ちょっとズルい。でも憎めないねこたちの冒険。
🔍こんな人におすすめ!
🌱 元気いっぱいな子どもたちへ
ちょっとドジだけど前向きなねこたちの姿に、思わずクスッ!にぎやかな展開が楽しくて、読むたびに笑顔になれます。
👨👩👧👦 親子で笑いながら読みたい方へ
ユーモアとテンポの良さが抜群で、読み聞かせにもぴったり!声に出して読むと、ねこたちの世界がもっと広がります。
📚 教室や図書館での読み聞かせに
繰り返し表現や展開のわかりやすさで、子どもたちの心をぐっとつかむ一冊。集団での読み聞かせにもおすすめです。
🐾 チームワークや失敗から学ぶ姿勢を伝えたい時に
ねこたちのちょっぴりズルくて愛らしい冒険から、「みんなでやるって楽しい!」を感じてもらえます。
💭 この本を読むきっかけ

さっきテレビで猫が何匹も集まって魚の取り合いですごい声を出して大騒ぎしてた!

お腹空いてて気が立ってたんだね。でもなんで猫って魚が好きなんだろう?

猫が魚好きなのは実は日本特有の事なんだよ。昔の日本では肉より魚が手に入りやすかったからね。だから猫にあげるのも魚だったってわけ。じゃあ、今日は魚が大好きな猫のお話で『11ぴきのねこ』を読もうか。
📖本に関する基本情報
📖 タイトル:11ぴきのねこ
✍️ 作者:馬場のぼる
🏢 出版社:こぐま社
🎯 対象年齢:3歳〜小学校低学年
🌱 育まれる心の種:仲間との協力、冒険心、失敗を楽しむ気持ち
📚あらすじ
とらねこ大将と10ぴきの仲間たち、全部で11ぴきのねこが登場!いつもおなかをすかせている彼らが目指すのは、なんと巨大な魚。旅をしながら力を合わせ、やっと出会えた大きな魚。でも、その結末は……?
📖 本の感想についての会話🗣️
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。

これ、実はパパが子どもの頃に何度も読んでた絵本なんだよね。大好きでね。

えー!そんな前からあるの?でも今読んでもめっちゃ面白かったよ!

ねこたちがお腹膨れてたぬきみたいになっちゃうの。

あの魚、とらねこたいしょうも一緒に食べていたよね?

そう。あれだけ“持って帰るぞー!”って言ってたのに、結局他の猫たちと一緒に食べちゃってるのがかわいいよね(笑)

なんかズルいんだけどみんな満足そうだし、まぁいっかってなるよね〜。

ねこらしさ出ているよね。まとまりそうでまとまらない。ずるいんだけど、ハッピーエンド。
✨管理人が心に残った言葉、場面✨
ああ!のらねこたち!たべちゃった!
11ぴきみんなみんなたぬきのおなか。
ー満腹になった猫たちが船の上に寝転がっている場面

がんばって手に入れた大きな魚。とらねこ大将は町へもってかえってみんなに見せるまでは「ぜったいにたべないこと!」と叫んでいたのに…気づけば、みんなたぬきのおなか!
あまりにも自由でこのねこたちらしいオチ。でも、そのズルさもふくめて憎めないのが、このねこたちの魅力ですね。
📝ちょっと深掘り!
◆ 作者・馬場のぼるさんは、もともと新聞漫画家だった!
馬場さんは戦後すぐに、風刺4コマ漫画『バクさん』でデビュー。実は絵本作家として知られる前は、新聞や雑誌で活躍する漫画家だったんです。
その影響もあって、『11ぴきのねこ』シリーズにもコマ割り的なテンポの良さや、オチの効いた展開があるんですね。
◆ 『11ぴきのねこ』は、ねこの名前が一度も出てこない!
実はこのシリーズ、どのねこにも名前がありません(とらねこ大将を除く)。でも、それぞれ微妙に表情や性格が違っていて、「名前がなくてもキャラが立ってる!」という点が魅力のひとつです。
◆ 舞台のモデルは、青森県の自然風景
作者の馬場のぼるさんは青森県出身。シリーズに登場する山や川、大きな湖などは、故郷の自然風景がモデルになっているとも言われています。たしかに、ちょっとレトロでのどかな風景が、物語のぬくもりを引き立てていますよね。
◆ シリーズで唯一、ねこたちが○○○○する作品がある!?
シリーズ5作目の『11ぴきのねこ ふくろのなか』では、なんとねこたちが人間の言葉をしゃべるキャラクターと関わったり、ちょっと幻想的な世界へ飛び込みます。他の作品と少し雰囲気が違っていて、シリーズファンの間では“異色作”として人気です。
まとめ
『11ぴきのねこ』は、ちょっぴりズルくて自由奔放なねこたちが巻き起こす、にぎやかで愉快な大冒険。
「みんなで協力!」のはずが、どこかちぐはぐ。でもなんだかんだで楽しそうで、読んでいるこちらまで笑顔になってしまいます。
失敗してもへこたれず、前向きに突き進む11ぴきの姿は、今の子どもたちにも大人たちにも、ちょっとした元気をくれる気がします。
シリーズを通して読むと、ねこたちのクセや性格の違いがもっとわかって、ますます愛着が湧いてきますよ。
世代を超えて楽しめる絵本、ぜひ親子で読んでみてくださいね!
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