ま、どんなグルーヴを見せてくれるのか、聴いて(読んで)みようぜ。
—————————————————————–
Scene 1 — 足あとの正体は?

雪の上に見つけた、大きくてふしぎな足あと。 これを追いかけるところから、もうワクワクしますね。

この『誰の足跡だろう?』って考えるシーン、まるで怪獣映画の導入みたいでドキドキするよ。巨大生物の痕跡を発見!みたいな。

えー、怪獣じゃないでしょ。長靴のあとだって言ってるじゃん。 でも、自分たちの家に着いちゃうのは、ちょっとホラーじゃない?
—————————————————————–
Scene 2 — 見知らぬお客さまの気配

家に着くと、そこにはお客さまの痕跡がたくさんありましたね。 持ち主がいないのに、オーバーやぼうしがあるのがふしぎです。

チッ。勝手に上がり込んで、服やら何やら脱ぎ散らかして… いいご身分だぜ。家主(ぐりとぐら)が帰ってきたらビビるって話だ。

いやはや、家主の留守中に上がり込むとは、なかなかの度胸ですな。これが本当の『おじゃまします』ってか。…おあとがよろしいようで。
—————————————————————–
Scene 3 — あまくて、いいにおい!

でもさ、いきなりいいにおいがしてくるのは、ずるいよね。 チョコレートとクリームのケーキなんて、絶対おいしいじゃん!

においだけで、不安や怖さよりも好奇心や期待が勝ってしまうのが、ぐりとぐららしいですよね。
——————————————————————
Scene 4 — お客さまの正体

そして台所には、ついに“しろい ひげのおじいさん”が登場します。

そう、あの方です! ぐりとぐらのために、チョコレートとクリームがどっさりのケーキを焼いてくれていたんですね。

チッ…なるほどな。アポなしで上がり込んで、勝手にキッチン使ってケーキ焼くとは。なかなかロックなやつだぜ。
—————————————————————-
Scene 5 —あわてんぼうの訪問者

おじいさん、ケーキを置いたら『おくれちゃ たいへん』って、すぐ帰っちゃうんだよね。 もう少しゆっくりすればいいのに。

きっと、世界中の子どもたちに贈り物を届ける途中だったのでしょう。 忙しい中でも、ぐりとぐらのためにケーキを焼いてくれるなんて、素敵です。
Scene 6 —みんなでパーティー

最後は、ケーキのにおいをかいで、みんな集まってきちゃうんだよね。 ぐりとぐらの家、いつも人(動物?)がいっぱいで楽しそう。

これぞ『匂いに誘われ、客が客呼ぶ』ってやつですな。うたったり おどったり、こいつぁ、めでたい一席の始まりだ!

…ま、いいにおいと美味いモンには、誰も逆らえねえって話だ。こういうピースフルなセッションも悪くない。
まとめ

『ぐりとぐらのおきゃくさま』、いかがでしたか? 寒い冬に、心がぽっとあたたまるような、素敵なお話でしたね。

うん。誰かのために、こっそり何かを準備するって、準備する側もワクワクするよね。今年は僕がケーキ焼いてみようかな。

えー、パパのケーキ? 大丈夫なの? ぐりとぐらみたいに、森の動物たちがみんな集まってくるくらい、おいしいやつにしてよね!

お客さまはまさに『福の神』。ケーキを置いてくなんて、こいつぁ、来年も縁起がいいや! ケロっとおめでとうございます!

フン。たまにはアポなしのサプライズも悪くない。予想外の展開こそがロックだ。このグルーヴ、感じ取ってみな。

次回もまた、皆さんの心に響く一冊をご紹介しますので、どうぞお楽しみに! それではまた〈今日は何読もう?〉でお会いしましょう!
🗯️ あなたの声も聞かせてください!
この絵本を読んで「うちもそうだった!」「このセリフが好き!」
そんな“あなたの声”が、次の誰かの「読んでみたい!」につながります。
読んだ絵本について感じたことをぜひ教えてくださいね✍️
InstagramやXでは #今日は何読もう? での投稿も大歓迎📷
✨心に残った言葉、場面✨
「クリスマス おめでとう」
ー白いひげのおじいさんが、ぐりとぐらにケーキを差し出しながら声をかける場面

台所でケーキを焼いていた、白いひげのおじいさんが、ぐりとぐらにケーキを差し出しながらかける言葉です。 自分たちの家で見知らぬ人がケーキを焼いているという驚きの状況の中、この一言がすべての謎を解き明かし、最高のプレゼントを届けてくれます。
📝ちょっと深掘り!
『ぐりとぐらのおきゃくさま』は、1966年12月に月刊「こどものとも」として発行され、翌1967年に「こどものとも傑作集」(現在の「ぐりとぐらの絵本」シリーズ)として刊行されました。 作者のなかがわりえこさんと、実の妹である画家のやまわきゆりこさんのコンビによる作品は、『いやいやえん』や本シリーズなど、数多くのロングセラーを生み出しています。 この絵本は、厚生大臣賞も受賞しており、長く愛され続けている作品です。
(出典:福音館書店 公式サイト https://www.fukuinkan.co.jp/book?id=76)
絵本の感想
足あとをたどるミステリーのような展開。家の中に残されたヒントの数々。そして、まさかの「お客さま」が台所でケーキを焼いているという、最高のおもてなし。
私たちはつい、「おもてなし=自分が何かをしてあげること」と考えがちです。でもこの絵本では、ぐりとぐらは何もしていないのに、お客さまのほうからやって来て、最高のプレゼントを用意してくれました。
忙しい日常の中で、思いがけない優しさや幸運に出会うこと。それこそが、サンタクロースがくれる本当のプレゼントなのかもしれません。この絵本は、「待つ」ことの楽しさと、「受け取る」ことのよろこびを、教えてくれる一冊です。
この記事が気に入ったら…
この記事が気に入ったら、ぜひフォローやいいねで応援していただけると嬉しいです!
皆さんのおすすめの本や感想もコメント欄でシェアしてくださいね!
📮 感想を投稿してみる
この絵本を読んで「うちもそうだった!」「このセリフが好き!」と思ったら、
ぜひあなたの感想も投稿してみてください✍️
InstagramやXでは #今日は何読もう? での投稿も大歓迎📷
✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
SNSでも更新情報、トピックを発信中!




