『まどからおくりもの』|絵本の感想|クリスマスの「勘違い」に気づく、ユーモラスな一冊

あれ?ちがうよ!」子どものツッコミが止まらないしかけ絵本

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🔍こんな人におすすめ!

🌱 お子さんへ

サンタさんがプレゼントをまちがえちゃう!?そんな「ちがうよ〜!」と笑える展開に、思わず声を出して楽しめます。しかけをめくるワクワク感がたっぷりで、絵本デビューにもぴったり。

👨‍👩‍👧‍👦 親や祖父母の方へ

クリスマスの読み聞かせに、ユーモアあふれる定番の一冊を探している方へ。

📚 先生や保育士の方へ

クリスマス会での読み聞かせにぴったり。子どもたちの「ちがうよー!」という元気なツッコミを引き出せます。

🌍 すべての人へ

五味太郎さんならではのユーモアと観察眼が光る絵本。「プレゼントって、誰かのことを考えるってことなんだな」と大人もじんわり。

📖 まとめ

笑えてびっくりして、最後はちょっと温かい。クリスマス絵本の定番として、毎年読み返したくなる名作です。


📖本に関する基本情報

📚タイトル: まどからおくりもの

✍️作者: 五味太郎

🏢出版社: 偕成社

🎯対象年齢: 3歳~小学校低学年

『まどからのおくりもの』は、クリスマスの夜にサンタクロースが窓からのぞいてプレゼントを届ける、ユーモラスで楽しい絵本です。五味太郎さんならではのシンプルな言葉と、「窓」部分が切り抜かれた仕掛け絵本になっている点が特徴で、次のページをめくるワクワク感が楽しめる一冊です。

🌱育まれる心の種

観察力、想像力、ユーモア

あらすじ

クリスマスの夜、サンタさんは窓からこっそり家の中をのぞいて、子どもたちにプレゼントを届けます。でも、窓から見える様子だけで判断してしまうサンタさん。猫だと思って届けたプレゼントが、実は……? 仕掛け絵本ならではの「めくる楽しさ」と、勘違いから生まれるユーモラスな展開が続くお話です。

📚 えほん深掘りトーク

※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。

ミドリ
ミドリ

皆さん、こんにちは!『今日は何読もう?』の時間です。今回は、冬 / クリスマス のサンタクロースを描いた五味太郎さんのユーモラスな絵本『まどから おくりもの』(偕成社/1983年)をご紹介します。

パパ
パパ

お、五味太郎さん! 僕、子どもの頃『きんぎょがにげた』で育った世代なんですよね。デザインがシンプルなのに、遊び心があって。

はる
はる

あ、これ知ってる! 図書室で読んだことあるかも。サンタさんがプレゼントくれるんでしょ? でもさ、なんで“まどから”なの? ふつう、えんとつから入るんじゃないの?

アイシ
アイシ

へい、お立ち会い。煙突掃除も楽じゃねぇって話で。今の世の中、煙突なんざぁ、オチのねぇ小話みてぇに、とんと見かけなくなりましたから。窓からってのは、実に合理的でございます。

ギブ
ギブ

『まどから おくりもの』だぁ? 随分とストレートなタイトルだな。ロックで言えばスリーコード一発みたいなもんだ。

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Scene 1 — あわてんぼうのサンタさん

ミドリ
ミドリ

五味太郎さんらしい、カラフルでシンプルな絵柄が素敵ですね。でも、このサンタさん、かなりのおっちょこちょいでした。

パパ
パパ

窓から見えていた姿と、ページをめくった後の“答え”が全然違う(笑)。この『勘違い』の連鎖が、見事な構成だなぁと。

はる
はる

でもさ、このサンタさん、おっちょこちょいすぎない? ねこさんだと思ったら、ぶたさんだし!

アイシ
アイシ

いやはや、これが『思い込み』ってやつでして。『猫だ』と思っちまえば、もう何見ても猫にしか見えねぇ。人間の(サンタの?)可笑しみってやつですなぁ。

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Scene 2 —  完璧じゃないのがロックだぜ

ギブ
ギブ

フン。その“完璧じゃなさ”がロックなんだろ。全部キッチリ予定通り配るサンタなんて、退屈なだけだぜ。このサンタは、勘違いでグルーヴを生んでる。

ミドリ
ミドリ

たしかに(笑)。失敗を恐れず(?)、どんどんプレゼントを配っていく姿は、ある意味で清々しいですね。

はる
はる

『ここは ねこさんの おうち』ってサンタさん言ってたけど、めくったら……ブタさんだった! んなわけないでしょ!

パパ
パパ

デザイン的にも秀逸ですよね。窓から見える『一部分』が、めくった後の『全体像』の一部として完璧にハマってる。これ、アニメの原画でいう『抜き』のテクニックみたいで、計算され尽くしてる感じがします。

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Scene 3 — はるの現実的ツッコミ

はる
はる

ふーん。でもさ、最後のおうち、男の子が2人いると思ってプレゼント2個あげてたけど、1個は風船だったじゃん。じゃあ、プレゼント1個余らない?

ミドリ
ミドリ

あ、はるちゃん、良いところに気づきましたね。そう、サンタさんは勘違いしたまま去ってしまいます。

ギブ
ギブ

おいおい、野暮なツッコミはよせよ、はる。『余ったからどうする』なんてスクエアな考えは、この絵本のソウルに反するぜ。

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Scene 4 — 勘違いのゆくえ

パパ
パパ

でも、その“余った(かもしれない)プレゼント”が、次の展開につながっていくんですよね。ネタバレになるから言えませんけど。

アイシ
アイシ

そうでございます。この世は持ちつ持たれつ。誰かの勘違いが、回り回って誰かの笑顔になる。まさに『風が吹けば桶屋が儲かる』ってなもんで。

はる
はる

えー、でも結局、サンタさんは自分の間違いに気づいてないわけでしょ? それって、プレゼント配りとしてどうなの? プロ意識、低くない?

ミドリ
ミドリ

ふふふ。はるちゃんの言うことも一理あります。でも、この絵本の魅力は、その“完璧じゃない”サンタさんが生み出す、思いがけないユーモアと、その先にある優しさなんですよね。

ギブ
ギブ

チッ…まあ、そういうこった。間違いから新しい何かが生まれる。それが『まどからおくりもの』のロックなところだぜ。

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まとめ

ミドリ
ミドリ

五味太郎さんの『まどからおくりもの』。サンタさんの楽しい勘違いが、クリスマスをさらに楽しく彩ってくれる、素晴らしいしかけ絵本でした。

パパ
パパ

ですね! この“ズレ”がたまらない。子どもと一緒に『あー!』ってツッコミを入れながら読むのが、最高に楽しい時間になりそうです。

はる
はる

サンタさん、来年はちゃんと確認してから配ってよね! …まあ、面白かったから、いっか。

アイシ
アイシ

へい。おっちょこちょいなサンタが届けたものは、笑いという名の福でございました。めでたし、めでたし。

ギブ
ギブ

フン、あのサンタ、最後は帳尻合わせやがったな。…だが、あの勢いと勘違いっぷりは、ある意味ロックだ。頭でっかちになるな、グルーヴを感じ取れ。そういうことだぜ。

ミドリ
ミドリ

はい、次回もまた、皆さんの心に響く一冊をご紹介しますので、どうぞお楽しみに! それではまた〈今日は何読もう?〉でお会いしましょう!

✨心に残った言葉、場面✨

あれはたぶんサンタクロースさん きょうはどうやらクリスマス あれはきっとおくりもの

−サンタさんがヘリコプターを運転しやってくる場面

juniwa
juniwa

この場面、まさに『まどからのおくりもの』のユーモアとワクワク感が詰まった名シーンですね!

サンタさんがなんとヘリコプターで登場! そりが使えない事情があったのか、それとも速さ重視で選んだのか…想像が膨らみますね。

そして、「あれはたぶんサンタクロースさん」「きょうはどうやらクリスマス」「あれはきっとおくりもの」と、語り手がはっきりと言い切らず、推測の言葉を使っているのも特徴的です。

読者も「本当にサンタさんなのかな?」と考えながら、物語に入り込める仕掛けになっているように思います。この物語独特のちょっととぼけた感じのユーモアを感じますね。

📝ちょっと深掘り!

🟢 五味太郎さんのエピソード

五味太郎さんは、1945年に東京で生まれ、桑沢デザイン研究所を卒業後、工芸デザインやグラフィックデザインの分野で活動されました。その後、絵本作家としての道を歩み始め、現在までに400冊を超える作品を発表しています。代表作には『きんぎょがにげた』『みんなうんち』などがあり、世界中の子どもたちに親しまれている作家です。

🟢 五味太郎さんのインタビュー記事

1. 「構造を変えるよりも明るく逃げよう」絵本作家・五味太郎が語る

• 五味さんが「逃げること」の重要性について語る対談記事。不登校経験者との対話の中で、学校や社会の在り方について考えさせられます。

📚 参考: 不登校新聞

2. vol.46 絵本作家 五味太郎さん(前編) – ミーテ

• 五味さんが絵本制作への考え方や、子どもと大人の関係性について語るインタビュー。「絵本は完璧ではなく、ただの方法の一つ」とする独自の見解が印象的です。

📚 参考: ミーテ(KUMON)

3. 自分の“違和感”とはどのようにつき合うべきなのでしょうか?

• 現代社会における「違和感」との向き合い方について、五味さんが自身の経験を交えて語っています。違和感をうまく調整しながら生きることの大切さが伝わる内容です。

📚 参考: Well-being100

4. 五味太郎さんの絵本づくりは「苦労しなくても描ける。趣味なんだ」

• 五味さんにとって**絵本制作は「趣味」**であり、楽しんで描いていると語るインタビュー。幼少期のエピソードや、日常の楽しみ方についても触れられています。

📚 参考: 東京新聞 すくすく

5. 愛され続ける絵本をデザインする – 五味太郎さんインタビュー【後編】

• 紙の本の魅力や、岩崎書店の編集者との思い出について語る記事。仕事は「遊びの延長線上」にあるとする五味さんの価値観が伝わります。

📚 参考: 岩崎書店

五味太郎さんのインタビューを読むと、彼の作品が持つ独特のユーモアやメッセージの背景が見えてきます。彼の言葉には、絵本作りだけでなく、生き方そのものを豊かにするヒントがたくさん詰まっています。興味がある方は、ぜひじっくり読んでみてください!

📚 参考: 五味太郎 公式サイト

絵本の感想

この絵本のサンタさんは、もう、わりとテキトーで、まちがいだらけで、なんならちょっと天然です(笑)

そんなサンタさんのドタバタな姿を見て、子どもは笑い、大人は「あぁ、よかった…」って、なんだかちょっと安心するんですよね。

「サンタさんでもミスるんだ」って思ったら、自分の小さな失敗も、なんだかどうでもよくなるというか、心がホッと軽くなります。

ちなみに、うちの子は「なんでこのサンタさん、窓から見てわかっちゃうと思ったんだろうね〜?」って、すごく冷静にツッコミを入れてました。ほんとだよ、サンタさん。

でも、そんなおっちょこちょいなところが、なんだかすごく愛おしくて好きです。失敗さえも笑い飛ばせる、温かい気持ちになれるクリスマス絵本です。

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✍️この記事を書いた人

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juniwa(ジュニワ)

娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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