猫と子どもが紡ぐ愛しい時間。大切な人や存在を思い出しながら読みたい一冊。
🔍 こんな人におすすめ!
• 心がふっと軽くなる、温かい絵本を探している人
• 忘れてもいいこと、忘れたくないことを考えたい人
• 毎日忙しくて、ちょっと気持ちを休めたい人
「わすれていいから。」たったその一言で、心がふわっと軽くなる。そんな魔法のような一冊📖✨
💭 この本を読むきっかけ

そういえば最近、近所の土手で猫が昼寝しているよね。

うん、あの猫かわいいよね!学校行く時にじっと見つめてきて。声かけても逃げないんだよ。なんとなく登校するの見守られている気がする。

ボクも猫みたいにそっとみんなを見守っているよ。

アイシはむしろ全力で参加しているけどね(笑)今日の絵本には子どもと猫とのかけがえの無い時間が描かれているんだ。
📖本に関する基本情報
📚タイトル: わすれていいから
✍️作者: 大森裕子
🏢出版社: KADOKAWA
🎯対象年齢: 5歳~大人
🌱育まれる心の種:✨愛情・そっと見守る優しさ✨
あらすじ*出版社のサイトから抜粋
あるひ、いえにやってきた おれ。そこには、うまれたばかりの おまえ がいた。ここは、おれたちのなわばり。嬉しいときも悲しいときも、子どものそばには猫がいっしょ。二人とも隅っこが好きで、いつもくっついていたけど、気がついたら隅っこに おまえ がいないことが多くなって――。当たり前に過ごしている時間が愛しくなる、大切な人に贈りたい絵本です。
📚本の感想についての会話🗣️
*以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。ネタバレを避けたい方は、ここから先の内容をお控えいただくことをおすすめします!

猫がずっと『おまえ』のそばにいてくれるのが優しいよね。でも最後に自分のこと『わすれていいから』って言うのが切なくて…思わず泣いちゃった。

ボクなら「わすれていいから」なんて言えないなあ。ずっと覚えていて欲しいもん。猫もほんとは『おまえ』と会えなくて寂しい気持ちだったんじゃないかな。

あそこは胸にくる場面だよね。でも猫は本当に『おまえ』の幸せを願ってるんだよね。自分のことを忘れてでも前に進んでくれたらいいよ、っていう深い愛情を感じたなあ。

『おまえ』のことを思っての言葉だったのかあ。けど小さい頃からいろんな思い出を作ってきて絶対忘れないよね。猫のこと。

そうだね。思い出がたくさんあって絆が深ければ深いほど、離れていても心には残るものだからね。

ボクもはると一緒に楽しく過ごした日々は忘れないからね!でも大きくなったら忘れていいからね(涙)
✨管理人が心に残った言葉、場面✨
げんきでな おれのことはわすれていいから
ー猫が『おまえ』がいない部屋の窓辺で外を見ながら呟く場面

猫が窓辺で外を見ながら呟くこの場面、胸がギュッと締め付けられるような切なさがありました。猫にとって『おまえ』はかけがえのない存在だけど、その自立していく姿をそっと見守る覚悟が滲み出ています。小さい頃はいつも隣にいた子どもが、だんだん自分の世界を広げていく…。親としても似たような気持ちになる場面ですよね。この絵本を読んで、自分が田舎から上京して一人暮らしを始めた頃のことを思い出しました。あの時、見送ってくれた家族の気持ちって、きっとこんな感じだったのかな…と改めて考えさせられる一冊です。
📝ちょっと深掘り!
🟢 『わすれていいから』とは?
『わすれていいから』は、大森裕子さんによる絵本で、2024年2月21日にKADOKAWAから出版されました。この作品は、猫の視点から少年の成長と巣立ちを描いた物語で、第17回MOE絵本屋さん大賞2024で第2位を受賞するなど、多くの賞を受賞しています。
📚 参考: KADOKAWA公式サイト
🟢 作者・大森裕子さんについて
大森裕子さんは、神奈川県生まれの絵本作家で、東京藝術大学大学院在学中よりフリーランスで活動を開始しました。主な作品に、『おすしのずかん』『パンのずかん』『おかしのずかん』『ねこのずかん』『なにからできているでしょーか?』などがあります。
📚 参考: 絵本ナビ スタイル
🟢『わすれていいから』の制作背景について
大森さんはインタビューで、物語の絵本づくりに苦手意識があったものの、猫の物語なら良いインスピレーションが得られると考えたと語っておられます。ちょうどその頃、大学生になった長男が家を出ることになり、巣立つ長男の姿を想像したときに、少年と猫の物語を描こうと思い立ったそうです。また、絵本に登場する男の子は、長男と次男を足して2で割ったような人物であり、猫のモデルは家族として迎え入れたトムという猫です。トムは生後2~3週間のときに保護され、現在14歳。とびきり優しくて面倒見が良い性格で、長男や次男との絆も深いそうです。
まとめ
『わすれていいから』は、猫と子どもが一緒に過ごした日々が丁寧に描かれた絵本です。最初から最後まで、猫の目線で進む物語が新鮮で、彼らの関係が深まっていく様子に心温まります。特に「わすれていいから」という言葉には、ただの別れ以上に『おまえ』を想う深い愛情が込められていて、何度読んでも胸に響きます。大切な人や存在を思い出しながら読みたい一冊ですね。
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