『わすれられないおくりもの』|絵本の感想|さよならのあとに、のこるもの。

想い出の大切さに気づかせてくれる絵本 

🔍こんな人におすすめ!

🌱 お子さんへ
大切な人とのお別れを、やさしく伝える一冊。悲しみとともに“思い出”の力を感じられます。

👨‍👩‍👧‍👦 親や祖父母の方へ
子どもと一緒に“命”について考える時間に。あたたかく語り合いたくなる絵本です。

📚 先生や保育士の方へ
“死”や“別れ”を扱う題材として、授業や読み聞かせに活用しやすい内容です。

🌍 すべての人へ
誰かが残してくれた“おくりもの”が、今の自分を支えてくれる…そんな気づきをもらえます。

📖 まとめ
かなしいけれど前を向ける。心にやさしく残るグリーフケアの名作です。

💭 この本を読むきっかけ

はる
はる

パパ…きのうね、学校で飼ってたウサギのしらたまが、死んじゃったの…。

パパ
パパ

それは寂しいね。はる、飼育係でしらたまのこと、いつもお世話してたもんね。

はる
はる

うん…朝のお世話のとき、もう動いてなくて。先生も泣いてた。なんか、胸がぎゅーってした。

アイシ
アイシ

ぼくは、しらたまの事、写真でしか見ていないけど、はるに話をいつも聞いていたから…さみしいよ…

パパ
パパ

でもね、しらたまとの思い出は、ずっとはるの中に残ってるんだよ

はる
はる

思い出はね…。

パパ
パパ

“さよなら”のあとにも、心にのこる“思い出”のお話。今日はそんな絵本を読んでみよう

📘本に関する基本情報

📖 書名:『わすれられないおくりもの』

✍️ 作/絵:スーザン・バーレイ

🏢 出版社:評論社

🎂 対象年齢:4歳から

🌱 育まれる心の種:思いやり、命の尊さ、感謝、つながり

📄 内容紹介(評論社公式サイトより引用):
だれからもたよりにされ、したわれていたアナグマが死んだ。かけがえのない友を失った悲しみで、みんなはどうしていいかわからない。でもアナグマは、野原のみんな一人一人に、すてきなおくりものをのこしていった…。“死”の意味をやさしく温かく伝え、心にしみる感動をよぶ。

📃あらすじ

アナグマは、森の仲間たちにとって大切な存在でした。ある日、静かにこの世を去ったアナグマに、みんなは深い悲しみを抱えます。けれど、思い出話を重ねるうちに、アナグマがのこしてくれた知恵や優しさが、ひとりひとりの中で生きていることに気づいていきます。「いなくなったあとに、何をのこすか」。この絵本は、そんな問いを、やさしく語りかけてくれます。

📖 本の感想についての会話🗣️

※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。


はる
はる

アナグマさんが、長いトンネルのむこうに行っちゃったところ…すごく悲しかった。

アイシ
アイシ

ぼくも…。でもね、みんながアナグマさんのことを思い出してる場面、あったかかったなぁ。ネクタイの結び方とか、しょうがパンの話とか…すごくやさしかった

はる
はる

うん。アナグマさんはいなくなったけど、ちゃんと、みんなの中に残ってるんだよね

パパ
パパ

そうだね。たとえば、はるが昔、おばあちゃんに教えてもらったあやとり、今でもできるよね。それって、おばあちゃんからの“おくりもの”なんだよ。

はる
はる

あ…そうか。わたし、おばあちゃんのあやとり、ちゃんと覚えてる!

パパ
パパ

アナグマさんが残した“おくりもの”も、物じゃなくて、知恵とか、楽しかった時間とか、みんなの心の中にちゃんと生きてる。モグラくんの切り絵も、カエルさんのスケートも、その証なんだよ。

アイシ
アイシ

そう思うと…“いなくなる”って、ぜんぶ消えちゃうことじゃないんだ

はる
はる

わたし、しらたまのこと思い出した。いっしょににんじんあげたときの顔とか、モグモグ食べてた音とか…そういうの、ずっと忘れたくないな。

アイシ
アイシ

それが、はるの中に残ったしらたまがくれた“わすれられないおくりもの”なんだろうね。これからもきっと、はるの心の中にいてくれるよ


✉️ みんなの感想

この絵本を読んだ人の声をご紹介します。

📖アナグマさん、いなくなってさみしいけど、みんながアナグマさんのこと思い出してて、よかった。
― ハナちゃん 10代以下さん
📖アナグマさんの“おくりもの”が、どれもさりげなくて愛おしかったです。大人にこそ読んでほしい1冊。
— しろくま 40代さん
📖自分自身の喪失体験と重なり、残されたものの豊かさに気づかせてくれます。大切な人が残してくれたものを、今度は自分が誰かに渡していきたいです。
— 読書好き 40代さん

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✨心に残った言葉、場面✨

みんな だれにも、 なにかしら、 アナグマの 思い出が ありました。
アナグマは ひとりひとりに、 別れたあとでも、 たからものとなるような、
ちえや くふうを のこしてくれたのです。

ーアナグマさんがみんなに知恵や工夫を残してくれていたことを思い出している場面

juniwa
juniwa

悲しみのあとに気づく、心の中の“たからもの”。
アナグマがのこしたのは、モノじゃなくて、生きていくための知恵ややさしさでした。
誰かがそばにいてくれた時間が、自分のなかにちゃんと残ってる──
そんなふうに思えたら、元気が出る気がします。

📝ちょっと深掘り!

この絵本の原題は『BADGER’S PARTING GIFTS』といいます 。 “Parting Gifts”とは「お別れの時に贈るもの」といった意味。作者のスーザン・バーレイは、1984年にこの作品をイギリスで発表しました 。日本ではその2年後、1986年に初版が発行されています 

アナグマが友だちに遺したものが、形あるものではなく、スケートの滑り方や、パンの焼き方といった「ちえやくふう」であったことが、この原題からも深く伝わってきますね。

バーレイの他の作品には『アナグマの はじめまして』などがあり、同じ世界の物語をさらに楽しむことができます 

juniwaのひとりごと

この絵本を読んで、「自分って、誰かに何か残せるんだろうか」なんてことを、ちょっとだけ考えました。

アナグマが残したのは、ネクタイの結び方とか、しょうがパンの作り方とか。
派手じゃないけど、気づいたら自分の中に残ってて、ふとしたときに思い出すんですよね。

なにか残せたらいいけど…まぁ、そんな立派なことじゃなくてもいいのかも。
一緒に笑ったとか、ちょっと助けてもらったとか、そういう小さな記憶でも。
誰かが思い出して「そういえば」って笑ってくれたら、それで十分なのかもしれません。

そう思ったら、ちょっと気が楽になって、本を閉じました。

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✍️この記事を書いた人

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juniwa(ジュニワ)

娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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