『まっくろネリノ』|絵本の感想|自分らしく輝ける場所をみつける、心温まる絵本。

色の違いを超え、友情と勇気を育む一冊

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🔍こんな人におすすめ!

🌱 お子さんへ

新しい環境で友だちとの関係に悩んだり自分に自信が持てないと感じている子に。

👨‍👩‍👧‍👦 親や祖父母の方へ:子どもの個性を尊重し、多様性や共感について、子どもと一緒に考えたい方に。

📚 先生や保育士の方へ:クラスの仲間との絆を深めたり、違いを認め合う心を育む教材を探している方に。

🌍 すべての人へ:孤独を感じた経験があり、共感できる物語を読みたい方

📘 本に関する基本情報

📖 書名:まっくろネリノ

✍️ 作/ 絵:ヘルガ・ガルラー

🗣️:やがわすみこ

🏢 出版社:偕成社

🎯 対象年齢:3歳〜

🌱 育まれる心の種:個性、共感、友情、勇気、自己肯定感、多様性

📚 内容紹介

出版社公式紹介より:
まっくろネリノは兄弟の鳥たちにも仲間はずれにされて、いつもひとりぽっち。しんみりと味わい深く、ソフトなパステル画で描く。

📚 えほん深掘りトーク

※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。

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Scene 1 — ひとりぼっちのネリノ

ミドリ
ミドリ

今回ご紹介するのは、偕成社から出版されている、ヘルガ・ガルラー作・絵、やがわすみこさん訳の『まっくろネリノ』です。 物語は、真っ黒な小鳥ネリノが、色の違う兄弟たちに仲間はずれにされ、いつも一人ぼっちでいる場面から始まりますね。

パパ
パパ

カラフルな兄弟の中で自分だけが違う色で、暗い色だと寂しさを感じてしまうんだよね。

はる
はる

ネリノ、かわいそう…。みんなと遊びたいって思ってるよね。

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Scene 2 —  色の悩みと孤独な夜

ミドリ
ミドリ

ネリノは、自分もきれいな色になれないかと願い、お花に尋ねたり、薬の瓶を眺めたりします。夜はもっと寂しそうに星を眺めているんです。

パパ
パパ

自分と違う色になりたいと願うネリノの気持ちが、胸に迫るね。

アイシ
アイシ

みんなと違うって、不安になるよね。

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Scene 3 — 突然の異変

ミドリ
ミドリ

そんなある日、ネリノの兄弟たちが突然いなくなってしまいます。両親と一緒に探し回るのですが、どこにも見つからないんです。

パパ
パパ

不安な気持ちが伝わってくるね。ネリノにとっても、家族が心配なんだ。

はる
はる

仲間はずれにされていたのにネリノは優しいね。

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Scene 4 — 勇気ある行動

ミドリ
ミドリ

兄弟たちは鳥かごに捕らえられていました。その時、ネリノは自分の真っ黒な体が夜には見つかりにくいという特性に気づきます。

パパ
パパ

自分の「弱み」だと思っていた部分が、「強み」に変わる瞬間だね。

アイシ
アイシ

真っ黒だからこそ、できることがあるんだね。

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Scene 5 — みんなといっしょ

ミドリ
ミドリ

ネリノは夜の闇に紛れて鳥かごに近づき、見事、兄弟たちを助け出します。

パパ
パパ

ネリノのおかげで、みんな無事に自由になれて本当によくやったよ。

はる
はる

もう誰も、ネリノを仲間はずれにできないよね。きっと

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まとめ

ミドリ
ミドリ

まっくろネリノ』は、自分の個性に悩むネリノが、その個性を活かして仲間を救い、みんなに受け入れられるようになる物語です。見た目の違いで判断するのではなく自分らしさを大切にすることの尊さを教えてくれます。

パパ
パパ

ネリノの活躍を通じて、「自分らしさってなんだろう?」と、子どもと一緒に深く考えるきっかけになる一冊ですね。


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✨心に残った言葉、場面✨

「かごのとがあいたよ。 みんなはやくおにげよ。」

ーネリノが捕らわれた兄弟をかごから逃す場面

juniwa
juniwa

ネリノが自分の黒い色を最大の強みとして活かす「鳥かご」のシーンです。夜の闇に紛れて、カラフルな兄弟たちにはできない方法で、ネリノだけが鳥かごに近づき、皆を救い出します。ネリノの行動が、兄弟たちの彼への認識を変え、みんなが個性を認め合い、真の友情を育むきっかけとなる感動的な場面ですね。

📝ちょっと深掘り!

『まっくろネリノ』は、オーストリアの画家であるヘルガ・ガルラーさんが描いた最初の作品です。彼女はウィーン生まれで、美術工芸の分野を背景に持ち、アメリカやイタリアで服飾デザイン、室内装飾、さらにはアニメーション映画の仕事にも幅広く携わってきました。

ガルラーさんの絵本は、**「色彩の問題と子どもの心理」**を巧みに捉えていることで知られています。この『まっくろネリノ』も、色というテーマを通して、個性の尊重や自己肯定感、友情の大切さを温かく描いています。

本作は、その質の高さが評価され、1968年にはオーストリア児童文学賞を受賞。さらに、日本でも1974年に中央児童福祉審議会・特別推薦を受けています。世界中で長く愛され続けているこの絵本は、今も多くの読者の心に寄り添い続けています。

juniwaのひとりごと

「一人ぼっち」の寂しさや「自分はみんなと違う」という戸惑い、子どもの頃、悩んだことがありました。(いや、今もあるかも?)
そんな私にとっても、ネリノが自分の黒を活かして大活躍する姿は、「そのままでいいんだよ」と背中を押してくれるように感じます。
この本が、子どもたちに違いを認め合い自分の個性を大事に思えるきっかけになったら嬉しいです。

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✍️この記事を書いた人

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juniwa(ジュニワ)

娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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