つかまらないけど、なんだか楽しい!リズミカルな言葉の魅力
🔍こんな人におすすめ!
🌱 お子さんへ:
リズミカルな言葉遊びが好きな子に。声に出して読むのがどんどん楽しくなるはず。
👨👩👧👦 親や祖父母の方へ:読み聞かせが盛り上がる絵本を探している方に。親子で一緒に笑えます。
📚 先生や保育士の方へ:お話会などで子どもたちの注目を集めたいときに。
🌍 すべての人へ:ちょっと不思議でシュールなユーモアが好きな大人にも。
📘 本に関する基本情報
📖 書名:ニンジンジン
✍️ 作/絵:キューライス
🏢 出版社:白泉社
🎯 対象年齢:3歳〜
🌱 育まれる心の種:言葉のリズム感・ユーモア・想像力
📚 内容紹介
出版社公式紹介より:
にんじんの形をしてる不思議な生きもの、ニンジンジン。
そのニンジンジンを食べるために追いかける、2匹のウサギたち。
ウサギはいろいろな方法でニンジンジンを捕まえようとするが、ニンジンジンは華麗に逃れていく!
ニンジンジンは捕まるのか!?
口ずさみたくなる七五調は、読み聞かせにもぴったりです。
📝あらすじ:
むこうから、なにかがやってくる。それは「ニンジンジン」。にんじんの形をしているけれど、足があってずんずん歩いています。
それを見つけたのは、にんじんが大好きなうさぎのぴょんすけとぴょんじろう。「たべようね」と、あの手この手でニンジンジンを捕まえようとしますが、ニンジンジンはニュルニュルと伸びたり、ものすごい力持ちだったり、なかなか捕まりません。
七五調のリズミカルな言葉に乗せて、ゆかいな追いかけっこがどこまでも続いていきます。
📚 えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。

皆さん、こんにちは!『今日は何読もう?』の時間です。今回は、追いかけっこやユーモア、そして楽しいリズムを描いたキューライスさんのリズミカルな絵本『ニンジンジン』(白泉社/2023年)をご紹介します。

『ニンジンジン』その読み聞かせでの楽しさが評価されて、全国2,000園の園児さんや先生たちが選んだ第1回『みんなのよみきかせ絵本大賞』で、見事大賞に輝いたんですよね。

ニンジンが歩くの?うさぎさんが追いかけるのかなあ?

ニンジンかあ。きゅうりじゃないのが残念。
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Scene 1 — ニンジンジンが あるいてる

まず引き込まれるのが、この絵本全体を貫く七五調のリズムですね。『ニンジンジンが あるいてる』から始まる言葉が、とても心地いいです。

読んでいるだけで自然と体が揺れてくるような、つい口ずさんでしまう楽しさがあるよね。子どももすぐに覚えちゃいそう。
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Scene 2 — うさぎたちの作戦

ニンジンジンを捕まえるための、ぴょんすけとぴょんじろうの作戦が、どれも微笑ましいんですよね。なげなわ、おとしあな、と次々繰り出すんです。

うさぎさん、いっしょうけんめいなのに、いつも失敗しちゃうのがおもしろい!がんばれーって言いたくなるよ。
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Scene 3 — ニュルニュル、ブルブル!

作戦は完璧なはずなのに、ニンジンジンの予想外の能力でいつもかわされてしまいます。体がヘビみたいに伸びたり、ヘリコプターみたいに飛んだり!

“ニンジンウォーク”の足どり、まねしたい。たん・たん・たーん♪

風の動きや子どもたちの楽しそうな様子が、こちらにも伝わってくる。現代の子どもが見ても、きっと共感できる普遍的な喜びだね。
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Scene 4 — 意外とオシャレなぴょんじろう

私が特に好きなのが、うさぎたちの会話です。『どうしてわざわざ ハットなの?』ってぴょんすけが聞くと、『ハットのほうが オシャレでしょ』ってぴょんじろうが答える。クスッと笑ってしまいます。

追いかけてる最中なのに、オシャレを気にする(笑)

堀った落とし穴を後でちゃんと埋め直しているのが笑えた!
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Scene 5 —巨大化!?まさかの展開

そして最後の展開には驚かされました。

捕まえようとした大きなハットがぴったり!
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Scene 5 —それでも追いかける!

うさぎたちは『いつかかならず たべるんだ』と言って追いかけるのをやめない。この諦めない姿が、なんだか清々しいですよね。

追いかける過程そのものを楽しんでいるようにも見える。このポジティブさがいいよね。
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まとめ

キューライスさんの『ニンジンジン』、いかがでしたか?リズミカルな言葉とユーモラスな展開で、読む人みんなを笑顔にしてくれる絵本でしたね。

くり返し読むほどリズムが体に入ってくる。”よみきかせ絵本部門”の大賞になるのも納得な1冊でした。

はい、ぜひ声に出して、この不思議で楽しい世界を味わってみてください。今回もありがとうございました!それではまた〈今日は何読もう?〉でお会いしましょう!
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✨心に残った言葉、場面✨
「いつかかならず たべるんだ おいしいニンジン ニンジンジン」
ーニンジンウォークで去って行くニンジンジンをうさぎ達が諦めずに追っかけていく場面

壮大な追いかけっこは失敗つづき。それでも「いつかかならず!」と目を輝かせて追い続ける、その純粋でまっすぐなうさぎの姿に笑えるのと同時に心をうたれます。
📝ちょっと深掘り!
キューライスさんは、1985年生まれの漫画家、イラストレーター、アニメーション作家です。代表作に『ネコノヒー』『スキウサギ』などがあり、シュールで愛らしいキャラクターたちが織りなす物語で、子どもから大人まで幅広い層に人気を博しています。
本作『ニンジンジン』は、月刊『MOE』2022年12月号の付録絵本が人気を博し、再編集・単行本化されたものです。
そのリズミカルな文体とユーモアは読み聞かせにぴったりと高い評価を得ており、全国2,000園の園児さんと先生たちが選んだ第1回「みんなのよみきかせ絵本大賞」では、「園児さんと先生でえらぶ!よみきかせ絵本部門」の大賞を受賞し、初代王者に輝きました。
絵本の感想
初めてこの絵本を読んだとき、その「言葉のリズム」の楽しさに親子ではまりました。
娘は「ニンジンウォークでズンズンと」というフレーズがお気に入りで、歩き方の物真似をしていたのものです。
ぴょんすけとぴょんじろうは、一生懸命なのにどこか間の抜けた作戦で、毎回ニンジンジンに予想できない形で逃げられてしまいます。でも、彼らは全くめげません。泥だらけになっても、引きずられても、「いつかたべるんだ!」と追いかけ続ける。その過程自体が最高に楽しい。
そんなシンプルなメッセージを、このユーモラスな追いかけっこから感じました。シュールな笑いの中に、そっとあたたかさを忍ばせるキューライスさんならではの素敵な一冊です。
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✍️この記事を書いた人


juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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