静かな夜、たぬきと月だけの秘密のじかん
🔍こんな人におすすめ!
🌱 お子さんへ:空想の楽しさを知ってほしいときに。
👨👩👧👦 親や祖父母の方へ:静かな夜の読み聞かせにぴったりの一冊です。
📚 先生や保育士の方へ:子どもたちの想像力をかき立てたいときに。
🌍 すべての人へ:日々の忙しさを忘れ、子どもの頃の自由な気持ちを思い出したい方に。
📘 本に関する基本情報
📖 書名:つきよ
✍️ 作/絵:長新太
🏢 出版社:教育画劇
🎯 対象年齢:3歳〜
🌱 育まれる心の種:想像力、好奇心、静かな夜の美しさ
📚 内容紹介
つきのきれいなよるです。 子だぬきはみました。 つきが 水あそびを してるんです。 子だぬきだけが しってること!! みんなにおしえて あげましょう。そっと、ね。 出典:『つきよ』裏表紙
📚 えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。

皆さん、こんにちは!『今日は何読もう?』の時間です。今回は、秋の夜長にぴったりの、たぬきと月の幻想的な出会いを描いた長 新太さんの絵本『つきよ』(教育画劇/1986年)をご紹介します。

『つきよ』ですか。長新太さんの絵本ということで、なんだか不思議な夜の冒険が始まりそうな予感がしますね。さっそく読んでいきましょう!

あ、長新太さんの絵本だ!『キャベツくん』みたいに、このたぬきさんにも、びっくりするような面白いことが起きるのかな?楽しみ!

『ごむあたまぽんたろう』みたいに、月が急にびよーんって伸びたりするかもしれないよ。心して読まないと。
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Scene 1 — 空からすべりおりてきた『つきよ』

まず驚くのは、月が空からすーっと滑り降りてくる場面。たぬきが『おなかをりょうてで きゅうっとつかんでしまいました』という表現が、驚きを伝えますね。

本当に。月が動くなんて、子どもの頃の空想がそのまま絵になったみたいで、最初から引きこまれました。
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Scene 2 — 池にうかぶ『つきよ』のふしぎ

そして、たぬきがたどり着いた池には、月がぷかぷかと。水面に映っているのとは違う、まるで生き物のように存在しているのがユニークです。

お月さま、お池でおふろに入ってるみたいだね。きもちよさそう。
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Scene 3 — 『つきよ』が見せる自由な変身

ここからが長新太さんの真骨頂。月は舟になり、橋になり、島になります。説明はなく、ただ絵がその変化を見せてくれるのが素晴らしいですね。

ざりがにが月の橋を渡っていく姿なんて、この絵本の中では自然に感じられるから不思議!
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Scene 4 — 『つきよ』は、もはや生き物?

しまいには、月は泳いだり、もぐったり、魚釣りをしたり。まるでたぬきくんの遊び相手のようです。かいじゅうみたいに見える場面も面白いですね。

何を考えてるのか、まったくわからない感じが、また想像力をかき立てるなあ。
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Scene 5 —『つきよ』とたぬきの秘密の時間

最後は、この不思議な池は『せかいいちの たんけんかだって みつからない』という、たぬきの秘密の場所であることが語られます。この余韻がいいですね。

そうですね。誰にも邪魔されない、自分だけの空想の世界。子ども時代の宝物のような時間を思い出させてくれます。
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まとめ

『つきよ』、いかがでしたか?静かな夜の不思議な出来事を、たぬきの視点から描いた、想像力が広がる一冊でした。言葉が少ないからこそ、絵からたくさんの物語を読み取ることができますね。

本当に。この絵本を読んだ後だと、いつもの夜の景色も少し違って見えるかもしれませんね。

ぜひ、この絵本をきっかけに、親子の自由な空想の時間を楽しんでみてください。今日も、素敵な絵本との出会いをお届けしました。次回もまた、皆さんの心に響く一冊をご紹介しますので、どうぞお楽しみに! それではまた〈今日は何読もう?〉でお会いしましょう!
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✨心に残った言葉、場面✨
「つきがすべっておりてきたので、ぼくはびっくりして おなかをりょうてできゅうっとつかんでしまいました。」
ー冒頭たぬきがうちへかえる場面

物語の始まり、日常が非日常に変わる最初の瞬間の言葉です。驚きと、少しの不安と、これから何かが始まる予感が詰まっています。読み手を一気に物語の世界へ引き込んでくれる、素敵な一文だと感じました。
📝ちょっと深掘り!
作者の長新太さん(1927-2005)は、日本の絵本界に「ナンセンス絵本」というジャンルを確立した、独創的な絵本作家です。常識にとらわれない奇想天外なストーリーと、ユーモラスで伸びやかなタッチの絵が特徴で、『おしゃべりなたまごやき』や『キャベツくん』など、数々のロングセラーを生み出しました。(出典:『つきよ』著者紹介) 『つきよ』もまた、論理的な説明を一切せず、子どもの自由な発想にすべてを委ねる長さんならではの世界観が存分に発揮された一冊と言えるでしょう。
絵本の感想
静かな夜の帰り道、ふと見上げた月がいつもと違って見えた経験はありませんか? この絵本は、まさにそんな瞬間の心の動きを、たぬきの視点から豊かに広げてくれる一冊だと感じました。月がおりてきて、池で水遊びをする。ただそれだけのことなのに、ページをめくるたびに「次はどうなるんだろう」とワクワクが止まりません。
いつのまにか論理や整合性を求めるようになった大人の頭が、やわらかくほぐされていくようでした。「こうでなければならない」なんて決まりごとは何一つないんだよ、と肩の力をふっと抜いてくれるようです。子どもと一緒に、ただただ目の前の不思議な光景を楽しむ。そんな贅沢な時間をくれる一冊です。
📚 もっと読みたい!次の一冊リスト
『つきよ』を読んだあなたへ

『わたしのワンピース』
作 / 絵:にしまき かやこ
うさぎさんが作った真っ白なワンピースが、お花畑では花模様に、雨が降れば水玉模様に…と、行く先々で様々に変化していく様子が描かれています 。『つきよ』の月が舟や橋へと姿を変えたように、次々と変わるワンピースの柄が子どもたちの想像力をかき立てます。「つぎはどんな模様になるのかな?」と、親子の会話が自然と弾む、夢いっぱいのロングセラー絵本です 。

『たまごのはなし』
作:しおたに まみこ
キッチンに転がっていたたまごが、ある日ふと「なぜ、わたしは、いつまでもこんなふうにころがっているんだろう」と疑問に思い、立ち上がることから物語は始まります 。『つきよ』のたぬきが、月の不思議な行動に心を奪われたように、この絵本は日常の「当たり前」を問い直し、新たな視点を見つける楽しさを教えてくれます 。自分とは何か、他者とどう関わるか、という哲学的なテーマを、ふしぎで愛らしいたまごの冒険を通して感じられる一冊です 。

『おおきな おおきな おいも』
作/ 絵:赤羽 末吉
子どもたちの愉快な想像がどこまでも広がっていく物語です。『つきよ』の月が次々と姿を変えたように、この絵本では一つの「おいも」から、ふね、いもざうるす…と、広がっていきます。子どもたちの純粋な想像力と創造性を育む、心温まる一冊です。
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✍️この記事を書いた人


juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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