
えー、毎度ばかばかしいお笑いを一席、お付き合いを願いますけれども
よく言われるんですが、落語ってのは不思議な芸能でございましてね。 私が持ってるのは、この扇子一本。 これをお箸に見立てて、熱〜いお蕎麦を「ズルズルッ」と啜(すす)ってみせる。あるいは筆に見立てて、サラサラと手紙を書いてみせる。
そこには本当は何もない。何もない空間なんですが、お客様の頭の中にだけは「ある」んです。 つまり、皆さんの想像力が、この扇子に魔法をかけている。我々とお客様の「共犯関係」で成り立ってるわけですね。
さて、今日ご紹介する絵本。 これもまた、そんな人間の「想像力」の豊かさが詰まった一冊でございます。 道具なんぞという野暮なものはいらない。体ひとつ、心ひとつあれば、世界はこんなにも賑やかになるんだと。
そんな「粋」な音楽会、どうぞとくとご覧あれ。
📘 本に関する基本情報
📖 書名: ひみつのがっき
✍️ 作・絵: 五味太郎
🏢 出版社: 偕成社
🎯 対象年齢: 3歳〜
📚 内容紹介:(公式HPより)
口がハーモニカ、お腹が太鼓、脚がラッパ、体が楽器になる人が集まって音楽会のはじまりです。五味太郎の知られざるデビュー作。
📚 えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。
オープニング:

(トントントン……トトトン、タン!) ん〜、いい音だなぁ。

さっきからなにやってるの? つくえをゆびで叩いて、うるさいよー。

あ、ごめんごめん。 いやさ、この間の「五味太郎展」ですごい刺激を受けちゃって。 こうやって指で机を叩くだけでも、立派な音楽になるなぁと思って実験してたんだ。

おやおや。すっかり五味ワールドの住人になっておられますな。 何気ない日常を「遊び」に変えてしまう、その心意気やよし、でございます。

Hey, Daddy! Good Rhythmだぜ。 五味さんの「自由なSpirit」を浴びてきたからな。 今日はそのVibes(バイブス)のまま、最高にCreativeな一冊を紹介しようってわけか?

その通り! 今日はね、楽器がなくても最高の音楽を奏でる、不思議な人たちのお話だよ。

楽器がないのに音楽? どういうこと?

Exactly! 今日のSessionは、楽器を持たずにSoulで奏でる、元祖「エア・バンド」の物語だぜ!
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メインセッション

さて、ページをめくってみようか。 野原にポツンと男の子。『ぼくには ひみつがあるんだ』だって。

ひみつ? ……あ、『ぼくのくちは ハーモニカ』!

そう言って口を尖らせて…… 「ばー ぶぶ ばー ぶぶぶ」。

ほんとのハーモニカとちがうー! なんか、くちびるがふるえてるおとだよ!

Hahaha! That’s right! 綺麗な音色(Tone)じゃなく、Vibrationそのものを楽しんでるんだな。 これぞSoul! 魂の叫びだぜ。

するとそこへ、ギターを持った……つもりのおじさんがやってくる。 「ぼんぼろん ぼんぼろろん」。

ふふふ。上手い下手じゃございません。 その気になれば、体ひとつで名演奏家になれるんでさぁ。 「おじさん、ハーモニカと がっそうしよう」。 ……いいですねぇ、この軽いノリ。

そこへRhythm隊も到着だ。 「うふふ、わしにだって……」と太っちょのおじさんがDrumsを叩き出す! 「どんどん どどん どんどどどん」。

さらにアコーディオンのおばさんも加わって…… 「ちー ちー ぱー ぱー」。

すずめさんみたい!(笑) あ、こっちの人はトランペットなのに「ぱか ぱか」いってるよ?

Oh, Crazy! 馬の蹄(ひづめ)のようなRhythm! 常識にとらわれないSound……これぞFree Jazzだ!

ピアノにフルート、トライアングル…… しまいには「ふたごの ハープ」までやってきて、「ちゃらん ちゃらん」! ページの中が、いろんな音の文字で埋め尽くされていくよ!

「てぶら」なのに「うるさい」。これぞまさに、想像力のパレード。 さあさあ、役者が揃ってまいりましたよ……!
🎸 GIB’S ROCKER ROOM


Hey, Listen! この『ひみつのがっき』が出版されたのは1975年。 五味太郎さんがデビューして間もない、初期の作品だ。
昨日の展示でも見たが、五味さんの作品には常に「Design」の視点がある。 この絵本も、余白(Space)の使い方が絶妙だろ? 楽器そのものは描かれていないページもあるのに、彼らの表情と「擬音(Onomatopoeia)」だけで、確かにそこに音楽が鳴っているように見える。
形ある楽器(Mono)にとらわれず、自分の体ひとつで世界をSwingさせる。 これこそが、Rockの原点であり、Imaginationの極致(Climax)なんだぜ!
🍵 アイシの「寸止め」絵本落語


え〜、さてさて。 野原に集まった、奇妙で愉快な音楽隊。 そこへ、いかにも偉そうな「おしゃれなおじさん」が現れます。
「わたしがいなけりゃ、おんがくは はじまらない」。 なんと、指揮者(コンダクター)の登場でございます。
指揮棒が振られ、いよいよ大音楽会の始まり始まり! 女性たちも歌声で加わり、手拍子、足踏み、口笛……。 体中のあらゆる音を使って、彼らは高らかに行進を始めます。
みんな揃って、みんなで街へ。 賑やかなマーチで、いざ……!

STOOOOOP!!! そこから先はNo Noiseだ!

てやんでぇ! 今まさに盛り上がって街へ繰り出すところでしたのに!

Imagineしてくれ。 彼らが、野外フェス会場から静かな街へ入っていく……。 そこで周りの人々がどんな顔をしているか? それこそが、この絵本の最大のPunchline(オチ)なんだよ!
🏠 まとめ


いやー、読んでいるだけで体が動き出しちゃうね! 「ひみつの楽器」って、要するに「想像力」のことなのかもしれないなぁ。 道具がなくても、楽しもうと思えばなんだって楽器になるんだね。
皆さんの本を読んでの感想、コメント欄で楽しみに待っています!
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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