【凸凹絵本会議】第5回:お年玉をもらう前に読む「お金ってどうやって手に入れるの?」

本日の凸凹編集部

この記事は、以下のメンバーでお届けします!

凸凹会議メンバー  特徴今日の一言
はる 7歳小学2年生。現代っ子でリアリスト。パパのオタク話には辛辣だが、絵本と美味しいものは大好き。「パパ、さっき『労働の対価』って言ってたよね? ……というわけで、今年の『肩たたき券』はインフレの影響で1回100円に値上げさせていただきます。よろしくね(ニッコリ)。」
パパ 
46歳  
映画とアニメと80〜90年代J-POPをこよなく愛する。何でも映画・アニメの名シーンに例えては、娘に引かれている「……娘よ、その値上げ幅はFRB(連邦準備制度理事会)もびっくりだよ……。パパのお財布には、すでに氷河期が到来しています。誰か、暖かいココアを奢ってください……。」
アイシ落語家口調のカエル。ことわざや昔ながらの知恵を大切にする。雨の日と銭湯が好き。「お金ってのは『足』が生えてるなんて言いやすが、変な使い方をすりゃあ逃げていくし、『粋(いき)』な使い方をすりゃあ、友達を連れて戻ってくるもんでさぁ。お年玉、綺麗に使ってくだせぇよ。」
ギブさんロックなカラス。絵本の中に「ロックな魂(ソウル)」を見出す批評家。「カァ。財布の紐(ヒモ)を締めるのが節約じゃない。何に使うか、その『選択(チョイス)』に魂(ソウル)が乗っているかどうかが重要だ。迷ったら、心が震える(シェイクする)方を選べ。」

1.導入:そのポチ袋には「等価交換」の魂が宿っている

パパ
パパ

……はるちゃん、おめでとう。今年も健やかに育ってくれ。(震える手で、ドラえもん柄のポチ袋を差し出す)

はる
はる

あけおめー! パパ、手が震えてるよ? 年末の飲み過ぎ?

パパ
パパ

違う! これは父さんの血と汗と涙の結晶なんだ! 映画『鋼の錬金術師』で言うところの『等価交換』の法則だよ! 何かを得るためには、同等の対価を支払わねばならない……。パパの労働という対価が、この薄い袋に圧縮されているんだ……ッ!

ギブ
ギブ

カァ。Morning, Papa。新年早々、重たい(Heavy)ねぇ。でも嫌いじゃないぜ。その袋には、お前の魂(ソウル)と、会社という組織に対する反骨精神(パンク)が詰まっているわけだ。

はる
はる

よくわかんないけど、ありがと。で、これATMから出してきたんでしょ? 銀行に行けばまた出てくるじゃん。

パパ
パパ

……!!(絶句)

アイシ
アイシ

おっと、はるちゃん。そこは勘違いしちゃいけねぇ。銀行は『打ち出の小槌』じゃありやせん。パパさんが働いた分しか、お金は出てこねぇんでげすよ。

パパ
パパ

そうなんだよ、はる。 魔法じゃないんだ! どうやら君には、お年玉を使う前に『お金はどうやって生まれるのか』というチュートリアルが必要なようだね。これをクリアしないと、そのポチ袋の封印は解けないぞ!

はる
はる

えー、めんどくさ。……でもまあ、そこまで言うなら聞いてあげる。『お金の正体』、教えてよ。

ギブ
ギブ

OK、ここからが本番(メイン・イベント)だ。ロックに学ぶぜ、資本主義(キャピタリズム)の基本をな。

2.絵本会議:「お金ってどうやって手に入れるの?」編

ここからは、お年玉のありがたみが10倍(当社比)になる、お金と労働の絵本3選です!

① 労働と対価の”原点”を知る名作『ペレのあたらしいふく』

アイシ
アイシ

まずは基本の『キ』から。ペレのあたらしいふく (作・絵:エルサ・ベスコフ / 訳:おのでら ゆりこ / 福音館書店)この本には、コインもお札も一切出てきやせん。羊飼いの少年ペレが、自分の服を仕立てるために、『羊の毛を刈るから、梳(す)いてくれませんか』『豚の世話をするから、糸を染めてくれませんか』と、大人たちに労働交換を持ちかけるお話でげす。

ギブ
ギブ

カァ。これぞ『フェアトレード』の極地だぜ。現代人が忘れた魂(ソウル)の取引(ディール)さ。クリック一つで物が届く時代に、汗をかいて誰かの役に立ち、その対価として服を手に入れる……このプロセスこそがロックだ。

パパ
パパ

そうそう。映画『キャスト・アウェイ』で無人島生活をしたトム・ハンクスも、この『自分でなんとかする精神』を持っていたよね。お金がなくても、信頼と労働で経済は回るんだってことを、はるにも知ってほしいな。

はる
はる

えー、すごい時間かかりそう……。Amazonなら翌日届くのに。でも、みんながペレのお願いを聞いてくれるのは、ペレが普段からいい子だからかもね。『信用スコア』が高いってことかな。

パパ
パパ

信用スコア……言い方がマセている。。。 でもその通り、お金の正体は『信用』なんだよ!

② うさぎの国で学ぶ、収入源(インカム)の話『おかねをかせぐ!:生きるのにかかせないお金のはなし』

パパ
パパ

次はこれ!おかねをかせぐ!:生きるのにかかせないお金のはなし (作・絵:シンダーズ・マクレオド / 訳:田中 靖浩 / 岩崎書店)うさぎの国『バニー・マネー』を舞台に、歌手になりたいバニーちゃんが、どうやってお金を稼ぐかを学ぶ本。シリーズものだけど、まずは『稼ぐ』大変さと面白さを知ってほしい!

はる
はる

バニーちゃん、最初は歌でお金を稼ごうとするけど、誰も聴いてくれなくて……。結局、弟の世話とか洗車とか、人がやってほしいことを仕事にするんだよね。『好きなこと(推し活)』と『稼げること(ビジネス)』は違うって、小2には世知辛いけど勉強になったわ。

ギブ
ギブ

Hey, Girl。それがショービジネスの厳しさ(リアリティ)だ。だがバニーは腐らずに働き、最後はその金で夢への切符を買う。その姿勢(アティチュード)にリスペクトを送りたいね。

アイシ
アイシ

訳者の田中靖浩さんは公認会計士の先生なんでげすよ。だから中身がしっかりしてなさる。お年玉をもらう前に、『お金は空から降ってくるもんじゃねぇ』と教えるにはうってつけでさぁ。

③ 経済の仕組みを「レモネード」で解き明かす『レモンをお金にかえる法』

ギブ
ギブ

最後はこれだ。レモンをお金にかえる法 (作:ルイズ・アームストロング / 絵:ビル・バッソ / 訳:佐和 隆光 / 河出書房新社)タイトルからしてパンチが効いてるだろう? 子供がレモネード売りをする話だが、そこには『原価(コスト)』『価格競争(プライス・ウォー)』『従業員(スタッフ)』そして『ストライキ』まで描かれている。まさに資本主義の縮図(リトル・アメリカ)だ。

パパ
パパ

これ、大人が読んでも冷や汗が出るよね……。ライバル店が現れて値下げ合戦になったり、付加価値(レモン増量)で勝負したり。まるで金融映画『ウォール街』や『マネー・ショート』を見ている気分だよ。

はる
はる

私、これ読んで思ったんだけど、やっぱり社長になるのが一番いいのかな? でも、働いてくれる人が怒って『ストライキ』しちゃうとお店が終わっちゃうし……。お金儲けって、計算だけじゃダメなんだね。

アイシ
アイシ

おっ、はるちゃん、いいところに気がつきやしたね。商売は『三方よし』じゃないと続かねぇんでげすよ。この本は絵もちょっとシュールで、欧米のブラックジョークが効いてるのがまた面白いねぇ。

3. まとめ:お年玉は「投資」の第一歩?

パパ
パパ

どうだった? お金って、誰かが誰かの役に立った証拠なんだよ。だから、そのお年玉も大切に使ってほしいな。

はる
はる

うん、わかった。パパが頑張って『等価交換』したお金だもんね。……じゃあ私、このお金で『株』とか買ってみようかな?

パパ
パパ

えっ!? ちょ、ちょっと待って! 展開が早すぎる! まずはお菓子とかおもちゃから始めない!?

ギブ
ギブ

カァ。Coolだぜ、little lady。攻めの姿勢、嫌いじゃない。

アイシ
アイシ

へへっ。こりゃあ将来、大物になりそうでげすな。

一同
一同

それでは、今日は何読もう? また次回!

編集部ピックアップ

🐑 『ペレのあたらしいふく』 (福音館書店) 「ポチれば翌日届く」時代にこそ読みたい、労働と信頼の物語。お金を一切使わずに、自分の労働(お手伝い)だけで服を手に入れるペレ少年の姿は、まさに”究極のDIY”。読み終わった後、お子さんに「何か欲しいなら、まずはお手伝いから!」と言いやすくなる(かもしれない)魔法の一冊です。 [👉 Amazonで見る]

🐰 『おかねをかせぐ!』 (岩崎書店) 「歌手になりたいけど、まずは稼がなきゃ!」夢を追うウサギのバニーちゃんが直面する、世知辛くもたくましい現実。キラキラした夢物語だけで終わらせず、「やりたいこと」と「稼ぐこと」の違いを優しく教えてくれます。お年玉をもらう前に読む”金融教育の入門書”として最適! [👉 Amazonで見る]

🍋 『レモンをお金にかえる法』 (河出書房新社) 可愛いレモンの表紙に騙されてはいけません。中身は「原価」「価格競争」「ストライキ」まで描かれた、ガチの資本主義テキスト! 大人が読むと「会社の研修資料かな?」と冷や汗が出るほど鋭い内容は、ビジネス書としても秀逸。パパが読むと、今の仕事へのモチベーションが変わるかも……? [👉 Amazonで見る]


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juniwa(ジュニワ)

娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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