子どもの“本当の気持ち”に気づかせてくれる一冊。
- 🌱 お子さんへ
願いごとに“ほんとの気持ち”をこめたくなる季節に。 - 👨👩👧👦 親や祖父母の方へ
つい怒ってしまう…そのあとに読みたい絵本です。 - 📚 先生や保育士の方へ
七夕の行事とともに子どもたちの心を見つめる一冊として。 - 🌍 すべての人へ
だれかの小さな「わかってほしい」を見逃さない感性に。
🔍こんな人におすすめ!
💭 この本を読むきっかけ

はる、どうしたの?さっきからむすっとして…。

今日さあ、お母さんにも先生にも怒られた。良いことしたつもりだったのに…。

何したの?

後ろの子が消しゴム忘れちゃってて…『貸すよ』って話していたら、先生に『おしゃべりしないで!』って怒られたの…。家でも帰ったらお花萎れていたから水あげてんだけど、お母さんに『先に宿題でしょ!』って怒られたし…。

そうだったんだね。はるなりに考えて行動した事が、伝わらなかったんだね。

それ、ぜったいはる悪くないのに〜

…なんかもう言い返す気にもならなくて。

実はね、そんな今のはるにぴったりの絵本があるんだ。ある男の子が七夕の短冊に書いたお願い、それが——“おこだでませんように”
📘 本に関する基本情報
- 📖 書名:おこだでませんように
- ✍️ 作:くすのき しげのり
- 🎨 絵:いしい つとむ(石井聖岳)
- 🏢 出版社:小学館
- 🎂 対象年齢:5歳〜小学生
- 🌱 育まれる心の種:共感力/感情表現/思いやり/自己肯定感
📖 内容紹介(小学館公式サイトより抜粋)
「ぼくは、いつでもおこられる。家でも学校でも…。休み時間に、友だちがなかまはずれにするからなぐったら、先生にしかられた」
いつも誤解されて損ばかりしている少年が、七夕さまの短冊に書いた願いごとは…?
📖 本の感想についての会話🗣️
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。

この男の子、いいと思ってやったことなのに、うまく伝わらなくて怒られちゃってる。それって、今日の私と一緒だなあって思った。

男の子のやさしさや一生けんめいが、ちょっとだけ空回りしちゃっただけなんだよね

楽しいと思ってした事や良いと思ってしたこともタイミングが悪かったり、その場にそぐわなかったりして怒られちゃったんだね。

七夕の短冊の願い事が叶って本当に良かった。

覚えたての平仮名で、一つずつ心を込めて短冊に書いたのが伝わってきた。

クラスのみんなが外に遊びに行っても一人最後まで残って書き通したんだよね。願い事が書かれた短冊の見開きページでパパの涙腺は崩壊した。

みんなの願い事と全然違うけど男の子の本当の願いだったんだよね。

最後、お母さんに抱っこされてるとこ…あの顔、本当に嬉しそうだった。

あの子の心が、ようやく“わかってもらえた”って顔に見えたよね。

私は今年の七夕の短冊は「ええこやねえって言ってもらえますように」にしよう。

僕は「きゅうりを毎日食べられますように!」

パパは「出てきたお腹が引っ込みますように」かな…。

またそれ〜!?去年と一緒じゃん。
✉️ みんなの感想
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— 雨降りピアノさん 40代
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✨心に残った言葉、場面✨
おこだでませんように
ー短冊にひらがなで1番の願い事を書いた場面

七夕の短冊に書かれていたのは、サッカー選手やピアノが上手になりますように――
そんなキラキラした夢ではなく、「怒られませんように」という言葉。
まわりの子たちの願いとはまったく違うけれど、
それがいちばん切実で、本当の願いなんだと思ったら、胸がぎゅっとなりました。
いい子にしようとしてるのに、うまくいかない。
悪気はないのに、怒られてしまう――
そんな時の、どうにもならない気持ち。
わたし自身も、子どもの頃に確かに感じていたな…と思い出しました。
子どもたち一人ひとりの、言葉にならない願い。
それに気づいて寄り添える大人でありたいと、思わせてくれる場面でした。
📝ちょっと深掘り!
『おこだでませんように』の作者・くすのきしげのりさんは、長年小学校の教員として子どもたちと向き合ってきた経験をもとに、数々の心に残る作品を生み出してきました。
この絵本は、実際に教え子のひとりが七夕の短冊に書いた「おこだでませんように」の言葉から生まれたもの。まわりの子が夢や目標を綴るなか、たどたどしいひらがなで綴られたその願いに、くすのきさんは「これは祈りなんだ」と感じたと語っています。
「楽しいと思ったこと」「いいと思ってしたこと」が、大人の目には“やりすぎ”や“ふまじめ”に映ってしまう。でも、その裏には言葉にできない一生懸命さや、“わかってほしい”という願いがある——そんな思いに気づかせてくれる作品です。
絵を手がけた石井聖岳さんも、男の子の表情の変化や仕草を丁寧に描き、特に短冊のシーンでは“消しゴムをかじった跡”まで加えるなど、細やかな演出で物語のリアリティを支えています。
🔗参考リンク
juniwaのひとりごと
いい子にしようとしてるのに、なぜか怒られる。
むしろ「がんばったら怒られる日」って、ありますよね?
私はありました。ていうか、頻繁にある。(大人になっても怒られる)
…まあ、自分のことは置いといて。
子どもが心のなかで「おこだでませんように」って祈る前に、
こっちが気持ちに寄り添ってあげられる大人でいたいと思いました。
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✍️この記事を書いた人


juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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