【ブックレビュー】『ナルニア国物語 ライオンと魔女』|タンスの向こうに広がる冒険の世界

タンスの奥に広がる魔法の世界、ナルニアで繰り広げられる勇気と冒険の物語!

パパ
パパ

はる、アイシ、あけましておめでとう。今年も楽しいことがいっぱいあるといいね。

はる
はる

あけましておめでとう!パパ、今年の正月はどんな楽しいことをする?

パパ
パパ

そうだなぁ。まずは初詣に行って、それからお正月はのんびり絵本や物語の世界を楽しむのもいいね。

アイシ
アイシ

ボクもあけましておめでとう!絵本や物語の冒険大好きだよ!今日はどんなお話?

パパ
パパ

今日はね、衣装ダンスの奥から不思議な世界に繋がる物語『ナルニア国物語 ライオンと魔女』を紹介するよ。

はる
はる

衣装ダンスから新しい世界!?新年にぴったりの冒険だね!

アイシ
アイシ

ライオンと魔女の世界かあ。わくわくする!


📚タイトル: ナルニア国物語 ライオンと魔女

✍️作者: C.S.ルイス

🏢出版社: 岩波少年文庫

🎯対象年齢: 小学校高学年~大人

『ナルニア国物語』シリーズの第1巻は、第二次世界大戦下の疎開先で暮らす4人の兄弟が、不思議な衣装ダンスを通じて異世界「ナルニア国」に迷い込み、善と悪の戦いに巻き込まれる壮大な冒険物語です。そして個性豊かな動物たちが物語を彩ります。

🌱育まれる心の種

冒険心、家族の絆

あらすじ

第二次世界大戦下のイギリス、疎開先で4人の兄弟が暮らす大きな屋敷に、不思議な衣装ダンスがありました。その扉を開けると、雪と氷に覆われた「ナルニア国」が広がっていたのです。ナルニアは、冷酷な白い魔女によって永遠の冬に閉ざされ、住人たちは希望を失っていました。兄弟たちは、善の象徴であるライオンのアスランと出会い、魔女の支配に立ち向かう使命を背負うことに。


📚本の感想についての会話🗣️

*以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。ネタバレを避けたい方は、ここから先の内容をお控えいただくことをおすすめします!

🔖フォーンの登場とエドマンドの裏切り

はる
はる

ナルニアの世界に初めてルーシィが足を踏み入れた時、フォーンに案内されたシーン、すごくドキドキした。フォーンが親切そうだったのに実は魔女の言いつけだったなんて怖かったよ。

パパ
パパ

フォーンが最初はルーシィを騙そうとしていたけど良心が勝って泣きながら謝るシーンは切なかったね。ルーシィの優しさが彼の心を動かしたのかもしれない。

アイシ
アイシ

魔女の言いつけに逆らうってフォーンにとってはすごく大変なことだったんだよね。あの場面でナルニアの住人がどれだけ魔女に怯えているかがわかった気がする。

エドマンドが白い魔女のプリンを食べてから、どんどん悪い方に引き込まれていったのが見ていて辛かった・・・。最初はただ美味しそうだなと思っただけかもしれないけどそこから魔女の虜になっちゃうなんて怖いよね。

パパ
パパ

そうだね。プリンを食べてしまったのはエドマンドの欲望と寂しさにつけ込まれた結果だったと思うよ。家族に対する反発心もあったんだろうね。

アイシ
アイシ

ボクも美味しそうなきゅうりを見たら弱いけど、エドマンドがその後で家族を裏切ってビーバー夫妻の家からいなくなっちゃうのは悲しかったな。

はる
はる

そうそう。ビーバー夫妻がせっかく安全な場所を用意してくれたのにね。ひどいよ。

🔖アスランの強さとビーバー夫妻について

パパ
パパ

でもエドマンド自身も魔女の本性に気づいて利用されていただけだと気づいてから、最後には家族としての絆を取り戻したよね。

それはアスランのおかげだったと思うな。エドマンドの裏切りは許せないけど、アスランはそれを超えてエドマンドを自分の命を差し出して守ろうとした事に感動したよ。

はる
はる

アスランがそこまでして助けてくれたこと、エドマンドは気づいていたのかも。だから最後に家族の一員として頑張れたんだと思う。

パパ
パパ

アスランの強さと優しさは見習いたいな。そんなハラハラドキドキが連続の物語で、ビーバー夫妻が登場した時はちょっとホっとしたよね。彼らのユニークさが物語全体のバランスをとっていた気がするよ。

アイシ
アイシ

ビーバー夫妻、用心深いお父さんとマイペースな奥さんのやりとりが最高だった!

はる
はる

魔女が追ってきているのに、重いミシンまで持って行こうとしているの笑った。本当に家事が好きなんだね。

🔖各自の感想まとめ

はる
はる

ナルニアには魅力的なキャラクターがたくさんいるよね!フォーンと一緒に踊ったりビーバー夫妻やアスランみたいな仲間がいる世界、私も衣装ダンスを開けて行ってみたいなぁ!

パパ
パパ

アスランの強さと優しさは物語を支える大きな柱だったね。ただ戦うだけじゃなく思いやりを持って一度裏切ったものも信じてみんなを導く姿に心を打たれたよ。

アイシ
アイシ

ボクはビーバー夫妻のように、人を明るく元気にする存在になりたいな!落ち着いて状況を見守りながらも、みんなを安心させる力ってすごく素敵だよね。


✨管理人が心に残った言葉、場面✨

「ミシンを持ってちゃ、重いかしら?」

「それは重いとも。」とだんなさん。

「すこし重すぎますよ。まさか、おおいそぎの旅のとちゅうでミシンを使うつもりじゃないだろうね。」

「あの魔女が、ミシンをいじったり、こわしたり、ぬすんだりするかと思うと、たまらないんです。」とビーバーおくさん。

ー魔女の追手を逃れるため急いで旅立つ際にビーバー夫妻が家から何を持ち出すかを相談する場面

管理人JUN
管理人JUN

魔女の追っ手が迫り来る緊迫感のあるシーンで、真剣にミシンを持っていこうとするビーバー奥さんと、冷静にツッコむビーバーだんなさんのやり取りが最高です。命懸けの逃避行のはずなのに、こんな事で言い合っているのがかえってリアルで愛おしい!緊張の中にほっと一息つける安心感。ビーバー夫妻大好きです。

ライオンはどんどんとばしました。足どりはみだれず、ためらわず、木の間をぬい、やぶをとび、小川をひとはねし、大きな川をかちわたり、ふかみはおよいで、あらゆるわざをらくらくと使いこなして道を矢のように走りました。

ー古い魔法の掟で復活したアスランが力強く、魔女の館へ突き進む姿が描かれる場面

管理人JUN
管理人JUN

この描写、復活したアスランの圧倒的な存在感と優雅さが伝わってきて、読むだけで胸が熱くなります。まるで、自然と一体化しているような動きが、さすがはナルニアの象徴と感じました。力強さだけでなく、迷いのない「ためらわず」という言葉に、アスランの覚悟や使命感が滲み出ていて、どんな困難も乗り越えていくリーダーの姿に心を打たれました。読んでいるこちらも魔女の館に向かって一緒に走っているような気持ちにさせられる、圧巻の一節です。

『ナルニア国物語 ライオンと魔女』を手に入れるならこちら!

• Amazonで購入する→https://amzn.to/4fBO5Co

created by Rinker
¥913 (2025/04/15 21:07:37時点 楽天市場調べ-詳細)
まとめ

 『ナルニア国物語 ライオンと魔女』は、ファンタジーの名作として多くの人に愛され続けています。作者C.S.ルイスが娘のために描いた物語には、子どもの想像力を刺激する要素が詰まっています。特に衣装ダンスから始まる冒険の設定は、子どもだけでなく大人も引き込まれる魅力があります。年末年始のお休みに本の中でナルニア国への冒険をされてみてはいかがでしょうか?

📝ちょっと深掘り!

🟢 『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』とは?

『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』は、C・S・ルイスによって1950年に発表されたファンタジー小説で、全7巻からなる「ナルニア国物語」シリーズの第1作目です。物語は、第二次世界大戦中にロンドンから田舎へ疎開した4人の兄弟姉妹が、衣装だんすを通じて魔法の国ナルニアに迷い込み、白い魔女によって永遠の冬に閉ざされた世界を救う冒険を描いています。

🟢 作品の背景とテーマ

C・S・ルイスは、キリスト教の擁護者であり、信徒伝道者としても知られています。そのため、物語にはキリスト教的な象徴や自己犠牲と復活といったテーマが随所に織り込まれています。例えば、ライオンのアスランはキリストを象徴するキャラクターとされ、物語の中で自己犠牲と復活のエピソードが描かれています。

また、物語の舞台設定には、ルイス自身の経験が反映されています。第二次世界大戦中、ルイスはロンドンから田舎へ疎開した子供たちを自宅に受け入れた経験があり、それがナルニアの物語の背景に影響を与えました。

📚 参考: 明治学院大学 言語文化研究

🟢 作品の影響と評価

『ナルニア国物語』シリーズは、世界47ヵ国以上で翻訳され、児童文学の金字塔とされています。2005年には映画化され、白い魔女を演じたティルダ・スウィントンの冷徹な演技が特に高く評価されました。

📚 参考: シネマトゥデイ インタビュー

一方で、物語の宗教的な側面や寓意性について批判的な意見もあります。『ロード・オブ・ザ・リング』の作者であるJ.R.R.トールキンは、『ナルニア国物語』の構成や寓意性に対して批評的な意見を持っていたことが知られています。

📚 参考: BookBang 書評

この記事が気に入ったら、ぜひフォローやいいねで応援していただけると嬉しいです!皆さんのおすすめの本や感想もコメント欄でシェアしてくださいね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です