本当のともだちって?キツネとオオカミが教えてくれる大切なこと
🔍 こんな人におすすめ!
『ともだちや』ってどんな本?
「ともだちに1時間100円でなります!」そんな大胆な発想から始まる、ちょっとユニークなお話。でも、友達って“売る”もの? “買う”もの? 🤔💭“ほんとうのともだち”って何だろう?と考えさせてくれる、心温まる一冊です。
🌱 ともだちとの関係に悩むお子さんへ
「ともだちってなんだろう?」「本当の友達ってどういうこと?」そんな疑問を持ち始めたら、ぜひ読んでほしい一冊。
👨👩👧👦 親や祖父母の方へ
子どもが成長するにつれて、友達関係で悩むことも増えてきますよね。 そんなときに「友達って何だと思う?」と話すきっかけになる絵本。
📚 先生や保育士の方へ
読み聞かせにもぴったりの一冊。子どもたちに「友達ってどういうもの?」と問いかけながら読むと、友情について自然と考える機会になります。
💡 大人になっても人間関係に悩む方へ
「友達とは?」と考えるのは、大人になっても変わらないもの。仕事や環境が変わる中で、本当の友達を見つけるのは難しい…。でも、この絵本を読むと、子どもの頃に感じた“ただ一緒にいたい”という気持ちを思い出せるかもしれません。
📖本に関する基本情報
• 📖 タイトル:『ともだちや』
• ✍️ 作者:内田麟太郎
• 🎨 絵:降矢なな
• 🏢 出版社:偕成社
• 🎯 対象年齢:3歳〜小学校低学年
• 🌱 育まれる心の種:友情の意味、思いやり、対等な関係
📚 内容紹介
「えー、ともだちはいりませんか?」キツネは”ともだちや”を開業しました。1時間100円で、さびしい人のともだちになってあげるのです。そんなキツネの前に現れたのは、大きなオオカミ。「1時間だけ」とは言ったものの、なんだかんだで2匹は楽しい時間を過ごします。ところが、オオカミが「お金を払えない」と言うと、キツネは……?
📚 えほん深掘りトーク
※以下の感想では、物語の展開について詳しく触れています。

皆さん、こんにちは!『今日は何読もう?』の時間です。今回は、友達や人間関係というテーマをユーモラスかつ感動的に描いた、内田麟太郎さんと降矢ななさんの名作絵本『ともだちや』(偕成社/1998年)をご紹介します。

孤独なキツネがお金で関係を築こうとするなんて、まるで『最初は利害関係だけで手を組む』アニメの主人公コンビみたいだけど、動機が『ただ寂しいから』ってところが切なすぎて…。推さざるを得ないよ。

えー? 表紙のキツネ、のぼり旗持ってるよ。『ともだち 1じかん 100えん』って…友達をお金で買うの? なんか変なの。

いえいえ、世の中『地獄の沙汰も金次第』なんて言いますからなぁ。カエルの世界でも、ハエ一匹で手を打つこともありますし。このキツネさんがどう商売を広げるか、見ものですな。

おいおい、『友達を売る』だぁ? 随分と冷めたソウルだな。ロックじゃねえ予感がするぜ。だが、そのふざけたのぼり旗の裏に、どんな叫びが隠れてるか…聞いてやろうじゃねえか。
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Scene 1 — 1時間100円の価値って?

冒頭、キツネが『ともだちや』を始めるシーン。友達をお金で売り買いするという発想、どう思いますか?

100円って安くない? お菓子一個分じゃん。ていうか、友達になるのにお金払うとか、意味わかんない。

はるには簡単に見えるかもしれないけど、きっかけが必要なこともあるんだよ。ほら、最初は『お金だけの関係』で手を組むけど、だんだん本当の相棒になっていく…みたいなアニメやドラマ、よくあるだろ?

けっ! ドラマだか何だか知らねえが、スクエア(堅苦しい)な話だな。魂の共鳴がない関係なんざ、いくら積まれてもノイズでしかないぜ。
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Scene 2 — 偉そうなクマと、寂しいキツネ

最初のお客さんであるクマは、キツネに対してかなり横柄な態度を取りますよね。それでもキツネはお代をもらって『毎度あり』と言うわけですが…。

へぇ、クマの旦那も無粋ですなぁ。まるでご隠居が下働きを使うようなもんで。でもキツネさん、お金をもらっても、ちっとも嬉しそうな顔をしてませんや。目が死んでます。

クマ、いばりすぎ! お金払えば何してもいいって思ってる感じでヤダ。キツネもさ、『こんなの友達じゃない』って言えばいいのに。

そこが切ないところだなぁ。キツネは『誰かと一緒にいたい』という寂しさが強すぎて、対等な関係じゃなくても我慢しちゃうんだ。まるでブラック企業で働く新入社員みたいで、胸が痛いよ…。
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Scene 3 — 怖そうなオオカミの登場

そして、森一番の暴れん坊と言われるオオカミが登場します。トランプの相手をさせられますが、このシーンの緊張感はどうでしたか?

オオカミの野郎、見た目は凶悪だが、トランプに熱中する姿には妙なグルーヴを感じるぜ。言葉は乱暴だが、クマみたいな『お前は道具だ』って目をしてねえ気がするな。

うん。オオカミ、口は悪いけどズルはしてないっぽいし。キツネがビビりすぎなだけじゃない? 案外、普通にゲーム楽しんでる顔してるよ。

おやおや、はるちゃん鋭いねぇ。落語でも『こわもての熊さん』が実は一番情に厚いなんてのは定番ですからな。このオオカミさん、ただの乱暴者じゃあなさそうですぞ。
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Scene 4— 本当の「お代」とは

物語のクライマックス、トランプが終わった後、キツネがお代を請求しようとする場面。ここで物語が大きく動きますね。

あの瞬間のオオカミの反応! まるで映画『ジャイアンツ』のジェット・リンクのような…いや、もっと不器用な男の美学を感じるね。『俺の気持ちを踏みにじるな!』っていう叫びが聞こえてきそうだ。

パパの例えはよくわかんないけど…オオカミの言ったこと、すごいカッコよかった! 『え、そうなの?』ってビックリしたけど、一番スッキリした解決法だよね。

ああ。あの瞬間、この絵本は『ロック』になったぜ。小銭なんてチャラチャラした音じゃねえ、心臓のビートが聞こえたね。キツネの野郎も、やっと本当の自分の声が出せたじゃねえか。
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まとめ

いかがでしたか? 『ともだちや』は、友達ってなんだろう?と問いかけながらも、最後はとても温かい気持ちになれるお話でしたね。

僕も、学生時代の友人に連絡してみようかな。損得なしで、ただただ、なんでもない話をしてられる、そんな時間が大切だと改めて思ったよ。

うん。やっぱり友達にお金はいらないよ!パパ、今度トランプしよう。あ、私はオオカミ役ね。パパは負け役のキツネでよろしく!

へへっ、はるちゃんはちゃっかりしてますなぁ。でもまあ、笑って過ごせるのが一番。雨降って地固まる、トランプやって絆深まる、ってね。

おう、読まなきゃ損だぜ。不器用な野郎たちの魂のセッション、その目で確かめな。グルーヴを感じたら、お前も今日からオレたちの『マブダチ』だ!

ふふっ、ギブさんともお友達になれたところで、今回はここまで。次回も、素敵な絵本の世界でお会いしましょう。さようなら!
✨心に残った言葉、場面✨
えー、ともだちはいりませんか。さびしいひとはいませんか。なんじかんでもただ。まいにちでもただです。
ーもうすぐ星が出る夕方、キツネがスキップしながら帰っていく場面

最初は「ともだち」を“商売”にしていたキツネ。でも、オオカミと過ごすうちに、その打算を超えた気持ちが芽生えていったんだろうなと感じました。
最後には、お金ではなく「ともだちでいること」自体が何よりも大切になっていた。その変化は、スキップしながら帰るキツネの姿にしっかり表れていますよね。
最初は「ともだちは、1時間百円」だったのが、最後には「何時間でも、毎日でも、ただ。」に変わる。この言葉の変化こそ、キツネが “ほんとうのともだちは、お金じゃなくて心でつながるもの” だと気づいた証なのかもしれません。
📝 ちょっと深掘り!
『ともだちや』は「おれたち、ともだち!」シリーズの第1作目。
『ともだちや』は、内田麟太郎さん(作)と降矢ななさん(絵)による「おれたち、ともだち!」シリーズの第1作目。1998年に刊行されて以来、長く愛され続けているロングセラー絵本です。
シリーズは全部で10作品以上あり、キツネとオオカミの友情が深まっていく様子が描かれています。
✅ 『ともだちくるかな』(2001年)
✅ 『あしたもともだち』(2004年)
など、どの作品も友情の大切さや、ともだちとの関係性をユーモラスに描いた物語になっています。
🐺 キツネとオオカミはどうしてこんなに人気?
『ともだちや』シリーズが多くの人に愛される理由の一つが、キツネとオオカミのキャラクターの魅力。
• キツネはちょっぴりずる賢いけど、根は優しい。
• オオカミは真っ直ぐで、意外とピュア。
この二人の掛け合いがとてもユニークで、まるで漫才コンビのようなテンポの良さが魅力です。
🖌 降矢ななさんのダイナミックな絵も見どころ!
絵を担当した降矢ななさんは、スロバキア在住の日本人絵本作家。
力強くて表情豊かなキャラクターの描写が特徴で、特にキツネとオオカミの表情や動きが生き生きと描かれているのが魅力です。
降矢さんはこのシリーズ以外にも、『めっきらもっきら どおんどん』『きょだいなきょだいな』など、多くの名作絵本を手がけています。
📖 「ともだち」ってなんだろう? そんな疑問にそっと答えてくれる一冊
『ともだちや』は、
✅ ともだちのつくり方に悩んでいる子ども
✅ ともだちとケンカしちゃった子
✅ ともだちの大切さを知りたい人
にぴったりの絵本。
お金で買えない「ともだちの本当の価値」に気づかせてくれる、心あたたまるストーリーです。
📖 参考情報
絵本の感想
大人になると、新しい友達を作るのって意外と難しいですよね。「この人と付き合うとメリットがあるか?」なんて、心のどこかでキツネのように「のぼり旗」を掲げてしまっている自分がいるかもしれません。 この絵本を読んでハッとしたのは、オオカミのまっすぐさです。彼は見た目こそ怖いですが、自分の感情に嘘をつきません。私たちも、肩書や損得を抜きにして、「一緒にいて楽しい」だけで繋がれる相手を大切にできているでしょうか? 親子で読んだ後、「ママの友達ってどんな人?」なんて会話が弾むかもしれません。子供たちの純粋な人間関係に学びつつ、少し肩の力を抜いて、久しぶりに旧友に連絡を取りたくなる、そんな一冊でした。
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✍️この記事を書いた人
juniwa(ジュニワ)
娘との読み聞かせをきっかけに、絵本の魅力にどっぷりハマっています。
子どもも大人も楽しめる、心に響く絵本を日々探しています。
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